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「影の首相」岡田空回り〜公務員改革・定数是正〜内ゲバ勃発」 サンデー毎日2012/02/05号
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11144711264.html
サンデー毎日 2012/02/05号 :平和ボケの産物の大友涼介です。
消費増税に向けた”背水の陣”シフトで、内閣の看板を2枚に増やした野田首相。ところが頼りの”相棒”はのっけから暴走して空回り。内部抗争勃発の号砲が鳴り響く。
■「影の首相」
どじょうの根城は1月13日に乗っ取られた。
「首相に上げる案件は、事前に俺を通すように」
野田佳彦首相の内閣改造で副総理兼一体改革・行政改革担当相に就いた岡田克也氏は、首相官邸の最上階5階に専用の執務室を設けた。まず霞ヶ関や永田町に出した号令がこのひと言だった。
遡ること2009年11月。民主党の小沢幹事長(当時)は、自治体側の陳情を受ける窓口を党幹事長室に一本化させると「これは革命だ」と語って高揚していたという。岡田氏の姿がそんな”政敵”と重なるのはなんとも皮肉だ。
野田首相が民主党のマニフェスト(政権公約)にない消費税引き上げを強行するために”三顧の礼”で起用した岡田氏。年明け以降に直接会って副総理就任を口説いたのは「野田首相と藤村修官房長官、輿石東幹事長の3人」(民主党幹部)だった。
官邸スタッフの話。「岡田氏の執務室は、前任の行政刷新担当相だった蓮ホウ氏が霞が関の中央合同庁舎4号館に構えた大臣室が充てられる予定でした。しかし岡田氏が『副総理は官邸に常駐しなければ野田首相と意思の疎通が図れない』と強く訴えた。すでに岡田氏は”影の首相”と囁かれていますが、官邸に常駐すれば野田首相を操りやすいと考えたのでしょう」
振り返れば菅直人前首相も、鳩山内閣で副首相を務めた際、官邸に執務室があった。「閣内ナンバーツーの立場にいながら米軍普天間基地の移設問題にタッチせず、虎視眈々と後継を狙って鳩山氏の自滅を待った」(閣僚経験者)と指摘される菅氏に、岡田氏は外相や党幹事長として仕えた。
「小沢氏は菅氏と知り合った当初から『権力欲のカタマリ』と喝破していた。辞任をにおわせて民主党の非主流派を騙すかのように不信任決議案をかわし、首相に居座り続けた菅氏を見ると、小沢氏の指摘は的確でした。菅氏を間近で見てきた岡田氏が影響を受けたのは間違いないでしょう」(前出の官邸スタッフ)
野田政権が昨年9月発足した際、岡田氏が官房長官ポストを固辞したことは本誌1月29日号でも伝えたが、実は本人は後悔していた。民主党中堅議員が語る。「消費増税や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加について議論が活発になると、岡田氏は周囲に『官房長官をやればよかった』と語っていた。官邸は永田町の空気に鈍感で指導力を発揮できなかった。『オレなら司令塔をこなせる』と自信満々でした」
”ミスタークリーン”と称される岡田氏に垣間見られる権力欲。最終的に野田首相のラブコールに応じる際、堅物の岡田氏は冗談めかしてこう伝えたという。
「官房長官は困るよ。それ以外で首相がお考えになる一番良い形を」
やんわり断りつつ空気を読み、自身に有利な環境をつくって受諾する。逃したはずのチャンスを今回モノにできた達成感が、生真面目な岡田氏には珍しい”軽口”に滲み出ている。満を持して引き受けた大役はサポートも万全。政務担当のほか財務、厚生労働、総務、内閣の4府省から幅広く秘書官を集めた。
しかし副総理就任からわずか2日後の1月15日、出鼻をくじく”ヘマ”を演じてしまった。NHKの討論番組に出演すると、国会議員の金回りを大胆に見直す意向を示したのだ。
「公務員が給与約8%削減というときは、国会議員はそれ以上の歳費(給料)削減をやるべきだ」「政党交付金の減額も検討課題。私はすべきだと思う」
根回しなしの”口だけ副総理”これが民主党のお家芸となった内ゲバを引き起こした。
「すぐに議論する必要はないし、しない。今やるべきことは、議員定数削減や国家公務員給与削減をはじめとする政治、行政改革だ」(輿石氏)
「二兎を追うものは一兎も得ずという。まずは首相が約束した定数削減に取り組むというのが順番だ」(樽床伸二幹事長代行)
■「自分たちの立場が脅かされる」
身内から次々と噴出する大ブーイングの嵐。岡田氏に近い民主党中堅議員がその理由を説明する。
「岡田発言の狙いは、民主党の支持母体である公務員組合への配慮もあるでしょうが、やはり自民党と公明党への秋波です。自民党では茂木敏充政調会長らが、議員の定数より先に歳費を削減するよう訴えています。公明党も、山口那津男代表が政党交付金の減額には慎重ですが、歳費削減には『議員定数が減っても懐が痛まないなら改革ではない』と同調している。消費税の議論を俎上に載せられない輿石執行部に、岡田氏は呆れている。別の角度で自民党と公明党にすり寄ろうとしているわけです」
原理主義者のイメージも手伝って「珍しくブレない政治家」(民主党若手議員)と評される岡田氏。それだけに輿石氏や樽床氏が「このままだと自分たちの立場が脅かされる」と感じても不思議ではない。
ただ岡田氏が唱える歳費削減はポーズに終わる可能性が高そうだ。民主党関係者が明かす。
「実は岡田氏は一連の主張後、輿石氏に『国会で議論する話なのに騒がせて申し訳ない』と侘びの電話を入れています。自身の発言が”空回り”だったことを認めたのです。それに昨年9月の衆院予算の委員会では、歳費削減を訴えるみんなの党の江田憲司幹事長に『やるんならアンタだけでやればいい』などと罵声を浴びせた。これが本音ですよ」
一方で岡田氏が政党交付金の減額に言及したのは、あるメッセージが込められているという。
「新生党と自由党の解党時に残っていた計20億円以上の資金は大部分が交付金でしたが、小沢氏の資金管理団体に移された。交付金の見直しは、所属する政党を我が物顔で扱ってきた小沢氏の排除宣言です」(前出民主党関係者)
岡田氏は小沢切りを諦めていないというわけだ。実は小沢氏に近いとされる輿石氏も距離を置く。民主党ベテラン議員が話す。
「反小沢の野田首相から幹事長職を請け負った時点で小沢氏から巣立った。党員資格停止を解除する動きも皆無で、周囲に『小沢さんから学ぶべきことは多いが、もう独裁は必要ない。消費増税で小沢さんが党を割っても影響は少なく、やむを得ない』と語っています」
政治ジャーナリストは「日教組出身の輿石氏は”組織の人”。理念やビジョンとは無縁で、幹事長として民主党という組織を守るためなら同志の小沢氏を切ることなどたやすいこと。ライバルとなった岡田氏と”小沢切り”競争が始まりますよ」と話す。
「国民の生活が第一」を忘れ去った民主党はもはや崩壊寸前である。(本誌・鳴海崇記者)
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