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2012-02-11
大阪維新の会が、国政奪取に向けて動き出しています。維新政治塾に希望者が殺到していますが、野心に燃えた浮薄な連中が橋下人気にあやかろうと蝟集しており、真に困ったものです。朝日新聞は、本日付でこう報じています。(http://www.asahi.com/politics/update/0210/OSK201202100211.html)
維新政治塾に応募殺到 地方議員や官僚ら2750人余り
大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は、次期衆院選の候補者養成をめざす「維新政治塾」の参加希望者が、締め切り日の10日夜時点で2750人余りに上ると明らかにした。全国の地方議員や元国会議員、官僚らが多数応募。解散・総選挙をにらんで政局が緊迫するなか、維新の会への注目度が高まっているようだ。
応募者は全国に及び、みんなの党の衆院選立候補予定者や医師、弁護士もいるという。維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日、塾開始時の定員を当初の400人から拡大し、段階的に選考して塾生を絞り込む意向を示した。
維新政治塾は1月、橋下氏が設立を表明。塾長の橋下氏と松井氏のほか、堺屋太一元経済企画庁長官、中田宏前横浜市長、山田宏前杉並区長、東国原英夫前宮崎県知事らが講師を務める。維新幹部は、次の衆院選で塾生らを中心に候補者300人を擁立し、200議席の獲得をめざしている。≫
呆れたことに、官僚や元国会議員も応募しているようです。橋下氏がどういう政策を打ち出すのか、巷では色々な噂が出ていますが、講師陣の顔ぶれを見れば想像がつきます。愛国派を偽装した新自由主義であることが見て取れます。要するに、小泉竹中政治の亜流なのです。
そしてつい先ほど、大阪維新の会の次期衆院選での公約が明らかとなりました。以上の見解を裏付ける内容で、読売新聞はこう報じています。(http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120211-OYO1T00153.htm?from=top)
TPP参加、日米同盟基軸…維新が国政公約骨格
地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日、次期衆院選で掲げる公約に、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加と、日米同盟を基軸とした外交政策を盛り込む方針を明らかにした。すでに首相公選制や年金の掛け捨て制導入なども打ち出しており、国政進出を目指す維新の公約「船中八策」の骨格がほぼ固まった。
橋下氏は同日、市役所で報道陣に対し、TPPについて「基本的には参加だ。ヒト・モノ・カネの移動は国境を意識せず、日本の外から付加価値を取り込む」と表明。農家を中心に反発も出ているが、「一部の人は痛みを伴うかもしれないが、将来的には必ずプラスになる」と語った。
安保政策では「日本は自主自立の防衛力を持たない。(米国に)頼らざるを得ないのが現実だ」と述べ、日米同盟を基軸とする外交を支持。ただ、米軍普天間飛行場(沖縄県)などの基地問題については「個人的には考えがある」としながらも、維新内部での議論を深めるとして明言を避けた。
維新はこのほか、地方交付税の廃止や道州制への移行などを公約の柱として打ち出す方針で、橋下氏は「この部分が変われば日本は変わる」と話している。
高所得者には年金を支給せず、保険料が掛け捨てになる制度や、資産への課税制度、教育委員会の設置を自治体が選択できる制度などの政策は賛否が分かれそうで、他党との連携も焦点となる。≫ (下線は引用者による:本稿原典ご参照)
日米同盟堅持の方針は、国政に進出する以上、現段階では止むを得ません。しかし、TPP賛成ということですから、橋下氏の素性は割れたも同然です。既にさまざまな識者によって指摘されている如く、TPPは我国の国益を損なうもので、米国の利益にしかなりません。
普天間飛行場問題について解決策があるかのような素振りを見せていますが、こういう態度を採るところも信用できません。米軍基地は米国のために存在しており、日本政府に交渉する余地は殆どありません。選挙用のポーズであることは明らかです。
この外に首相公選制を唱えていますが、これは小泉政権時にも出された案で、人気さえあれば総理大臣に選出されてしまう危険な制度です。日本を操る勢力にとっては、非常に好ましいシステムです。現状では、実質的に派閥間の協議で決められており、介入するのに手間が掛かるので、これを変えたいのでしょう。
大阪維新の会が打ち出した公約は、みんなの党の政策と酷似しています。民主党や自民党の方針ともよく似ています。全く「維新」などではなく、旧勢力そのものであり、「船中八策」などと表現するのはおこがましい限りです。だからこそ、石原新党などという老害政党との連携話も出てくるのです。
伝えられるところによると、ジャパンハンドラーズのマイケル・グリーンは、共和党大統領候補のミット・ロムニー元マサセチューセッツ州知事の「アドバイザー」に就任しているそうです。米大統領選は、オバマとロムニーの対決になりそうですが、仮に共和党のロムニーが次期大統領に選ばれた場合、日本側のカウンターパートが必要になります。その最有力候補が橋下氏ではないかと見られます。
橋下氏も、そのつもりで「現実的」な米国の受けのよい政策を並べているのでしょう。橋下氏は人気があるのですが、今週の『週刊文春』で暴露されているように、権力を奪取するためには手段を選ばない側面があります。人気取りのためにカメレオンのように政策を変えますから、国民のための政治をするとはとても思えません。
また、スキャンダルが多いですから、操りやすい人物で、この点も危険です。まだまだ表沙汰になっていない醜聞があるはずですが、「どこからか指令を受けている」ようで、マスコミは報道を控えています。
次期衆院選で大阪維新の会が躍進するようなことがあると、日本の民度が著しく低いことが改めて示されることになります。ネット情報に接している人は殆ど支持しないと思いますが、B層は未だに多いですから、大阪維新の会が国政の主導権を握る可能性は充分あります。
民主党の如く、大阪維新の会も、政権を奪った瞬間に馬脚を現すと思いますが、その時は既に遅しです。任期満了まで国政を壟断することは目に見えています。我々は民主党政権で同様の苦い経験をしているわけですから、今度こそは同じ過ちをしないようにしなければなりません。その次は残されていないでしょうから。
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