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「クリーンでオープン?」な民主党隠蔽の連鎖 恫喝政治とシロアリ官僚の歪んだ蜜月
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2012年01月31日 世相を斬る あいば達也
小出裕章氏が、本気か冗談か、時の政府関係者及び東電経営者を「あの人たちは牢屋に入れるべきだ」と言っていたが、まさにその感想を現実のものにしてしまいたい気分にさせられる。
東日本大震災、福島原発事故対応で、菅直人政権が手当たり次第に立ち上げた、“なんたらかんたら対策本部”と云う会議の殆どの議事録がないという事である。最低でも15の会議が設けられ、その内10の議事録がないという。これは霞が関が絡んでいてあり得ない話だ。役人と云うモノ、自己防御の意味で、絶対に議事メモと録音は撮っている、この議事録がないという話自体が嘘である。
仮に喧々諤々、の議論と云うより菅直人の喚き、叫びと悲鳴だけが議事であったとしても、録音は必ずされている。暴対法で一発検挙されるような発言を、一国の首相が連続的に発言していたのかもしれない。そうなると、これを議事録にするにも、「オマエら殺すぞ」、「絶対に許さん、放射能浴びて死ね」、「斑目、オマエ言ったじゃねぇか、爆発なんてしませんよ首相って」、「なに!250キロ圏が被曝?駄目だ駄目だ、そんな事発表するんじゃない!」、「そうそう、被曝の被害なんて頬カブリ出来るんだろう?」、「よし、その手で行こう。騙すんだ、それしかない」、「スピーディー?なんだそれ?」、「いや〜、もう防衛省が米軍に…」、「シュミレーション間違いだったと伝えろ!」、「駄目です。衛星と空母が放射能測定始めています」、「クソー!アメリカが騒ぎだすじゃないか」、「もう明日官邸に乗り込むそうです」……。
筆者の捏造会話だが、もしかするとそれ以上かも知れない。「構わん、福島の被害には目をつぶろう。出たとこ勝負だ。10万人死のうが仕方ない。1000万人のパニックの方が死者は多くなる」。「この会議の議事録はとるな!首相の厳命だ。ICレコーダを胸から出せ、おい細野、全部破壊しろ!」、「良いかっ!此処に今出ている全員の名前を書く出しておけ。この会話が欠片でも報道に出たら、全員東京地検特捜に逮捕させるからな。良いか!連帯責任だ!」とまぁこんな具合の会話なので、議事録もヘッタくれもなかったのだろう。
菅直人のこの狂人的発言内容を出席者がどのように受けとめたか別にして、特に福島原発事故関連での会話は、出席者全員が間抜けな発言や堂々巡りな発言を繰り返すのみで、到底会議ではなかったのだろう。50万人の被曝と1000万人のパニックの比較論だったような気がする。つまり、会議の出席者全員が議事録の作成を望んでいないメチャクチャでオドロオドロしい会議内容だったと推測出来る。
そうなると、参加者全員が議事録がないことを望む環境が整備され、菅直人のヒトラー的発言がなくても、そのすべてを秘密会としたい願望に満ちていたのだ。そこでの自らの間抜けな発言が残ることを、全員が記録からも、記憶からも抹消したい願望に満ちていたに違いない。しかし、参加者ではなく事務局として参列していた役人どもは、この記録と記憶の抹消を望む参加者の重大な機密を握ったことになるのだから、どっちでも構わない役人達にとって、彼らの人生を左右するような秘密を一遍に大量に入手したことになる。
この政治家や学者、企業人の生死を分ける秘密をどっさり入手した役人が、当面口を拭うのは自明だ。これで政治主導に致命傷を与えた、否、与えたと同様な秘密が手に入った。当面は、職務怠慢とかなんとかかんとか叩かれるが、ただそれだけだ。咎めなどが出来る筈もない。クワッハ、ハハハてなものである。これで、民主党政権は官僚の手足だ、俺達の天下は永遠に続くぞ。そんな風に考えたかどうか別にして、現実はその方向に動いている。
自らの党代表であった小沢一郎が、自民党と官僚組織の餌食になった西松事件の間隙を縫ってクーデターをまんまと成功させた菅直人と仙谷らは、“クリーンでオープン”を旗印に“社会主義学級委員会政権”を樹立したのだが、見事に化けの皮が剥がれたということだ。危急存亡に出くわし、尻尾に火がついたのだろう、本来の捏造・隠蔽・恫喝の体質が露わになっただけである。浅間山荘の連合赤軍体質とあまり変わりがないと云うことになる。せめて殺し合わない違いくらいのものだろう。
このような隠蔽体たらくを更に隠蔽しようと、今度は選挙敗北請負人イオン岡田が、何とか会議の概要くらい作ります、と逃げを打ったが、それを許す野党ではないし、国会事故調等にしてみれば、議事録なしで検証のケの字も出来ないのは当然。概要が出来るくらいなら、メモも録音もあるのだろう、全部出せと云うのは当然だ。個人の責任を問わない政府事故調など悪いがもう中止せよ。税金の無駄だ。事故調の責務は、どのような経緯で、どのような指示が決定し、何処のどのようなミスがあり、そのミスが刑法上何らかの抵触があるかどうか、そこまで行って事故調だ。そこから先は、それこそ検察の仕事だ。まぁ腰を上げるとは思えないが、政権を交代させれば起こり得る。
“社会主義学級委員会政権”が兎にも角にも終わったと思ったら、今度は“隷米右翼学級委員会政権”が発足、どのような経緯か判らないが、財務教の破折屈伏(折伏)を受けた野田佳彦が社会保障を人質に、消費増税だと死に物狂いになり出した。その根拠を示せと野党に突かれると、根拠はまたまた100年安心プランみたいな言い草をし、60年後には消費税10%プラス7%だと、イオン岡田が口を滑らした。
10年後の我が国経済がどうなっているかも判らん役人や野田民主党政権に、余計な心配して貰うだけ迷惑と云うものだ。先ずは、理屈抜きに退場して欲しいものだ。増税で経済成長だとか、中国インド抜きにアジアの経済成長を取り込むとか、ODA欲しさのアジアを取りこんで、オネダリされるのが落ちだろうに。見た目も馬鹿だが、中身も馬鹿だ。挙句の果てに、最低保障年金を含む年金シュミレーション、ハイ出して議論しましょうと言ったかと思えば、あれを出すと議論がかみ合わなくなるから隠蔽しますとか、もう政権与党の体をなしていない。
情報公開を看板にしていた似非民主主義の民主党だが、ここまで落ちたか。呆れて空いたが口がふさがらない。公文書管理法は未だ野党だった民主党が自公政権を追い込むかたちで成立させた法律だ。小沢一郎を追い込んだ言葉も、クリーンとオープンだ。どうも野田民主党の瓦解が迫っている。小沢の読み通り6月まで持つとは筆者には思えない。2月中にも崩れ落ちるのではなかろうか。もう一つスキャンダルでも出たら、完璧にオシマイだろう。鳩山の無能が、何を血迷ったのか、「小沢さんを要職につけることだ」なにを今さらである。しかし、小沢一郎も粘ると云うか、中々決断しませんね。筆者から見ると、国民が今後民主党を信じる可能性はゼロに近いと思うのだがね。まぁ野田が単に辞職すれば話は別だが。
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