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2012年02月11日
橋下大阪市長の意識構造と今後の方向性を探る ここから浮き上がってくる意識構造は、力の強いものへの憧憬とその正当化です。 橋下は子供の頃に、同和地区の理不尽な現実に晒されながら貧乏な生活を送っています。誰も助けてはくれないため、この不遇な環境からの脱出欠乏が強く生起し、この状況を変えられる、より大きな力に憧れを抱いたのでしょう。より大きい力を手に入れることを、「力の原理主義」(力の強いものが弱いものを導き、全体を統合していく)によって正当化していきます。 by tnaito at 19:50
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大阪都構想を主軸として、大阪府知事→大阪市長に就任した橋下徹氏。最近のTVメディアでの露出でも、(レベルが低いとは言え)学者をことごとく粉砕し、ますます注目を集めているように見えます。
しばらくの間、大阪の行政、さらに国政に影響を与え続けることが予想されます。一つ一つの政策に対しては、賛否両論あると思いますが、まずは彼がどのような政策を打ち出していくのか、その方向性を探っておきたいと思います。
それを考える上で、まず、ネットや書籍を中心に、橋下大阪市長の生い立ちからの意識構造の分析から始めます。
(※個人情報が多く入っていますが、個人攻撃をする意図はありません。あくまで、意識構造を分析した上で、今後の方向性を探ってみようという試みです。)
■生誕〜中学校時代
橋下は東京で長男として生まれ、4つ下に妹がいます。小学校2年生のときに暴力団員の父親が自殺し、その後小学校5年生のときに大阪東淀川区(同和地区)の府営住宅に引越し、貧乏な母子家庭の中で育ちます。橋下はそこで、同和地区での理不尽な現実に晒されながら生きることになります。
小学校は転校初日から、東京者とからかわれて同級生から殴られます。すると橋下は敵対するのでも、手下につくのでもなく、言葉巧みに取り入り、彼らの交友関係に自ら入ることで身を守ります。自身でもドラえもんのスネ夫のような生き方だったと語っています。
中学は荒れた学校に通っていたため、「一番悪そうな部が安全」とラグビーに入部します。頭の回転を武器にして悪達の代弁者となり、クラスの争いごとや学校側との交渉の先頭に立ちます。周りや教師からの評価は、口達者、卓越した交渉術など当時から処世術に長けていたことが分かります。
また受験前の短期間で猛勉強して(中学時代の橋下は学校トップクラスだが偏差値44)、見事に大阪トップの北野高校(偏差値70以上)に合格します。
■高校〜大学時代
高校での成績は最下位クラスで、自分に利益のないことはせず(掃除、汚れ仕事は徹底的にサボり)、自分の利害にかかわることには理屈を考え出し、平気で嘘を付くと、周りや教師からの評価は低かったようです。
部活は引き続きラグビーを続けていましたが、まじめに練習せずに遅刻も多かったようです。そのため3年でレギュラーを外されそうになりますが、「もう一度チャンスがほしい」と懇願して猛練習を行い、大一番の試合で大活躍!46年ぶりの「花園出場」に貢献します。部活の顧問は、「追い込まれなければやらないタイプだが、本番では予想外の力を出す」と当時を語っています。
大学は1年浪人しながらも、短期間で必死に勉強して、早稲田大学の政治経済学科(高田馬場)に進学します。しかし、授業に興味がなく、またサークルで仲間とつるむこともなく、大学にほとんど行かなかったため、早々に大学留年(5年生)が決定します。
生活は駆け落ち同然の彼女(高校の同級生)と同棲し、バイトしながら細々と食いつないでいたようです。その時の学生ビジネスで騙されたのをきっかけに、必死で法律を学び司法試験に合格します。
■弁護士時代
司法研修を終えた橋下は「人の下で働きたくない」と周りに言いながらも、金銭面及び経営手法も分からないため、「ノウハウだけ学んで、絶対に1年で独立してみせる」と大阪市内の弁護士事務所に就職します。
弁護士になってからは「人脈を広げなければ商売にならない」と、高校、大学の卒業名簿を取り寄せて売り込みのハガキを数千枚も送ります。さらに興味のない法曹サークルや護憲団体などの複数の勉強会や積極的に参加し、先輩弁護士には「ここの団体は付き合ってメリットありますか?」などと聞いていたそうです。「仕事は優秀だが、お金への執着心が強い人間で、金にならない仕事は手早くこなし、人脈づくりなど個人の仕事ばかりを優先させていた」と当時の弁護士事務所の所長は橋下を評価しています。
