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野田対小沢の最終戦争の結末
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2012/2/9 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
これは消費税増税の行方を決める重大なターニングポイントになりそうだ。民主党の小沢一郎元代表が先日、「増税反対」を明言したことである。共同通信のインタビューで、「道筋が違う。経済政策としてもおかしい」と語り、マニフェストに取り組まずに増税するのは「国民を愚弄する背信行為だ」と野田執行部を批判し、消費税増税関連法案の採決に「反対する」と断言したのである。
持論ではあるが、小沢がこの時期に改めて大手メディアで宣言したということは、グループや仲間の議員も増税反対の行動に回ることを意味する。その意味で野田執行部に対する宣戦布告だ。
これに民主党内はハチの巣をつついたような騒ぎになっている。執行部は「昨年末に党内議論の手続きを踏んでいる」(岡田副総理)、「党内で議論し決まった方針だ。造反はあり得ない」(前原政調会長)と、小沢発言を牽制。さらには野田首相が国会答弁で「どなたも党方針に従ってもらえるように促したい。必要なら(小沢氏を)説得したい」と応じていたが、果たして何の勝算があるのか。どうやって小沢を説得するつもりなのか。
消費税に詳しい経済評論家の三橋貴明氏がこう言った。
「もう消費増税は無理ですよ。どう考えても法案は成立しません。小沢さんが反対を明言したことで、まず閣議決定で松原大臣や国民新党の自見金融相が判を押さない。それをクリアしても衆院の採決で党内から大量の反対者が出て通過しない。それをクリアしても参院で否決される。勝負は見えているのです」
こういう舌戦を見ていて思うのは、やっぱり小沢は大物、存在感が違うということだ。政権も大マスコミも、財務省に操られて、狂ったように公約違反の大増税に突き進んでいるが、小沢は日和らない。原則を説く。それで力ずくでも大増税路線を潰そうとする。ここが口先だけの風任せの政治屋連中とは違うのだ。
◆総辞職に向かう3月と5月の政局
今後、政局はどうなっていくのか。
「最大のヤマ場は2回。3月と5月にやってくる」と民主党に詳しいジャーナリストがこう言う。
「3月の上旬に野田政権は税制大綱を決めないと法案提出が間に合わない。それで執行部は大綱の党内決定を急ぎますが、小沢グループや増税反対派は次々とアクションを起こす。それで党内がグチャグチャになり、“両院議員総会を開け”という話になる。そこで増税反対派が大勢になり、3月中旬までに大綱の党内決定ができないと法案を提出できず、今度は野田首相が公約違反となって総辞職に追い込まれる。民主党代表選がまた行われるという流れです」
この議員総会を野田首相が押し切り、3月末に消費増税法案を国会に提出できても、さらに高いハードルが待ち構える。
「5月中に、いざ衆院採決の段階で、小沢・鳩山グループなどが造反する。70人が反対に回ったら、法案否決です。ここで総辞職か解散・総選挙かの選択になりますが、野田首相は小泉郵政選挙をマネて、“それなら国民に信を問う”と解散に打って出るでしょう。共同通信のインタビューで小沢氏は離党は否定したが、採決に造反したら除名処分なので離党は避けられない。民主党は分裂のまま総選挙になだれ込むことになります」(前出のジャーナリスト)
野田が、小泉の郵政解散の再来を夢見ているとは本当にお笑いだ。オメデタイ男である。解散したって野田民主党は大惨敗。どっちにしたって野田は自滅の運命なのだ。
◆要するに財務省が税金を上げたいだけの問題
そもそも野田には、エラソーに消費増税で突っ張る資格も哲学もない。「社会保障と税の一体改革」だの「不退転の決意」だのと騒いでいるが、増税して社会保障がどう改善するのか、全体像の説明は今もってない。年金制度継続のための増税という口実が、途中から税率10%では間に合わず、17%まで引き上げる話に変わっているし、引き上げた増税分を本当に社会保障だけに使うのかについても財務省や野田は確約せずウヤムヤだ。何のための増税なのかワケが分からず、すべてが支離滅裂なのだ。評論家の塩田潮氏がこう言う。
「野田政権の消費税論議には2つのペテンがあります。ひとつは、巨額の財政赤字だから増税しないと間に合わないというが、なぜ日本は赤字体質の構造になったのか。増税すれば、その構造が変わるのか。そこの説明がありません。もうひとつ、増税すれば、どんないいことがあるのか。国民は社会保障がどう充実するのかを知りたいが、説明できないから、国民の不信感が募る。つまり肝心なことを何も説明せずに、増税議論だけが進められているのです」
これじゃあ野党も協議しようがないし、民主党内が紛糾するのも当然。国民も口をアングリだ。
ある国会議員が「財務省の仕事は常に歳出カットと増税。大震災があって野田内閣ができて、増税できるチャンスだから攻勢に出ている。増税したいことが唯一目的の消費税増税なのです」と説明してくれたが、結局そういうことなのだろう。
◆「小沢有罪」織り込んだ国会スケジュール
こんな支離滅裂内閣のデタラメ増税は木っ端ミジンにするしかない。大体、消費増税は野田の延命作戦の色合いが濃厚だからヨコシマだし許せないのだ。
「増税を掲げて総理になり、増税で走り出した野田総理は、止まれば終わる。それで突き進んでいるのです。総理の頭の中は、4月の小沢裁判で有罪判決が出れば、小沢氏や側近たちを除名でき、党内の造反ムードもしぼむから、いけると考えている。自民党も“嫌な増税法案は民主党政権にやらせてしまえ”が本音だから、6月までの法案成立は可能。そこで相手が谷垣総裁のうちに解散・総選挙をやって基盤を盤石にしようという計算です。何もできず9月の代表選を迎えると、勝てる自信がない。だから6月までに勝負を決める腹づもりです」(政治評論家・浅川博忠氏)
何から何まで身勝手の狂気。この不況下で大増税を決める大罪を何も感じていない。「とりあえず南方インドネシアの原油を確保できれば、アメリカとの戦争に耐えられる」と虫のいい計算で開戦に踏み切って国を潰した東条英機と同じ類いだ。
小沢は「このまま野田を続けさせたら危険だ」と周辺にこぼし、今回の宣戦布告になったのだが、それは当たっている。ここは何としても小沢に倒閣を託すしかない歴史的局面なのだ。
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