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野田、菅、仙谷、岡田、前原、枝野の6人の中で、誰が一番の『反小沢』だと思いますか?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31672
2012年01月28日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 :現代ビジネス
「野田(佳彦)首相以下、菅(直人)前首相、仙谷(由人)政調会長代行、岡田(克也)副総理・一体改革相、前原(誠司)政調会長、枝野(幸男)経済産業相の6人の中で、誰が一番の『反小沢(一郎元代表)』だと思いますか? 答えは、実は野田さんです」---。
1月14日の野田改造内閣が発足して間もない某日夜、酒席を共にした民主党幹部が筆者に"岡田副総理入閣の謎"に答えを示してくれた際の言葉だ。野田首相は旧新進党に所属していた96年10月の衆院選に再選を目指し千葉4区から立候補した時、105票差、惜敗率99・85%で落選したが、当時の党首の小沢氏が復活当選措置(新進党は重複立候補を認めていなかった)を取らなかったため議席を失い、さらに落選中に同党を一方的に解党してしまったこと、この2点について消え去ることのない怨念を持っているというのだ。
と同時に、その幹部はこう付け加えた。「融通無碍で超現実主義者の仙谷さんと枝野さんは、必要とあらば平気で小沢さんと手を組むことができるタイプ。その点、岡田さんは野田さんに近く、前原さんは両者の中間というところでしょう」---。
従って、「反小沢」の岡田氏を閣内ナンバー2で入閣させたことで小沢支持グループの反発を買ったという党内の支配的な見方は一面正しいが、そもそもが「反小沢」の急先鋒である野田氏は岡田氏が「反小沢」だから副総理に起用したのではなく、飽くまでも自らが政治生命を掛ける消費増税の道筋を今国会中につけるために、「原理主義者」の岡田氏を税と社会保障一体改革論議の司令塔に据えるためのものだった。
「岡田副総理」は、巷間言われているように1月6日夜の首相公邸での野田・岡田会談で決まったのではない。昨年末段階で、前原氏は自身の政調会長留任と岡田氏入閣を野田首相から言われていたし、安住淳財務相と枝野経産相の2人も岡田氏を副総理で処遇する考えを聞かされていたのだ。野田首相が、問責決議された山岡賢次国家公安委員長・消費者相と一川保夫防衛相の交代に伴う内閣改造不可避と判断した時点で、岡田副総理・一体改革相は事実上決まったということである。
では、その岡田氏が首相の期待に応えて今後の大荒れ国会審議でリーダーシップを発揮できるのか。民主党は政府との間で税と社会保障一体改革の成案を見た直前の昨年5月、財源を巡り党内が紛糾したことで年金制度改革論議を封印した。
ところが、昨年末になって長妻昭党厚生労働部門会議座長(元厚生労働相)が再び最低保障年金や年金一元化問題を浮上させ、これに乗じる形で岡田副総理が突然、22日の民放テレビ番組で「年金の抜本改革に必要な財源は(消費税率)10%に入っていない。さらなる増税が当然必要になってくる」と述べ、物議を醸した。
岡田氏は恐らく、ショック療法のつもりで将来の年金改革を見越した「正論」を吐いたのだろうが、消費増税論議を今国会のプライオリティ1番に置く財務省当局をはじめ民主党執行部をも困惑させたのだ。当然のことを当然のように言い放つ「原理主義者」の真骨頂である。
そうした中、党執行部側では消費増税準備法案の閣議決定→国会提出→国会採決(成立?!)を目指した秘中の策が進行中である。それは、衆院定数削減問題と同時に語られる衆院選挙制度改革案である。具体的には、公明党が期待する小選挙区比例代表連用制だ。この「連用制カード」を持って、民主党の輿石東幹事長(参院議員会長)は公明党の白浜一良副代表(参院議員会長)とのチャンネル、前原政調会長は独自に持つ創価学会幹部とのルート、政府の枝野経産相は東順治副代表との良好な関係を駆使してアプローチする。
公明党サイドは、連用制で合意できれば民主党案の「小選挙区0増5減・比例80減」も呑む腹積もりである。来月初旬頃までに水面下での折衝が上手く運べば、野田首相が期待する「3月危機」クリア、6月の会期末勝負というシナリオも現実味を帯びてくる。
現時点で言えることは、消費増税関連法案を衆院で可決、少数与党の参院で否決させたうえで「国民に信を問う」という6月衆院解散・7月総選挙の可能性が高いということだ。もちろん、来年春に13年度予算の成立を見たうえでの解散総選挙の可能性も排除すべきではない。
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