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スピード感なき「石原新党」 橋下維新号の後塵排気ガスで視界不良に
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2012年01月30日 世相を斬る あいば達也
永田町の政局好きと云うより、政局好きの日本のマスメディアが次々と、あることないこと織り交ぜて報道しているのが現状と考えておくべきだ。ただ、野田政権のゴリ押し消費増税が発端となり、一気に政界再編が起きる可能性は、それなりの確率であるだろう。ただ、石原新党にせよ、大阪維新の会、東海大志塾(大村)にせよ、現時点はアドバルーン状態と云うのが事実。まぁ、実体が見えているのは橋下の大阪維新の会だけだ。
しかし、アドバルーンだけとか、準備を始めたばかりということで、彼らが本格的に動けるのは、6月以降と考えていたが、大阪維新の会だけは矢継ぎ早に、国政への進出までの手順を踏みだしている。空振りかどうか別にして、極めてスピード感がある。筆者の勘だが、ノンビリしていて3月にでも解散にでもなったら、無党派層の票が「みんなの党」に流れ、渡辺喜美にイニシアチブを執られる事は避けようと云う狙いだろう。3月までにノンビリ作ろうか、と云う「石原新党」どうも、結党前に「大阪維新の会」のスピード感に圧倒され、胡散霧消するのではなかろうか。
現状を観察すると、橋下、大村は大都市首長連合の枠で、地方分権、大都市圏の制度改革として行動する足元主義だが、石原新党の主張は日本やアジア、世界を眺めながらの大構想、悪く言えば今までの保守政治のノロさである。これは、石原新党が亀井・平沼が加わる政党だけに、話は複雑で頭が決まっている橋下、大村が足元を固める戦術とは異なる。勿論、戦術上手の橋下は国政にまでウィングを拡げる発言を繰り返すが、公明党との関係発言を聞くと、国政参加の本気度がどの程度か、今後の動き次第なのだろう。
既に、地域政党「大阪維新の会」は大阪府・市において一定の実績を上げているので、実体があるわけだが、石原新党は鼻息の範囲なだけに、出来てから論評する方が良いのだろうが、マスメディアの政局好きに、筆者もつき合う気分になっているだけだ。大村の東海地区については、俺も忘れないで欲しい程度の話なのだろうと思われる。時事によると以下の報道の如く、「大阪維新の会」は元気溌剌である。それこそ鼻息も荒く、みんなの党なんて目じゃないよ、と言わんばかりの勢いだ。たしかに、公務員改革のアジェンダだけで、国政に打って出るのは無謀でしょう?渡辺喜美も少々焦っているような気がする。あの政党、身勝手人の集団だけにバラけるのも早い筈。(笑)みんなの党は“早く来い来い総選挙”で2月中にでも解散が起きて欲しい心境だろう。
無党派層を支持母体とする、新党の命は短いのだろう。橋下らは、そのことを百も承知で行動しているようだ。筆者の観察では、“みんなの党ってもう古い”って感じだ。これが無党派層支持の政党の怖さだ。常にメディアの寵児でなければならない。既存勢力から叩かれ続けるのも、寵児である必要条件といえる。小沢一郎の政治力が衰えない源泉も、意外に思うだろうが、マスメディアを全面的に敵に回しているところかもしれない。
どうも「石原新党」のムードは良くない。当然、亀井・石原・平沼の面々を見て、スピード感がなさ過ぎると批判するのは酷であるが、無党派層の国民は非情である。此処まで橋下に走られてしまうと、おっとり刀では笑い話にされてしまう。石原が「3月結成?俺は予算で忙しいんだよ」と発言した言葉、これって「やめた」と云う意図だったかもしれない。
≪ 国政進出へ基本政策=衆院200議席目標も−大阪維新の会
地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長は29日、次期衆院選をにらんだ同会の取り組みとして「まず『船中八策』を作る。国のシステムをどういう方向に変えていくのかが分かる程度に示す」と述べ、国政に臨む基本的な政策方針作りに着手する意向を明らかにした。市役所内で記者団の質問に答えた。
「船中八策」は幕末に坂本竜馬が起草したとされる新国家の基本方針で、橋下氏はこれを引き合いに「社会保障制度や税制をリセットし、大胆に組み替える」と 説明。大阪府・市を再編する「大阪都」構想や道州制を含む地方分権など、政策分野ごとに方針を打ち出す考えで、3月に開講を予定する同会の政治塾でも議論し、具体案を固めたいとした。
維新の会関係者によると、同会として国政進出を決断した場合には、400人規模で集める政治塾の塾生らから 200〜300人を選抜。次期衆院選に擁立し、200議席程度の獲得を目指すことになるという。
維新の会をめぐっては、みんなの党の渡辺喜美代表が、28日の党大会で同会との連携に強い意欲を示した。新党構想を温めている石原慎太郎東京都知事や亀井静香国民新党代表らも、橋下氏との連携を模索している。≫(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012012900171
どうも、橋下率いる「維新政治塾」を通じて、国政における新国家方針は、具体的なマニュフェストを作らず、方向性を示すと云う曖昧なものにするようだ。おそらく、民主党がマニュフェストを掲げる事で、財源追求の罠に嵌った現実を観察した結果だろう。橋下は、民主党、みんなの党を反面教師とし、「船中八策」と云う船酔い気分で国家を語ろうと云う手に出たようだ。
ただ、次期衆議院選が解散総選挙という形で早まることも考慮、2月中に骨格を固め、大阪都構想実現のためには、国政を睨むと云う道州制や税制、社会保障制度など公約を定め、既存政党から明確な大阪都を含む大都市制度改革が得られない場合は、一気に国政までウィングを拡大すると云うことだ。大方の理解としては、大阪都構想実現のためのアドバルーンと見る向きもあるが、支持の勢い次第では、突っ走る可能性はゼロではないだろう。300人擁立、200議席と云う目標までが語られたようだが、流石に半分冗談なのではないだろうか。ただ、此処まで、事実が積み上がる「大阪維新の会」に比べ、「石原新党」は3月になったら結党しようか、と云うスピードのなさ、石原新党が核になる可能性は日々低くなっているようだ。
逆に、橋下が小沢一郎の勢力との関係をどう見ているかが、今後の政局のポイントかもしれない。小沢が橋下に接近する構図は考えにくいので、橋下、大村、河村ら近畿東海連合が幾つかの他の地域の首長とも連携、小沢の現有勢力を土台として利用する事が、無党派層頼みの国政で有利か不利かの計算になるのだろう。少なくとも、橋下旋風が既存政党と単純に連携することはあり得ず、石原新党との連携も薄くなっている。あり得るのは、橋下が小沢一郎の100議席に興味を持つかが一つのポイント。次に、小沢が当面、霞が関改革と脱原発だけで、橋下の他の構想を棚上げ的に連携出来るか?そう云う興味も出てきた。しかし、小沢一郎も亀井ら同様に、スピード感があるとは言い難いので、この流れをウォッチするだけという事も充分考えられる。 当面は流動的政局準備の動きが加速するのだろう。
相変わらず国会は「シロアリ」同士が、シロアリ度を競って喧々諤々のようだが、第二弾の「政権交代劇」が始まった予感だ。おそらく、今度の政権交代も過渡期になる気配。政権交代が数回繰り返されることで、官僚組織が一層堅固になるのが気がかりだが、時代の流れには抗いがたく、見守るしかなさそうだ。
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