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(回答先: 2.5兆円も無駄遣いして増税を言うな!第4次補正予算は無駄遣い(徳山勝) 投稿者 判官びいき 日時 2012 年 2 月 12 日 09:34:16)
「4次補正予算は年金のカネである(EJ第3237号)
2月6日発売の『週刊ポスト』2/17号に、第4次補正予算
にからんで、財務省がとんでもないことをしていることが暴かれ
ています。少し内容が複雑であるので、EJでその内容をていね
いに分析し、わかり易くご紹介することにします。今回のテーマ
である「財務省の正体」が浮き彫りになると思います。
2月8日、平成23年度(2011年)第4次補正予算案が成
立しています。ところで、この4次補正予算は何となく唐突に出
てきたように思えるのですが、その真の狙いは何でしょうか。
そんなこと決まっているじゃないか、復興予算に決まっている
──きっと多くの人はそう思うでしょう。しかし、結論から先に
いうと、4次補正予算には、復興関連費用はほとんど含まれてい
ないのです。
もっと不思議なことは、あれほどカネが足りない、財政は危機
的状況で、消費増税は不可避だと訴えている財務省が、抵抗しな
いで、この予算を認めていることです。
ちなみに政府が一年間に4回も補正予算を組むのは、終戦直後
の昭和22年(1947年)以来のことなのです。通常であれば
財務省はそのことを持ち出して、強く反対したはずです。どうし
て4次補正予算を財務省は認めたのでしょうか。
それには明確な理由があるのです。実は今年度はカネが余り、
約2兆5000億円の財源が浮いたのです。今年度の税収は、当
初予想よりも1兆1030億円も多かったからです。これに国債
利払い費も1兆2923億円も余ったので、総額で2兆5000
円の財源──ちょうど消費税1%分が浮いたのです。
カネがない、財政が破綻して年金が払えなくなるとさんざんい
いながら、予算が2兆5000億円も余ったのでは、これまでの
ウソがバレてしまいます。財務省が本当に日本の財政が危機的状
況だと認識しているのなら、剰余分でそれを埋めて、少しでも基
礎的財政収支を改善させるはずです。しかし、彼らはそうしない
のです。なぜなら、財務省は財政再建などまったく考えていない
からです。その証拠はたくさんあります。
財務省の中堅官僚は、この2兆5000億円についてつぎのよ
うにいっています。
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これは本来、年金のカネだが、財務省は「年度内に使ってしま
え」と大盤振る舞いした。各省とも、来年度予算で認められな
かった事業をこの際とばかりに付けてもらった。
──『週刊ポスト』2/17より
―――――――――――――――――――――――――――――
この官僚のいっていることを理解するには、少し説明が必要で
す。2004年に小泉政権は、基礎年金の国庫負担割合をそれま
での3分の1から2分の1に引き上げることを決定し、2009
年から実施したのです。
そのため、政府は毎年2.5 兆円ずつの追加財源が必要になっ
たのです。恒久財源を決めないで国庫負担割合を引き上げたので
毎年特別会計の埋蔵金を探し出し、それに充てていたのです。
ところが、2011年5月に政府は総額4兆円の復興予算(1
次補正)を組んだのですが、財務省は予算不足を理由に2011
年分として確保してあった国庫負担金の増額部分である2.5 兆
円分を復興財源に回したのです。
このこと自体は、震災後2ヶ月後のことであり、緊急に少しで
も多くの復興資金を作る必要があったので、やむをえない措置で
あったといえます。しかし、ここから先が許せないのです。その
2.5 兆円の穴埋めをどのようにしてやったかというと、それを
復興国債に含め、所得税と住民税のアップ分で回収することにし
たのです。
しかし、歳入が増加して基礎年金の国庫負担分の2.5 兆円が
そっくり余ったのです。それなら、その分を国庫負担分として年
金資金に戻して穴埋めすべきです。ところが、財務省は何をした
のでしょうか。
財務省は野田首相に次のようにアドバイスしているはずです。
2.5 兆円もの金額が余ったことが国民に知られると、これから
増税しようとするときにきわめてまずい。復興資金を装って、4
次補正を出して年度中にすべて使ってしまう必要がある、と。ど
うせ2.5 兆円は復興増税で回収できるのだから、と。
野田首相はこの財務省のアドバイスに一も二もなくのったので
しょう。その代わり野田首相にも小遣いが与えられています。復
興には何の関係もない予算です。多くの問題があるこの4次補正
の内容については、13日のEJで述べます。このように4次補
正は国民から騙し取った年金のカネで編成されているのです。野
田政権だけでなく、この4次補正にメスを入れることもなく了承
した共産党を除く野党にも重大な責任があります。
もうひとつ絶対許せないことがあります。財務省は今回のやり
方に味をしめたのです。彼らは巨額の埋蔵金をまだ持っており、
それを減らされるのを恐れています。今回の消費増税は埋蔵金を
死守するため、いいなりになる政権を操って実現させようとして
いるのです。
財務省は来年度の年金財源の国庫負担分を120兆円ある年金
積立金から取り崩して使う方法を編み出したのです。財務省と厚
労省は、今年の4月からの年金支給に必要な国庫負担金分を積立
金から立て替え払いさせ、代わりに年金積立金を運用する「年金
積立金管理運用独立行政法人」に「交付国債」を交付することに
したのです。
普通の交付国債は必要なときにすぐ現金化できるのですが、こ
の交付国債は条件が付いているのです。その条件は「消費増税が
実施された後に払う」というものです。もし、消費増税が実現さ
れないと、国庫負担分は年金積立金からどんどん取り崩されてし
まうのです。まさに悪知恵のかたまり。とても同じ日本人とは思
えない人たちです。 ――─ [財務省の正体/63]
≪画像および関連情報≫
●年金交付国債についてのニュース
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安住淳財務相は、7日の参院予算委員会で、2012年度の
基礎年金の国庫負担割合を50%に維持するために発行する
「年金交付国債」について消費税率を8%に引き上げる14
年度から20年かけて償還する方針を明らかにした。安住氏
は、13年度も年金交付国債の発行を想定していると表明。
12、13両年度で合計約6兆円の交付国債を発行し「毎年
3千億円ずつ、20年かけて支払うことになる」と述べた。
公明党の草川昭三氏への答弁。政府は国庫負担割合の維持に
必要な2兆6千億円の追加財源がないため、12年度は消費
税増税で償還する年金交付国債で穴埋めすることを昨年末に
決定。現金で賄っていた場合に得られるはずだった4千億円
の運用収入相当額を含めて、12年度は3兆円程度の交付国
債を発行する方針だ。 ──МSN産経ニュース
―――――――――――――――――――――――――――」
http://electronic-journal.seesaa.net/article/251402389.html
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