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全部デッチ上げだった検察捜査 [一体、何だったのか] 水谷建設からの裏金1億円
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2012/2/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
検察調書の全面却下で「無罪」が確実となった小沢裁判。審議を重ねるごとに検察の違法デタラメ捜査が、これでもかと噴出しているが、こうなると、いよいよ不可解なのが水谷建設からの「裏金1億円」疑惑だ。
検察は「小沢サイドがゼネコン業界に“天の声”を発し、水谷建設から計1億円の裏金をもらった」「このカネが土地購入資金4億円の原資になった」と勝手にストーリーを描き、大マスコミはその筋書きに乗っかって「小沢=悪」のバッシング報道を繰り返した。
ところが、その後の小沢裁判でハッキリしたのは、小沢サイドに“裏金”はビタ一文渡っていなかったということだ。
「小沢裁判に証人として出廷した前田恒彦・元検事は、『ゼネコン献金は検察の夢物語、妄想』と断言し、検察がゼネコン関係者を取り調べた捜査メモが検察審査会に渡されていない事実を暴露した。そこで、小沢弁護団が検察官役の指定弁護士に捜査メモを開示請求したが、指定弁護士側はこれを拒否。裁判所も東京地検に照会したが、こちらも拒否している。検察は何が何でも、ゼネコン捜査メモをヒタ隠しにしたいようです」(司法ジャーナリスト)
70通あるとされる「捜査メモ」には何が書かれていたのか。元参院議員の平野貞夫氏が、メルマガ(20日発行)で、特捜部関係者の話として驚くべき事実をぶちまけている。
〈約50社、100人を超えるゼネコン社員を絞り上げたようだ。水谷建設を除く全社が小沢氏への裏金を否定した〉〈ゼネコン約50社の捜査資料には、他の政治家への裏金提供が結構記されていた〉〈この捜査資料を小沢氏の公判に提出することについて、検察側では最高検を巻き込んで大議論となっていた。結局、指定弁護士に渡してあるからその判断に任せればよいと、検察は判断しないことになった〉
【ゼネコン聴取メモには「別の政治家」の名前…】
要するに、ゼネコンからの裏献金疑惑は、最初から全部デッチ上げだったわけだ。問題の水谷建設からの1億円についても、特捜の現場では真に受ける人はいなかったという。1億円は小沢ではなくオンナに渡った、という話もあるそうだ。
そもそも、日本中のゼネコンが渡していないのに、水谷建設だけが1億円も渡すなんて、どう考えてもおかしい。それなのに、東京地裁の“ミスター推認”こと登石郁朗裁判長は、検察の妄想ストーリーを丸のみ。「天の声はあった」「裏金は渡っていた」と推論し、「明るみに出る可能性があるために隠蔽した」と元秘書3人に“推定有罪”を言い渡したのだからメチャクチャだ。
実際、メモには何が書かれていたのか。平野氏のメルマガに出てくる「他の政治家」とは、なんと、自民党議員のことだという。こっちの方こそ追及が必要じゃないか。無実の人間に罪をかぶせた検察とメディアは、疑惑を明らかにする責任がある。
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