http://www.asyura2.com/12/senkyo126/msg/369.html
Tweet |
「ハシズム」論じる学者、橋下市長との議論かみ合わぬまま(朝まで生テレビ 「激論! 橋下徹"は日本を救う?)
2012/02/16
WSJ http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/9450/?fb_ref=FB_JRT_landing
先月末のテレビ朝日「朝まで生テレビ」に大阪市の橋下徹市長が出演、他の出演者との「対決」が注目を集めた。だが、3時間に及ぶ番組の大部分は、ファシズムならぬ「ハシズム」と呼ばれる市長の独裁的な手法への批判が占め、個々の政策を議論しようとする市長とは議論がかみ合わないままだった。
番組が実現したのは、市長がツイッター上で「文系の大学教員は現場を知らず対案を出せない」との趣旨でつぶやいたことがきっかけである。その後、市長が同番組の司会を務める田原総一郎さんに議論の場を設けて欲しいとツイッターで呼びかけ、田原さんが応じた。だが、市長が想定していた顔ぶれのうち実際に出演したのは立教大学の香山リカ教授のみ。この他には、帝塚山学院大学の薬師院仁志教授がハシズムをめぐり激しく市長を批判した。
この番組に大阪市議や元大阪市教育委員長などに混じって出演したのが、ジャーナリストの吉富有治さん。著書『橋下徹 改革者か壊し屋か』(中公新書ラクレ)などで知られ、橋下市長を知事時代から「是々非々で」(吉富さん)ウオッチし続けている。当コラムでは今回、吉富さんにインタビューした。主なやり取りは以下の通り。
■番組出演の感想は。
楽しかった。著名な番組に出演させていただき、本当に感謝している。ただ、もう少し政策的な議論を橋下さんと交えたかった。
■市長と他の出演者たちとの議論がかみ合っていなかったという指摘がある。その理由は何か。
政治家・橋下徹は政策の話がしたいのに、学者は社会学的な観点から「人間・橋下」に斬り込もうとする。香山さんや薬師院さんの主張は、ざっくり言ってしまえば橋下さん本人のパーソナリティーや彼の政治手法、いわゆる「ハシズム」を分析、批判するもの。要は「橋下なんかウソばっかり言って信用できない。そのウソも巧妙だから社会も簡単に騙される」というものだ。しかし、彼ら学者が論じなければならないのは、むしろ橋下さんを熱狂的に受け入れる社会の方ではないか。「橋下さんに騙される社会の病」にこそメスを入れるべきではないのか。社会学者にとって橋下さんは研究の対象であっても、議論のターゲットではないのだと思う。
■橋下市長が独裁体制を作り出す可能性を危惧する人が多いのは事実。こうした危険を避けるために何が有効か。
ファシズムの本質は国民が1人の指導者、あるいは1つの党派に白紙委任状を渡してしまうことだと思う。その背景には、社会に対する国民の怒りや不満がある。「このリーダーなら、この組織なら悪い社会をより良く改革してくれる」と期待してしまう。今の日本は政治や経済に失望している国民が多いだけに、英雄待望というか、世の中をぐいぐい引っ張ってくれる指導者が世に出ることを熱望する社会なのだと思う。しかし、その指導者が本当に国民のために働いてくれる人なのか、それともヒトラー的な危険人物なのか、いざフタを開けてみるまでは誰も分からない。だからファシズムを防ぐには、理想の指導者などこの世に存在しないということを、まずは理解することではないか。民主党政権をみればわかるように、期待が大きすぎるから裏切られたときの失望感も大きい。どんな人間も五十歩百歩。何でも解決してくれる人間などいない。
橋下市長は今月中に大阪維新の会版「船中八策」を打ち出すという。彼に対する注目度や期待は増す一方である。橋下市長は本当にファシストなのか、そして大阪に、また日本に「ファシズム」が蔓延するのか。答えが見えてくるのはこれからである。(以上転載)
●以下朝まで生テレビ「激論! 橋下徹"は日本を救う?!」映像
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)
(24)
(25)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK126掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。