http://www.asyura2.com/12/senkyo126/msg/404.html
Tweet |
民主、激動の3月!小沢グループ“集団辞任”を準備…その核心に迫る
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120217/plt1202171811006-n1.htm
2012.02.17 夕刊フジ
★鈴木哲夫の核心リポート
民主党の小沢一郎元代表(69)が腹をくくった。野田佳彦首相(54)の消費税増税方針を「筋道が違う」と批判し、法案採決で反対に回る意向を表明。同調する小沢グループでは、政務や党務の「集団辞任」の準備を始めたのだ。陸山会裁判の天王山とされる17日の公判で、東京地裁は小沢氏の元秘書、石川知裕衆院議員(38)の検事調書の証拠採用を却下した。小沢氏が無罪となる可能性が出てきたため、小沢グループは勢いづいている。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
「レールだけでもいい。それを敷いてから死にたい」
今月10日、私(鈴木)はテレビ番組で、小沢氏と一対一で対談し、「民主党は政権交代時の約束を次々に反故にしている」「それでいいのか」とズケズケと迫った。
これに対し、小沢氏は「(民主党を政権交代時の原点に戻して)民主主義を定着させたい」「それは自分の夢でもあり、悲願だ」と決意を語り、冒頭のセリフを放った。
小沢氏は動く−。私はそう確信した。
対談前日(9日)、民主党の広野允士広報委員長が突然辞任した。メディアの扱いは小さかったが、広野氏は新進党以来、小沢氏と行動をともにしてきたベテラン。辞任理由をこう話した。
「私は消費税増税には反対。広報委員長として増税キャンペーンをやることはできない」
党執行部は「広野氏の単独行動」と危険視していないが、甘い。
小沢グループ幹部は「広野さんの辞任は、これからドミノのように起きる政務三役や党役員の辞任劇につながっていく。その先には『小沢新党』だ。すべての序章だということを、誰も気づいていない」と明かす。
1月上旬、小沢グループで政務三役を務める議員が、小沢氏とサシで会った。彼は小沢氏にこう話したという。
「野田首相は消費税増税で突っ走るつもりだ。首相官邸は『小沢氏が離党しても、ついていくのは1年生と比例議員が少しだけ』とナメている。もし、消費税増税法案が閣議決定されて国会に出るときには、私をはじめ副大臣や政務官は一斉に引き揚げる」
小沢氏はこれを聞き、「それは個々の政治家が判断することだ」といいながらも、「仕方ないんじゃないか」と暗に支持したという。
実は現在、小沢グループの政務三役は「集団辞任」の取りまとめ作業に入っている。菅直人政権時代にも、野党の不信任案に賛成する覚悟を決めてグループ幹部が辞表を出したことがある。菅氏の「詐欺演説」に騙された形で不信任案可決は実現しなかったが、「今回は違う」という。
小沢グループ幹部は「今度は相当な覚悟を持っている。野田首相が増税法案を出すなら断固否決するし、不信任案が出れば賛成もする。つまり退路を断つ。小沢新党で出直しだ」と語った。
決定的な党内対立は、17日から3月にかけて緊迫する。野田首相は消費税増税を含めた「社会保障と税の一体改革」大綱を17日に閣議決定し、3月末の法案提出をもくろんでいる。
これに対し、野党・自民党は、来年度予算案の衆院通過後、野田首相を解散総選挙に追い込むための不信任案提出を探っている。可決には民主党からの大量造反が必要だが、造反組として期待するのが小沢グループだ。
現在、永田町に、ある怪文書が出回っている。
小沢氏側近と、自民党の谷垣禎一総裁側近が密会し、(1)自民党が3月に不信任案提出(2)小沢グループ70人が賛成し、新党結成(3)自民党と公明党、小沢新党で連立政権−が話されたという内容だ。
谷垣氏周辺は「昨年の不信任案騒動以来、2人は関係を維持している。小沢氏は4月に陸山会裁判の判決があり、有罪になれば不信任案可決は難しい。谷垣さんとしては3月に不信任案を出すしかない。大勝負に出るのではないか」と話す。
小沢氏はここ数年、司法に政治行動をしばられてきた。「検察が起訴するのか」「強制起訴は」「判決は」などだ。こうした重圧は大きく、小沢氏側近は「やはり元気がない。原因は裁判だ。肉体的にも精神的にも」と話す。
テレビ対談でも、小沢氏は苦笑しながら「くたびれてきたよ」と弱音も見せた。しかし、その後には、思い直すようにこう語気を強めた。
「お金がないから増税するというのは国民への背信行為だし冒涜だ。国民に約束したことをやらないのはおかしい。単純なことだが、それが(野田政権は)分かっていない。せっかく敷いた政権交代のレールもぐちゃぐちゃ。何としてもレールを敷き直したい」
これは、まさに司法と政治行動を切り離して、「二大政党を作り直す」という宣言だ。ねじれた政党・政策の構図を、総選挙でバラバラにして、理念型の政党への集約していくことである。
小沢氏は、グループの若手議員に「3月は忙しくなるぞ」と話したという。いよいよ、その水域に入っていく。
■すずき・てつお 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、東京MXテレビ編集長などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など多数。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK126掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。