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“人気者”橋下市長、小沢氏とは破談?政策に大きな隔たり
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120214/plt1202141818004-n1.htm
2012.02.14 夕刊フジ
大阪市の橋下徹市長(42)率いる「大阪維新の会」(維新)が、次期衆院選の公約として策定中の「維新版・船中八策」の骨子を発表した。「統治機構の再構築」や「行財政改革」などがズラリと並び、政権奪取への意気込みを感じるが、注目されるのは、橋下氏との連携を模索する政党や政治集団との距離感だ。中でも、民主党の小沢一郎元代表(69)が掲げる政策とはかなり遠く、永田町では「事実上の連携拒否ではないか」という見方も浮上している。
橋下氏は13日、大阪市内で開かれた維新の全体会議に出席して、所属議員約100人に「維新版・船中八策」の骨子を説明した。
維新八策の柱は、(1)統治機構の再構築(2)行財政改革(3)教育改革(4)公務員制度改革(5)社会保障制度改革(6)経済・税制改革(7)外交・安全保障(8)憲法改正。個別政策として「首相公選制の導入」や「消費税増税容認」「地方交付税の廃止」「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加」「年金の掛け捨て制」「日米同盟堅持」などが並んだ。
政策ブレーンが一致する、みんなの党の渡辺喜美代表は同日、「官僚統制、中央集権を転換し、日本を隆盛国家にしようという思いは同じで、覚悟と戦略は共通している」と高く評価したが、永田町の住人らが注目したのは、剛腕・小沢氏との政策の食い違いだ。
小沢氏は、野田佳彦政権を牽制するなかで、消費税増税についても「冗談じゃない。消費税増税を掲げる政権が本当に持つのか」などと批判し、自ら会長を務める増税反対派の「新しい政策研究会」を立ち上げた。TPPでも、側近の山田正彦元農水相が「TPPを慎重に考える議員の会」会長を務めるなど慎重姿勢。これに対し、橋下氏は維新八策で「消費税増税容認、TPP推進」を打ち出した。
首相公選制の導入にも、小沢氏は否定的だ。
小沢氏は自由党党首時代、「文藝春秋」(1999年9月特別号)に「日本国憲法改正試案」を寄稿した。この中で「内閣制度については、首相公選論の大きな間違いを最後に指摘しておく。首相公選制は天皇制の廃止を意味するということである。天皇制を維持しながら公選論を唱えることは論理として成り立たない」と記している。
橋下氏は「教育改革」や「公務員制度改革」を掲げて、自治労や日教組との対立・衝突もいとわない姿勢だが、小沢氏は民主党代表時代、自治労や日教組との関係を深めて、2009年衆院選で政権交代の原動力にした。現在の民主党ナンバー2は「日教組のドン」と呼ばれ、小沢氏の盟友である輿石東幹事長である。
今回の維新八策は、次期衆院選に向けた公約の叩き台だが、橋下氏との連携を目指す政党・政治集団への“踏み絵”という側面もある。この政策に一致できなければ、連携は難しい。
政策優先の姿勢は、小沢氏も同じだ。
小沢氏は今月初め、共同通信のインタビューで、橋下氏との連携について「橋下氏は旧体制を壊し、新しい仕組みをつくろうとしている。その点は私の主張とまったく同じだ」と語りながら、「問題はこの国をどうするかだ。新党であれ何であれ、この国をどうするかというものがないといけない」と語っている。
実は、このインタビュー直前、永田町では「橋下氏と小沢氏は『仕組みを壊す』という点では一致するが、政策やブレーンが違いすぎる。組まないのではないか」との見方が広まっていた。この直後、小沢氏はメディアへの露出を急に高めた。
政策面での距離だけでなく、今後、次期衆院選を見据えた戦術的な判断も出てきそうだ。
産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が11、12両日に行った合同世論調査では、橋下氏の国政進出に「期待する」が64・5%で、「期待しない」の27・5%を大きく上回ったが、小沢氏による新党結成には78・6%が「期待しない」と回答するなど、期待感は低い。
自民党ベテラン秘書は「世論調査をすると、小沢氏の強固なファンは十数%いるが、70−80%には決定的に敬遠されている。この数字は、ここ数年変わらない。橋下氏としては、小沢氏と連携すれば70−80%の世論を敵に回すことになりかねない。野田首相を追い込んで、解散・衆院選に持ち込むために手を組むことはあっても、選挙は自身への高い期待感に乗る方が得策だろう」と語る。
橋下氏はこれまで、「小沢氏はすごい政治家」「権力中枢にいた方に、とやかくいえるような立場ではない」と持ち上げてきたが、切り捨てる日が来るのか。
政治評論家の有馬晴海氏は「橋下氏と小沢氏とは政策の基本部分で違いすぎる。小沢氏は中央政界で展望がないので、戦略として橋下氏との連携を模索しているのに対し、橋下氏には『地方分権』や『道州制』への強い思いがある。小沢氏の面会要請を5−6回断っているとも聞く。一緒にやることはないのでは」と話している。
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