http://www.asyura2.com/12/senkyo126/msg/502.html
Tweet |
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-a2a3.html
2012年2月19日 (日)
信なくば立たず野田内閣支持率急落で増税黄信号
野田佳彦内閣の支持率が各種世論調査で30%を割っている。政権の危機ラインを下回ったわけだ。
NHK世論調査では2月の支持率が1月の支持率から微増したが、極めていかがわしい数値だ。
1月から2月にかけて、野田佳彦氏の過去の街頭演説動画が日本中に拡散した。本ブログおよびメルマガの情報拡散の訴えが功を奏したものだ。
2009年8月15日野田佳彦氏街頭演説
「マニフェストにはルールがある。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらない。」
「シロアリを退治し、天下り法人をなくし、天下りをなくす。ここから始めなければ消費税を上げるというのはおかしい。」
いずれも、ブーメランで現在の野田佳彦氏の首をはねる勢いを持つ演説だ。
消費増税を推進する野田佳彦氏にこのブーメランが直撃した。野田内閣の支持率が急落するのは当たり前だ。それが低下しないNHK世論調査。極めていかがわしい調査方法を用いているのだろう。
消費増税は正統性を保持していない。したがって、現在の状況のなかで、法律を成立させることは間違った選択だ。
民主主義とは、国民を主権者とする政治の方式だが、民主主義を守るために必須のことがらが、デュープロセスの遵守だ。
民主主義を守るとは、適正な手続き=デュープロセスを確実に守るということである。ここが損なわれれば、民主主義は崩壊する。形骸化するのではなく、民主主義そのものが壊れるのだ。
現在の国会での勢力分布を考えると、増税法案を強硬に成立させることはかなり難しい。
民主党は党内の約半分が反対である。
この場合、反対派が正統派である。なぜなら、現在の民主党国会議員は、2013年までは消費税増税に手を染めないことを有権者と約束して国会議員になっているからだ。
これが民主主義の基本だ。
「マニフェスト。イギリスで始まりました。ルールがあるんです。」
というのは、このことを示している。
選挙の際に主権者国民と交わした約束。政治家と政党は、良くも悪くも、この公約に縛られる。公約を守ってこそ、初めて国民との間の「信義」が成り立つ。
「信なくば立たず」である。『論語』のことばだ。
子貢問政、
子曰、足食足兵、民信之矣、
子貢曰、
必不得巳而去、於斯三者、何先、
曰去兵、
曰必不得巳而去、於斯二者、何先、
曰去食、自古皆有死、民無信不立。
子貢、政を問う。
子、曰(のたま)わく、
食を足し兵を足し、民をしてこれを信ぜしむ。
子貢が曰わく、
必らず巳(や)むを得ずして去らば、斯(こ)の三者に於いて
何(いず)れをか先きにせん。
曰(のたま)わく、兵を去らん。
曰(い)わく、必らず巳(や)むを得ずして去らば、斯(こ)の二者に於いて何(いず)れをか先きにせん。
曰(のたま)わく、食を去らん。
古(いにし)えより皆な死あり、民は信なくんば立たず。
子貢が政治のことをお尋ねした。
先生はいわれた。
「食料を十分にし軍備を十分にして、人民には政治を信頼させることだ。」
子貢が「どうしても、やむをえずに捨てるならば、この三つの中で、どれを先にしますか。」というと、
先生は「軍備を捨てる。」といわれた。
さらに「どうしても、やむをえずに捨てるならば、この二つの中で、どれを先にしますか。」というと、
「食料を捨てる。」「食料がなければ人は死ぬが、昔から誰にでも死はある。人民に信がなければ安定しない。」といわれた。
(「「信(しん)」とは何か?」様サイトより転載)
孔子の時代の政治体制は現代と異なる。現代は民主主義である。民主主義の時代においてこそ、主権者である民の意思に基づく政治を実現するには、民と政の間の「信」こそが重要である。
「民の意思」に背く政治運営を行うことは許されない。
消費税増税が必要であるなら、総選挙の前に、政権公約に明示するべきである。先の総選挙で自民党は消費増税を明記した。民主党は消費増税を否定した。主権者である国民は消費増税を否定した民主党を政権与党に選択した。
民主党が消費増税を否定した理由は、
「消費増税の前にやるべきことがある」
ことだった。
「シロアリを退治し、天下り法人をなくし、天下りをなくす。ここから始めなければ消費税を上げるというのはおかしい。」
これが民主党の判断であり、主権者国民との約束だった。
この「信」を守らずして、どこに「信頼ある政治」を打ち立てようというのか。
まさに「信なくば立たず」である。
・・・・・
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK126掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。