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「日々担々」資料ブログ
(日刊ゲンダイ2012/1/31)
どっちがいいのか日本とギリシャ 国家より個人の幸福が一番だ
【脱税自由の後者と取りやすいサラリー族から完全捕捉し政府と役人が税金の使い道のやりたい放題を続けている前者】
【まだ続いている戦争中の給料天引き税金徴収は民主党政権下でさらに介護保険や年金などまで過酷に改悪されて強行されている】
二言目には「このままでは日本はギリシャになってしまう」と国
民を脅しているドジョウ首相。きのう(30日)の参院本会議でも「ギリシャは財政健全化への取り組みを怠ってきた」と痛烈に批判してみせた。
大新聞テレビも、ユーロ危機の震源地になっているギリシャを世界の問題児のように報じている。とくに槍玉に挙げられているのが“脱税”の横行である。
ギリシャが脱税大国なのは間違いない。EUによると脱税額は、GDPの4分の1、約600億ユーロ(約5兆9800億円)に達しているという。なにしろ、税金を払いたくないからと、ギリシャでは「レシートを受け取らなければ割引」というのが一般的だ。レジでレシートを発行すると売上高の証拠が残ってしまうが、レシートを発行しないで済めば、その分は売り上げに計上せず、脱税できるからだ。脱税の横行が財政危機の一因になったのは確かだろう。
しかし、日本の大手メディアが「三流国」扱いするほど、本当にギリシャはダメな国なのか。
意外なのは、ギリシャ人の80%が「自分は幸せ」と答えていることだ。財政危機に直面しても、まったく落ち込んでいない。
【税金を強奪し自分たちの生活一番の悪徳政治家たちのためにこの国ではなぜ人々は働き、怒らないのか】
かつて南欧を視察したことのある筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)はこう言う。
「エーゲ海と明るい太陽という恵まれた気候のためか、ギリシャ人はとても楽天的。恐らく『財政危機はなんとかなるさ』『どうせEUが救済するよ』と開き直っているはずです。実際、ギリシャが破綻すると世界中が打撃を受けるから、救済される可能性は高い。すでにEUやIMFは、6回もギリシャに融資しています。ギリシャ人が日本人と決定的に違うのは、人生はエンジョイするものだ、エンジョイ出来るものだという哲学を持っていることです。だから、日本人のようにあくせく働かないし、コツコツ貯金することもない。ポルシェの購入台数が人口当たり世界一という統計もあります」
日本のメディアはギリシャ人を「怠け者だ」「浪費家だ」とバカにしているが、どう考えても、日本人より幸せなのではないか。
◆日本のサラリーマンは脱税することもできず政治家と官僚に税金を浪費されるだけ
そもそも日本の大手メディアは、脱税が横行しているギリシャを批判しているが、政府の命令に従ってマジメに税金を払っているのは、先進国では日本くらいなものだ。サラリーマンは脱税したくても、源泉徴収されるから脱税のしようもない。
しかも、納めた税金は、政治家や官僚に好き勝手に使われている。
ドジョウ首相は「このままでは財政が破綻する」と、まるで財政悪化の責任は国民にあるかのように喧伝しているが、冗談じゃない。借金が1000兆円にも膨らんだのは、政治家や役人が自分たちの利権を拡大させ、甘い汁を吸ってきたからだ。いったい、どれほど無駄なダムや道路を造ってきたことか。いまだに官僚は豪華な公務員宿舎を造りつづけている。
ギリシャのように脱税が横行するのも問題かもしれないが、日本のようにサラリーマンを脱税できないように「源泉徴収」で縛っておいて、政治家や官僚が税金を好き勝手に浪費している方が、よほど問題なのではないか。
しかも、浪費して財源が足りなくなったからと、今度は消費税10%まで強行しようとしている。足りなくなった財源を穴埋めして、利権を維持しようというのは明らかだ。いくらなんでも、こんなバカな話はないだろう。
それでなくても、日本の政治家の給料は世界一高く、官僚の待遇は世界一いい。
日本の国会議員の報酬は、給料だけでも年収2000万円を超えている。アメリカ1300万円、イギリス700万円、ドイツ900万円、フランス800万円と比べても断トツである。
役人の平均給料は806万円と、一般国民の平均給与412万円の2倍だ。定年後には天下りで優雅な老後も保障されている。
なぜ、こんな恵まれた連中の尻拭いのために国民が消費税10%をガマンしなければならないのか。消費税アップの前に、まずは政治家と官僚の給料を半分にするのが先だろう。
ギリシャ国民は、マジメに税金を払っている日本人を見て「あいつらはバカだ」と笑っているはずだ。
◆マジメに税金を払っている国民が生活苦に喘ぎ、税金を搾り取っている者がウハウハ
なのに、お人よしの日本国民は「消費税を上げないと日本は破滅する」――という大マスコミのキャンペーンを真に受けているのだから、どうしようもない。
読売新聞の世論調査では、63%が「消費税増税は必要」と答えているのだから、本当にバカだ。なぜ政府と役人に騙(だま)されていることに気づかないのか。
言っておくが、日本は対外純資産260兆円、個人金融資産1400兆円、企業の内部留保200兆円を誇る、世界有数のカネ持ち国である。財政危機に陥っているギリシャとはまったく違う。簡単に破綻するはずがない。いや、ギリシャだってEUやIMFが救済するだろう。
いい加減、日本人は目を覚ますべきだ。ギリシャのように平気で脱税するのは褒められないが、いつまでもおとなしく政治家と役人のために税金を払っていたら、骨の髄までしゃぶられるだけだ。そもそも「源泉徴収」制度は、戦費を効率よく集めるために戦争中に導入されたもの。政治家と役人に好都合な、こんなバカげた制度は即刻、廃止しないとダメだ。
「源泉徴収は戦費調達のためにナチスがはじめたものです。日本もドイツを見習って昭和15年から導入しています。いまではフランスを除いて多くの国が採用している。日本が問題なのは『年末調整』という特殊な制度まで導入していることです。恐らく、年末調整を実施しているのは世界中で日本だけでしょう。ほかの先進国は、一人一人が自分で確定申告をして、払った税金を取り戻している。確定申告すれば、税金の使われ方への関心も強まるからです。日本のように源泉徴収と年末調整をダブルで採用したら、絶対に税金への意識は高まらない。しかも、年金、健保、介護の保険料まで源泉徴収で天引きしている。これでは『受益』と『負担』の関係もピンとこない。政府と財務省が、取りやすい国民から取れるだけ取ろうと考えているのは明らかです」(税理士で元静岡大教授の湖東京至氏=税法)
はたして個人の幸せを第一に考えるギリシャと、政府の言いなりになって重税に耐える日本のどちらがいい国なのか。マジメに税金を払っているのに、生活が苦しく、将来を心配している日本は、誰が考えたっておかしい。なぜ、こんなおかしなことになっているのか。税金を搾り取り、贅沢な暮らしを貪っている政治家と官僚をこれ以上、国民は許してはダメだ。
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