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石原父子は豊臣型か真田型か
永田町アンプラグド
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2012/2/10 6:00
「慎太郎にとって伸晃は豊臣秀頼。かわいくってしかたがないんだ」。
東京都知事の石原慎太郎を党首とする「石原新党」構想を描く中核メンバーの1人はこう嘆く。次期衆院選の台風の目として政界を揺さぶる新党構想。
その成否のカギは、父は首都のトップ、長男は野党第一党の自民党幹事長という石原家の父子関係が握る。
最近、慎太郎はある地方自治体の首長に対し、息子を突き放すかのようにこう語った。「伸晃はこれ以上、無理だ。おれの域を超えない」。
一方、伸晃は元同僚で、慎太郎や大阪市長、橋下徹との3大都市連合を狙う愛知県知事、大村秀章に「まさに真田の心境だ。オヤジを頼む」と伝えている。
1600年、父と次男が西軍に、長男は東軍と、親子が分かれて関ケ原で対決した信濃国の豪族、真田家にいまの石原家を例えたのだ。
慎太郎が新党を率いて国政に乗り出せば、衆院選で自民党との激突は避けられない。
そのあおりで自民党が敗れることになれば、幹事長として選挙を仕切る伸晃の責任問題は避けられず、「伸晃総裁」の夢はいったん遠のく。
父子対決の構図を、石原家を古くから知る関係者はきっぱり否定する。慎太郎ほど子煩悩な父親を見たことがなく、昔から子供のことになると人の言うことに耳を貸さなかった、と証言する。
「慎太郎には『国益』と『息子の利益』は矛盾しない。新党をつくるかどうかは最後は息子の利益で決めるはずだ」と語る。
慎太郎が橋下や大村と付き合うのは「東京、大阪、愛知が連携して中央集権をぶっ壊す」ためだけでない。まず3大都市連合や新党構想で自らの求心力を高める。
次に衆院選後の政界再編で、人気の高い橋下と伸晃をつなぎ、将来の「伸晃政権」誕生を視野に入れている――。こんな声が慎太郎を知る人々から数多く聞かれる。
慎太郎の動きを「みんなの党つぶしだ」とみる議員もいる。
石原新党構想が表面化するまで政界では、次期衆院選で民主党は後退し、自民党も振るわず、「第三極」を掲げるみんなの党(渡辺喜美代表)に票が流れる、との見方がささやかれていた。
慎太郎が新党をちらつかせてきたのは、支持層が重なりそうなみんなの党の勢いを伸晃のためにそぐ狙いがあったとの解説だ。
「あの親子は裏でぎゅっと握っている」(伸晃に近い自民党議員)。伸晃は昔から慎太郎にかみついたり、議論をふっかけるなど、父親に臆することがなかったという。
いま慎太郎の言動の裏には実は伸晃がいて、大阪市長選で橋下の応援に慎太郎がわざわざ東京から駆け付けたのも、伸晃に頼まれたからだ、との情報もある。
伸晃の限界を指摘した慎太郎の言葉を額面通りに受けとる向きは少ない。伸晃がここにきて「石原新党」批判をことさらに繰り返すのも、幹事長の父親を担ぐ新党構想を苦々しく見つめる自民党内の雰囲気を察して幹事長として発信したものだ。
矛先は慎太郎を担ごうとする他党のベテラン議員に向けられている。
「ウチのオヤジも今回は本気だ。だが、都知事はやめないよ」。伸晃は大村にこう告げた。これは「慎太郎自身は首相の座を狙っていない」との同義語だ。
かたや、慎太郎と政治行動をともにしてきた新党構想メンバーは「『イシハラ』の名前で勝負できるのはあと2、3年だ」と決起を迫り、慎太郎は「命を預ける」とした。
約400年前、50歳代後半で授かった秀頼を溺愛した秀吉は病床に伏すと、配下の五大老・五奉行らに秀頼への忠誠を誓わせながらも、最期まで豊臣家の行く末を案じた。
慎太郎79歳、伸晃54歳。石原家の命運がわかるのはそう遠くない。=敬称略
(伯楽)
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