就職1年後には、異例の早さで独立事務所を構えます。(通常は10年程度かかるそうです)仕事は、金にはなるがトラブルが多くて人気のない損害賠償保険の交渉業務を中心とし、人脈などをフルに活用して積極的に仕事をしていきます。また橋下は弁護士になってから、髪を茶髪に染めています。これは厳しい状況で独立を果たした橋下が、生き残りを賭けて選んだ手段(茶髪でインパクトを出す作戦)でした。
橋下は弁護士をサービス業として位置付け、厳しい交渉案件や問題視されていた消費者金融大手アイフル系列企業での顧問弁護士を務めるなど仕事を拡大していきます。法廷では「法」がすべてであり「正義」など何の役にも立たないとし、目的のためには手段を選ばない(吹っかけて論破する、法の隙間を利用する)仕事ぶりが目立つようになります。
こうした仕事ぶりや風貌から、周りの弁護士から「行儀が悪い、弁護士の品がない」など、橋下は嫌われはじめていきます。さらにこの後、山口県光市母子殺害事件の弁護団懲戒請求発言問題で、元事務所を含めた周りの弁護士(弁護士会)との隔絶が生じていきます。
■タレント時代
独立から4年後に、橋下は毎日放送のディレクター(高校のラグビー部の先輩)から声を掛けられ、弁護士コメンテーターとしてテレビに出演します。「(ニートには)拘留の上、労役を課す」「私は改憲派だし核保有を肯定する」などの、これまでの弁論術を駆使した過激で分かりやすい本音発言が視聴者からの人気を呼びます。
橋下氏はこの過激な発言を通して、テレビで何をどう話せば視聴者にウケるのか、賛同を得られるのかを理解していきます。テレビ局は自分たちの意図を良く理解してくれている使いやすから番組数を増やし、橋下の知名度は高まり、人脈も増えていきます。そして周囲からの府知事選の後押しと、財界への根回しが上手くいき勝算が出ると府知事選に出馬し、マスコミを上手く利用して見事に当選します。
■橋下市政、今後の方向は?
再び橋下氏の過去を振り返ってみると・・・
・小中学では、いじめられないように力の強いものの仲間になる
・大学では、法制度を学び弁護士の資格を取得する
・大阪府知事、大阪市長へと就任する
橋下氏の発言をみると・・・
・「今の日本の政治で一番重要なのは独裁」
・「政治家を志すっちゅうのは権力欲、名誉欲の最高峰だよ」
・「40歳代くらいの職員を対象に自衛隊での研修を検討したい」
・「税金を払わない奴は生きる資格がない」
・「私は改憲派だし核保有を肯定する」
この延長上にある発想が大阪都構想です。府知事時代の財政悪化を隠蔽してでも、大阪都構想を推進していることからも、力の原理の信奉者であることが分かります。
教育政策については、府立高校の学区撤廃によって、トップの北野・天王寺高校へと集中させ、年収800万円までは私立高校の年間授業料を10万円程度(公立並)とし、ある程度の公立でなければ私立でよいという潮流を作り出そうとしています。
この結果、下位の公立高校は人が集まらず廃校となっていくでしょう。(3年連続定員割れの府立高を統廃合)。これは、力の強い高校を作り出し、下の方の高校から、存在意義を奪っていくということです。
また市立小中学校を学校選択制(平成26年度導入)にすることから、小中学校も同様の意図だと考えられます。
(ただし、これら教育政策は、独自に考えられたわけではなく、日本で一番力の強い東京の真似しているだけに過ぎません。)
経済政策については、具体的なことを言及していないのでよく分かりませんが、はっきりしているのは、民営化を推進することで競争力を高めて、財政を再建しようとしている点です。。さらに力の原理の信奉者という点からみると、製造業、エネルギーなどの各産業の中心地を決め、外から企業を誘致して集約させ、各産業の力の強い地域を作り出していくと考えられます。
これらの制度改革に対して反対する地方官僚は、「選挙で当選した」「自分こそが民意を反映している」という論理を使って、次々に首を切っていくでしょう。これによって橋下に逆らう地方官僚はいなくなり、面従腹背の集団が形成されていくことになるでしょう。
しかし、逆にこの構造は、橋下氏の最大の弱点になるはずです。マスコミからの人気、それを背景にした得票数という数の「力」によって、全体を統合しようとしているのですから、彼に擦り寄っている人間も、橋下氏が持っている「力」を利用としているだけです。ですから、マスコミが作り出した「力」にかげりが見え始めた途端に、集団は空中分解することになるでしょう。
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