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地震の恐怖を煽るメディアの自虐趣味 希望など皆無の庶民の生活
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2012/2/4 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「4年以内に東京直下型地震が起きる可能性は70%」
――東大地震研が衝撃的な予測を発表したことで、メディアが一斉に地震の恐怖を取り上げている。
どこもかしこも「首都直下型 最悪シナリオ」「大地震 日本破滅」と煽(あお)り立てている。「富士山噴火」の恐怖を連日報じているメディアもあるほどだ。
3・11の巨大地震を目の当たりにし、その後も日本中で地震が頻発しているから、国民の関心も高いのだろう。
しかし、残念ながら、どんなに心配しても、人間の力ではどうにもならないのが地震だ。いつどこで起こるのか分からないのだから、逃げようがない。運が良ければ助かるし、運が悪ければ直撃される。地震とはそういうものだ。地震列島に住んでいる日本人は「地震が来た時は、来た時だ」とハラをくくって生きていくしかないのだ。実際、昔の日本人は「地震、雷、火事、親父」と、ユーモアを交えながら地震を受け入れてきた。同じ地震大国のイタリアも、国民は「ケ・セラ・セラ」てなものだ。
ところが、3・11以降、地震への不安から「開運グッズ」に頼る日本人が急増し、国民生活センターによると「開運グッズ」をめぐるトラブルが2・6倍になっているという。いくらなんでも心配し過ぎだ。
◆国民が心配すべきは「地震」ではなく「消費税」と「TPP」だ
人間の力ではどうにもならない地震を心配するくらいなら、国民は「消費税アップ」や「TPP参加」の脅威をもっと心配した方がいい。
「消費税10%」と「TPP参加」が現実となったら、国民生活は巨大地震と同じくらいの打撃を受けるのは間違いないからだ。天変地異は避けられないが、「人災」は避けられる。絶対に「消費税アップ」を許してはダメだ。
「国民は消費税10%の怖さにピンときていないようですが、ホントに実施されたら日本は大不況に陥りますよ。97年に消費税を3%から5%に引き上げた時も、個人消費が13%も落ち込み、GDPは23年ぶりにマイナス成長を記録した。山一証券や拓銀が破綻し、金融不安が吹き荒れたものです。日本経済に余裕があった当時でさえ景気を悪化させたのに、デフレ不況が深刻化しているいま、消費税をアップさせたら、日本経済は立ち行かなくなります。景気が悪い時は、減税してでも国民の懐を温めて消費を活発にさせないといけないのにアベコベです」(経済ジャーナリスト・松崎隆司氏)
サラリーマンの生活も、一気に苦しくなる。
大和総研の試算によると、消費税10%が見込まれる2015年の可処分所得は、年収500万円世帯の場合、今年にくらべて31万円も減少するという。800万円世帯は41万円減、1000万円世帯だと71万円もダウンするそうだ。
そのうえドジョウ首相は、アメリカの歓心を買うために「TPP参加」まで強行するつもりだ。TPPに参加したら、日本の「製造業」と「農業」が破壊されるだけじゃない。アメリカから目の敵にされている「国民皆保険」はなくなる恐れが強い。「国民皆保険」は、貧しい人でも体を壊した時は安心して医師にかかれる日本が誇る制度だが、アメリカは自国の保険会社のビジネスチャンスを広げるために、廃止させるつもりだからだ。
日本の庶民は封建時代の昔から、たとえ希望がなくてもシタタカに生きてきたが、さすがに「消費税10%」と「TPP参加」によって生活を破壊されたら、ガマンの限界を超え、戦前の2・26事件のように暴発してしまうのではないか。
◆被災者には全く関心がないドジョウ首相
だいたい、地震を心配するなら、もっと国民は野田政権の「復興対策」のデタラメに怒らなければウソだ。
たとえ大地震が来ても、国のトップに国民の命を守る強い気持ちがあれば、被害を最小限に防げる。ところが、ドジョウ首相は消費税アップに血道を上げるだけで、被災者のことなど気にもしていない。大新聞テレビは報じようとしないが、地震から1年近く経つのに、被災地はほとんど手つかずのままだ。復興はまったく進んでいない。
被災地の石巻と女川を取材してきた経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。
「震災前、女川港は全国でも一、二を争うサンマの水揚げ港で、人と船で賑わっていました。ところが、ガレキが片づけられた港は、なにもなく寒風だけが吹きすさぶ荒涼とした地となっていた。かつての面影はない。石巻港にいたっては、地盤が沈下し、冠水したままです。震災前、200社の水産加工会社があり、5000人の人が働いていましたが、復活したのは、たったの5社だけです。石巻を視察した野田首相は、その5社を指して『立ち直っていますね』とコメントしていましたが、残りの195社は再建のメドもつかない。これが被災地の現実です。被災者たちは『なぜ、こんな時に消費税アップなのか』と憤りを強めています」
地震は怖いが、地震列島に生まれた限り、天変地異は仕方ない。しかし「人災」=「悪政」は阻止できるし、絶対に阻止しなくてはいけない。これ以上、野田政権の跋(ばつ)扈(こ)を許してはダメだ。
◆「地震」が国民の目を悪政からそらす
いい加減、お人よしの国民も目を覚ますべきだ。「消費税10%」と「TPP参加」が現実になってから「こんなはずじゃなかった」と泣き叫んでも遅い。
人知が及ばない「地震」を心配するくせに、国民の手でストップできる「消費税アップ」に目が行かないなんて、あまりにもチグハグだし、政治意識が低すぎる。
今ごろ、ドジョウ首相は、「地震」が国民の目を消費税アップからそらす格好の材料になっているとニンマリしているはずだ。政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「3・11以降、当時の菅首相が地震を延命に利用したのは間違いありません。地震直後に『これであと2年は総理をつづけられる』と叫んだという噂まで飛び交った。事実、震災が起きたことで『外国人からの違法献金』というスキャンダルは吹き飛び、震災対策を口実にして半年も居座った。地震を政治利用しているのは、野田首相も同じです。
たとえば、いま審議している4次補正予算です。本当は一刻も早く、昨年中に成立させるべきだったのに、野党を通常国会の審議に応じさせるために、わざわざ年明けの通常国会の冒頭に処理している。震災対策なら、野党も審議をボイコットできないという計算です。それよりなにより、もし地震が起きず、国民の関心が『消費税10%』に集中していたら、もっと反対の声が渦巻いていたはずです」
国民はいいようにやられている。
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