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政権はあと4カ月しかない 運命と国の先行き
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2012/2/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
野田政権は現実の難問から逃げまくっている
消費税増税に突っ走る野田政権は国会会期末の6月までの寿命――。これは政治クロウトの間で半ば常識である。
民主党内の反対を押し切って消費税法案を国会に提出したところで、野党から不信任案を突きつけられ、それに民主党の一部も同調。総辞職するか、さもなくば解散して選挙で大敗して退陣に追い込まれるかの運命である。その意味で野田首相の余命は6月までの4カ月しかないのだが、ここにきて支持率もジリ貧になってきた。日本テレビの調査では支持が12ポイント減の25%、不支持は倍の54%だ。テレビ朝日の調査でも支持は28%に落ち込んだ。
野田批判などほとんどしないテレビ局の調査でもこの不人気。世間はドジョウ首相を見放したのだから、6月絶命説は動かしようがない。野党も倒閣に向け、舌なめずりしながら押せ押せだ。
政治評論家の森田実氏がこう言った。
「支持率が落ちている理由は言うまでもありません。出口の見えない不況が国民生活を苦しめている。景気の先行きについて明るい話題が何もない。それなのに政府は増税だ増税だと叫び、景気刺激策どころか、さらに国民に負担を求め、貧しくさせようとしている。これじゃあ、支持している人がいることの方が不思議ですよ」
野田内閣が消費増税にこだわる限り、デフレ不況は強まり、支持率は下がり続ける。野田の末期が近づくという構図だ。
◆デフレだから超円高なのだ
これほど先が見通せる政局もない。それならそれで、野田はなぜ発想の転換をして、支持率回復を目指そうとしないのか。4カ月の寿命が見えているのなら、死に物狂いで、国民が喜ぶ政策をやればいいのだ。何をやるかは簡単である。デフレ脱却の景気対策や円高対策、震災復興対策である。
この国はずっと経済が縮小している。モノが売れない、サラリーマンの給料は上がらない、消費が落ち込むの悪循環だ。デフレの罠にはまり、それで「いま現金を持っていることが一番有利」になっているから、円の価値だけが高まり、円高が止まらない。この流れを変えるには、政府が巨額の財政出動に踏み切り、国民のフトコロを豊かにし、モノを買わせる、消費を活発化させることが一番なのだ。
「諸悪の根源であるデフレを退治すれば、日本経済が前向きに回転を始める。景気が上向けば、税収も上がってくる。そうなれば、“国債危機”といった投機筋のデマも飛ばなくなるし、年金など将来の不安だって薄れる。とにかく景気を良くする政策を打ち続けることが日本を救う万能薬なのです」(経済アナリスト・菊池英博氏)
財政出動で出回るカネが増えてくれば、円の価値は下がり、黙っていても円安に振れていく。欧米はそうやって通貨安政策で輸出を増やしているのだから、日本は何も遠慮することはない。それで輸出産業がよみがえり、経済が成長し、株価もグイグイ上がれば万々歳ではないか。
◆景気回復の方法はあるのに逆走して日本沈没
どの世論調査でも、野田不支持の一番の理由が「政策が支持できない」である。つまり国民は増税よりも、景気回復策を求めているのだ。
野田がやるべきことは簡単。目の前のデフレ退治と円高阻止に本腰を入れて乗り出せば、世間は拍手喝采、支持率はあっという間に回復するのである。
さらに震災復興や原発収束、電力立て直しに国は全力を傾けることを宣言すれば、東北や企業だって前向きになる。被災地には10兆円を超える予算がブチ込まれているのだから、政府がやる気を見せれば、復興は進み、東北も元気になる。そういう好転が始まるのだ。
ところが、である。世にも不思議な政治なのだが、野田と政府は百八十度逆の方向へ突っ走っている。消費増税で国民の金を吸い上げ、貧しくさせ、デフレを悪化させる政策に全力だから、だれが考えても狂気なのだ。超円高は反転せず、輸出力は衰え、31年ぶりの貿易赤字に日本は転落した。自分たちで景気を悪くさせておいて、「円高が止まらない」「年金が大変だ」と政府は騒いでいる。つける薬がないバカだ。
前出の森田実氏は「野田首相は財務省とアメリカに完全に洗脳された。アメリカは日本経済を弱体化させ、植民地支配力を強めることが狙いであり、財務省はその手先」と指摘したが、本当にそう理解しない限り、無理やり増税でデフレレ不況を進める財務省と野田の行動は説明がつかない。
◆アノ麻生元首相以下の野田のアタマ
こんな狂った政治を許していたら、この国は冗談抜きで沈没確実だ。野田が消費増税で自分のクビを絞め、支持を落とし、それで6月に不信任されるのは自業自得だが、日本経済と国民生活までこんなアホ首相にクビを絞められては、たまったものじゃない。
「野田首相は3月に日本が国債危機に見舞われると本気で思っている。それには消費増税を準備するしかないと信じている」と評論家の塩田潮氏は言った。おまけに野田は、消費増税をやることで財務省に後押ししてもらって首相になれた男だから、増税以外のことはできない。延命するには、財務省の下僕に徹するしかないのが野田の運命でもある。野田のアタマの中は変わりようがない。となると残り4カ月、野田は総辞職が確実なのに、増税に命を懸けるという不毛の政局が続くのである。
日本は、こんな男に付き合っていていいのか。ある民主党議員が嘆いた。
「あの自民党の麻生元首相だって、“橋本内閣で消費税の税率をアップしたが、税収は減った。優先順位の一番はデフレ解消だ”とテレビで言っていた。これが経済のイロハ。麻生さんでも分かることが野田総理や執行部は分からないのだから困る。もし野田総理が“経済成長優先”に舵を切り替えれば、小沢グループはじめ党のみんなが喜んで応援する。政治がダイナミックに動き出すし、復興景気だって見えてくるはずなのに、野田総理はそこを全然分かろうとしない。うまくいかないのは、全部、小沢グループのせいにして、自分は変わらない。大新聞同様、処置なしですよ」
副総理の岡田は「増税の評判が悪いのはPRが足りないからだ」と所属議員に地元説得を義務付け、反対の小沢グループに“踏み絵”を迫っているという。なんという視野狭窄。ドアホである。こんな無駄な政治遊戯をあと4カ月も続けさせる余裕も時間も、この国にはないのだ。
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