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“小沢VS野田”の最終戦争なんてもう古い 政局は野田辞任後を見据えている
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2012年02月11日 世相を斬る あいば達也
小沢一郎が猛然と動き出した。マスメディアは極力、小沢一郎の言動をシカトするポジションを維持したいところだが、横目で“チラミ”する程度の通信社的報道をせざるを得ない状況になってきた。テレビでは通し番組が出来ないキー局は排除され、昨夜はBS11に出演したようである。10日からは13日にかけての「小沢一郎政治塾」では13日に講演、殆ど連チャンで露出を高め始めた小沢一郎に、民主党執行部は打つ手を失っている。外野のようなポジションの、仙谷、前原がぐずってみても、詮無い状況になってきた。
「社会保障と税の一体改革」の中身が、単なる消費増税法案である正体がバレバレになり、社会保障の中身は希望的観測案か福祉の切り下げ案である事が明確になり、万事窮した状態だ。岡田の国会答弁も、まともに野党の質問に答えられなくなっている。産経、ZAKZAKが“焦りをもろに出している小沢一郎”と云う論調で、小沢の行動をなんとか矮小化しようと努めているが、他マスメディアは概ねシカトと云うか、息をひそめている。なんとかBS11を報じた朝日新聞も、一番気になる橋下勢力と小沢の距離感を気にしている様子が垣間見える。
≪ 次期衆院選後「小党分立でごちゃごちゃ」 小沢氏が指摘
民主党の小沢一郎元代表は10日、BS11の番組収録で、大阪市の橋下徹市長が注目を集めていることについて「既成政党や政権交代を果たした民主党への期待はずれ、不信感。橋下さんに期待せざるを得ない気持ちの表れじゃないか」と指摘した。
そのうえで次期衆院選について「(どの党も)過半数を制するだけの支持を得られるかどうか分からない。(選挙後は)小党分立でごちゃごちゃの形になっちゃう。民主党が原点の気持ちを取り戻して、もう一度挑戦してもらいたい」と語った。≫( 朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0210/TKY201202100516.html
毎日新聞などは、発信手段が卑怯だ、質問を受けつけない手法だけで露出している、と三宝会らしい苛立ちをみせているのが大変面白い。無役の一兵卒、まして刑事被告人で党員資格停止の身の小沢一郎が、記者会見は僭越過ぎるだろう。(笑)記者クラブ所属の立派な大メディア記者様にご足労願うのは、失礼と云うものである。毎日の姿勢は、仙谷、岡田同様の自縄自縛の発言であり、明らかに矛盾している事が判らないようである。
マスメディアは専ら「石原新党」と橋下徹の連携の有無に焦点を向けさせようとしているのだが、既に「石原新党」は腰砕けになっている。つまり、立ち上がれない新党と云う事である。朝日などが最も怖れているのが、小沢と橋下の連携である。筆者の知る限り、橋下徹が最も重要視する「既得権益打破、中央から地方」で最も頼りになるのが小沢一郎である事は自明だ。脱原発指向、TPP指向も特に小沢は否定的ではない。教育改革においても、縄文の心を呼び覚ます意味で、改革が必要な点では一致している。勿論、増税など意味なしも一致している。
民主党も自民党も、怖れているのは小沢一郎と橋下徹の連携だ。両者のナショナリズムの質が違うかどうか、未だ定かではない。少なくとも、核開発ありきの石原慎太郎では、極右的ナショナリズムに偏り過ぎる。橋下の本心は別にして、彼が弁護士である点を、注視すべきだ。べらぼうな要求を出すが、手打ちの結着点は意外にハードルが低くなるのが、弁護士達の性癖である。大風呂敷を拡げる割に、リアリストでもある。
それに、あまり調子に乗って国政に前のめりになる姿勢を抑制する言動もみられ、一気呵成にと云うものでもない。冷静に考えれば、まだ国会議員を抱えていない地域政党に過ぎないわけで、老人党と徒党を組んで得るべき利益はゼロどころかマイナスの危険すらある。弁護士はその辺のリアリズムは長けているので、まず心配はない。マスメディア、特に朝日、毎日にしてみれば、最も困る組み合わせ“小沢・橋下”の機運が盛り上がらないようするのが、行政官僚からの命令に近いのだろう。
おそらく、政局は早ければ3月に起きる按配だし、橋下らの準備が整う可能性は極めて低い。精々、みんなの党を推薦するとか、その辺でお茶を濁し、様子見に出ると考えるのが妥当だ。衆議院任期満了まで総選挙が延びれば、自前候補もあるのだろう。いずれにせよ、既存政党とは組まないと云う表現は、みんなの党も既存政党なのだから、渡辺もドッキリしているに違いない。
筆者は野田佳彦が党内を纏めきれず、法案提出を諦め辞任するか、又は社会保障の枠組みを鍛え直し、増税の是非が必要かどうか、再度検討すると、小沢一郎との休戦に持ち込めれば最良の出来と考えている。個人的には、修飾男の言辞は見るも聞くも不快なので、辞任して欲しいが、小沢一郎も気のいい所があるので、一件落着とさせる不安感は残る。一番面白く見物なのが、野田が臆せず衆議院に増税法案を出す暴挙に出る姿だ。政治野次馬としては、もっとも面白い展開だ。民主も自民も崩壊する。不況時における閉塞性ナショナリズムの台頭は、常に社会そのものの崩壊を希求する。限られた不幸層が全員不幸層になる事で、安堵感を持つのが、最近の若い世代にあるナショナリズムの萌芽である。
このような、閉塞性ナショナリズムは大変危険なわけで、社会秩序全体をアンチテーゼするわけだから、民主主義そのものの根底まで覆るわけで、小沢の望むものではないが、小党分立と云うゴチャゴチャが現出する可能性も秘めた政局もあり得るのだろう。まぁ、どのような連立政権が出来るとしても、極右がコアはあり得ないので、徴兵制・核武装には至らない。最後に、時事が伝える、橋下の衆議院選向けのマニュフェスト情報を参考までに掲載しておく。
≪ TPPへ参加を=衆院選向け公約に−橋下氏
地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長は10日、次期衆院選などに向けて策定するマニフェスト(政権公約)で、環太平洋連携協定(TPP)への参加を打ち出す考えを明らかにした。市役所内で記者団に「経済マーケットについては、国境を意識しないというのが基本方針だ」と語った。
また、 教育改革をめぐっては「教育委員会制度を抜本的に改めるという方向性を出す」と表明。具体的には首長に教育行政の権限を持たせる新制度を設け、現行の教育委員会制度と新制度のいずれかを各自治体が選択できるようにすべきだとした。
このほか、政権公約で掲げる方針として(1)道州制の導入(2) 地方交付税制度の廃止(3)公務員制度改革(4)年金制度の「積み立て」方式への移行(5)日米同盟を基軸とした外交・防衛−などを挙げた。≫(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012021001065
3000人近い維新塾応募者があったと云う事で、相当力が入っている。すべてが順調に行って、衆議院で仮に100人当選させたとしても、未だ先は長い。参議院への対応も必要だ。1年半後だが、次の3年後まで待たないと、政権与党になることは、殆ど不可能。流石に、そこまで熱にうなされたようなブームが続くことは稀だ。みんなの党が古臭く思えているのは、筆者だけではないだろう。戦略的には、最終的に150人規模の議員集団勢力と連携しない限り、大阪都構想も、絵に描いた餅になる。橋下がそれ程浮かれモノとは思わない。彼は、何処まで行ってもリアリストな筈だ。既存政党とは組まないが、新たな政党を連立的に創ってと云う話なら、筋は通る。
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