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世界恐慌の前触れと云うより、資本主義・民主主義の限界点が見えてきた
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2012年02月02日 世相を斬る あいば達也
えっ!あれだけウォン安で、輸出大好調の韓国の貿易収支が赤字になったそうである。米韓FTAでジャンジャン輸出が伸びるんじゃなかったのかな?長引く欧州危機と原油高が、ウォン安効果を帳消しにしたと言い訳しているけど、そんな事で済まされない怖い傾向なのかもしれない。大企業サムソン様の輸出だけじゃ無理なのか?それとも実は米国輸出が減少しているんじゃないのかな?ヒュンダイの自動車売上好調と聞いていただけに、我が国TPP推進論者の経済学者馬鹿共、理論構成変えなきゃいかんね。早く方向転換、身をかわす発言しておきなよ!
たしか、政府日銀と韓国中央銀行間の通貨スワップ(2国間でドルや自国通貨などを融通しあう仕組み)を1兆円規模から5兆円強の規模に拡大した筈だよね。米韓FTAの批准条件の中に、日本政府がアメリカ様の命令通り韓国にドルや円の融通をする密約があったのだろうが、案外早く韓国の経済破綻が来そうで非常に気味が悪い。我が国の経済事情において、他国に5兆も用立てるなど、売国的行為にならないことを祈るばかりだ。米韓FTAの締結には、こんな裏取引で日本につけ回しが来るとは、お釈迦様でも気づかないだろう。
鼻息の割には通貨危機で、一度は国家経済が破綻した韓国、2度あることは3度なわけで、日本の輸出ライバル国家に、アメリカ様の命令で“敵に塩を送る”破目になるのは御免蒙りたいものである。まぁキャノン等と云う売国企業が潰れる分にはいい気味なだけだが、マクロ経済上はマズイのだろう。個人的趣向は抑えるとして、他国の火事を嗤っていられる日本国でないのもたしかだ。
日本も駄目だが、韓国もヤバイ、EUも当然駄目、米国の張り子の虎好調経済もオバマ・マジックであり、年末にはメッキがはがれる。中国経済も相当減速している。ロシアもプーチンの大統領復帰で大混乱の兆しあり。フランスでは現役大統領サルコジは再選の危機に晒されている。多分、この危機の多くが自国の経済問題である事だけは確実なわけだ。これだけでも、資本主義の崩壊本が勢いよく売れている意味が肯ける。
そうそう、日本の2011年の貿易収支が31年ぶりに2兆円以上の赤字に転落した。石油危機以来だから、驚くべきことだよ。オバマの貿易黒字国はTPPで恩恵を被ると思わんでくれと云う宣言から行くと、恩恵被れる国家になったとも言えるが、そもそも糞のようなTPPどうでも良いだろう。10年の年間貿易収支が6兆以上の黒字だったことを思うと、たしかに相当ゆゆしき事である。
今のところ、海外からの利子や配当金を含む経常収支は黒字のようだが、海外の経済不況の連鎖が拡大する可能性があり、配当金や米国債利息などがパーになれば、経常収支も赤字になるだろう。まぁ、この統計で言える事は、我が国が「貿易立国・輸出立国」と云う観念の刷り込みの終焉を現しているといえるのだろう。11年は、東日本大震災とタイの洪水ダメージが大きな振幅で貿易収支の赤字を出したのだろうが、将来的にも「貿易立国・輸出立国」と云う国家像は、「投資立国」へと変貌せざるを得ないと云う状況の認識は正しい。逆に言えば、TPP等により、海外への投資戦略(M&A含む)に齟齬が生まれる事の方が心配な気がする。
日本固有の経済事情を観察する限り、以上のような流れがある。しかし、3000兆円近い日本国が貯め込んだ資金を、なにも易々とアメリカハゲタカ共に提供する必要もゼロである。食べられる前に、莫大な資金を海外に逃避(投資)させた方が利巧に思える状況だ。しかし、此処で世界規模の日本の富投資戦略の思考が頓挫する。どういうことかと云うと、何処に投資するかという問題だ。2,3年なら大丈夫という投資先はあるのだが、5年安心な国家も企業もないのが世界経済の現状なのだ。何処か、アジアの一国丸ごと買っちゃう流言飛語まで生まれてきそうだ。(笑)
野田ドゼウが日本の惨状、世界の忌々しいほど無極化している現実に目を向けることなく、仮に増税による財政健全化が不退転で間違って成立した時には、まさに怖ろしい日本の3000兆円近いキャッシュフローが暴発するかもしれない。つまり、金融資金が国内から逃げていくのだ。個人にせよ企業にせよ、円を他の通過に替え、資金が流出すると云う、トンデモナイ事態さえあり得るのだと思う。この潮流の怖さは、何と言っても日本国債を買い支える国内の富がなくなると云うことだ。お判りになりますかね?日本国債が暴落、超高金利で財務省の財政規律どころか、デフォルトと云う笑い話を惹き起こしかねないということになる。
まぁどちらにしても、資本主義なんてものは、藁を幾つも手品のように出してくるが、いずれ溺れる運命なのだろうから、早いか遅いかという違いだけかもしれない。現実問題として、日米関係だけを考えて生きていけば良かった平和な時代は完璧に終わっている。世界は多極化なんて通り過ぎ、貧乏国家も金持ち国家も、押しなべて自己主張する驚くべき民主主義が蔓延しているのだろう。欧米の民主化啓蒙のお陰ではないが、金科玉条として信じてきた西欧民主主義は自己主張主義と云う形となって、欧米に刃を突きつけているようだ。野田の世界観に、このような観察眼はないであろう。勿論、霞が関にもないだろう。
ホント厄介な時代になったものだ。日本を先頭に、先進諸国は人口減少が基礎的問題として横たわり、地球規模では破壊的な人口増加が起きているという皮肉的事実が横たわる。筆者のようなボンクラ頭で解を求める気などさらさらない。精々、このような相反な問題が存在すると認識しながら、現実に対応するのが関の山だ。しかし、国家を動かす以上、それらに対する哲学的思考なしに生きる事は許されないのだと思う。
少なくとも、同時代に生きる人間の一人として、野田民主党政権や財務省の役人の所為で、破綻国家になるのだけは御免蒙りたい。小沢が一時「菅でなければ誰でも良い」と言ったが、多分今になって「菅と野田以外なら誰でも良い」と言い直したい心境だろう。(笑)まぁ個人的には、今月17日以降の東京地裁・大善裁判長が石川知裕衆院議員の供述調書を証拠採用するかしないか、非常に重大な局面と認識している。
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