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橋下徹氏〜「小沢さんなら俺を総理に担いでくれる」 サンデー毎日 2012/02/5号
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「小沢さんなら俺を総理に担いでくれる」 サンデー毎日 2012/02/5号
解散風が吹く永田町を睨み、ハシズムこと橋下徹大阪市長が「国政進出」への野望を漲らせている。目的はズバリ「橋下首相」だ。大阪を思いのままにする大阪都構想ならぬ「国会”構想都”」。一気に最高権力の頂点に駆け上る計略が見えてくる。(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
■橋下国会”都構想”
橋下徹大阪市長が「国政進出」を初めて公言したのは約2ヶ月前のことだ。
大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が行われた昨年11月27日。まだ投票箱の蓋も閉まっていない午後5時に、選挙事務所の一室に大阪維新の会の府議や市議が集められた。マスコミをシャットアウトして全体会議が行われたのだ。
正面に座った橋下氏はこう切り出した。
「出口調査やマスコミの情報など総合すると当選は間違いない。当確も蓋が閉まる8時と同時に出るので万歳をやります」
そしてこう続けた。
「万歳の後には記者会見がある。そこで私は『維新の会として、次は国政、中央に対して攻勢をかける』と言おうと思う。みなさん、ぜひご了解いただきたい」
橋下氏は維新の会として次期総選挙に候補を立てることを明言したのだ。府議や市議からこんな質問が飛んだ。
「国政ということになると、自民党の現職の中には大阪都構想に理解を示している方もおられる。維新の会メンバーもそれぞれ出身政党があって選挙区ではいろいろ難しい関係もある。候補者をどうするのか」
橋下氏は即座に答えた。
「心配しなくてもいい。国政といってもそれぞれ事情はある。候補者についてはじっくり考えながら、その選挙区に出すか出さないかここに考えればいい」
「国政ならば社会保障や外交安全保障、国家感などが柱になってくる。維新の会としてどうするのか?」
「それは、今はまだ個々の候補者に任せればいいと思っている。まずはなんと言っても大阪都構想を実現させること、そのために国政にも勢力を持たなければいけないから国政ということだ。それが、いずれは大阪だけではなく日本の地方自治など国の仕組みを変えることになっていくから、国家感などはそれからでいい」
この席にいたある大阪市議はこう話す。
「大阪市長を目指したときから、やはり国政進出まで考えていたんだなあと思いました。あの人のうまいところは、人気があるといってすぐに自分が国政に飛びつくというヘマはしない。選挙区事情も考えながら、周囲の反応を探って候補者を立てていくでしょう。相当したたかな戦略家です」
橋下氏が次期総選挙で一気に国政の舞台に躍り出るのではないかという臆測が永田町に流れている。というより、政党や議員側が、橋下氏の人気を気にしつつ利用しようと近づいたり批判したりと振り回されている。当の橋下氏は、自らの野望に向けて、さまざまな観測気球をブチ上げながら手玉にとっている格好。
■”待望論”を高める冷徹な計算
こうして橋下氏の政治家としてのセンスについて、自民党ベテラン議員は、存在感を最大に見せる手法は群を抜いていると評する。
「有権者から見れば熱血漢・直情型に見えるが実は逆。冷静・沈着・冷徹で計算高い。したたかに状況を見ながら自分が出たり引っ込んだりしている。3年前の政権交代直前、首長連合で名乗りを上げた。だが、民主党人気が本物とわかるとスッと身を引いて応援に回った。今度もダブル選挙が注目されたことで、国政へとポーズを見せて様子を見ている。常に距離感をもって臨むから、人気がいつまでも持続し、待望論を高める。マネのできない唯我独尊型の政治家ですね」
見せ方という点では「露出のタイミングや頻度を間違うと賞味期限が切れてしまう」と言ったのは、あの小泉純一郎を演出した側近の飯島勲元秘書官。しかし、「小泉氏には飯島氏という振り付け師がいたが、橋下氏には天性のように備わっている。小泉氏より上手かもしれない」(前出のベテラン議員)と言う。
橋下氏が描く国政へのシナリオは何か。水面下で国政への布石を着々と打っている。
まず、「維新政治塾」が開講する。橋下氏のブレーンの一人、堺屋太一氏が名誉塾長、橋下氏が塾長。年会費12万円。目的は国政候補者の養成だ。約400人の同士を募る計画という。
「塾生は一般人から公募。次の総選挙に立てるとなると、ここで学んだ新人では組織作りなど間に合わない。実際に候補として送り出すのは選挙地盤などがある維新の会の地方議員が中心になるだろう。維新以外の府議へのリクルート作戦も始動している。表向きは維新塾を使って『国政への準備をしている』というアピールをした方が新鮮味がある」(維新の会メンバー)
国政との実際のパイプはどうなのか。絆が最も強いのは、みんなの党だ。
橋下氏は当選直後に大阪都構想のために、府市統合本部を設立した。特別顧問に経産省出身の古賀茂明氏や原英史氏を登用した。彼らは俗に脱藩官僚と呼ばれる霞が関改革・公務員改革の旗手。彼らはみんなの党の共通ブレーンでもある。統合本部が狙っているのは、実は都構想よりも公務員制度改革です。市職員を減らすなどは小さな話。そこから発展させ、霞が関と地方の関係を見直し、地域主権を進める。これを”大阪モデル”として全国に発信し、地域主権と国の仕組みを変えるというのが目標だ」(みんなの党関係者)
そのためには橋下氏、脱藩加療らはともに次期総選挙を手段として使うつもりだと言う。
「”大阪モデル”を総選挙の争点にし、民主党政権に踏み絵を踏ませようとしている。総選挙ではみんなの党と選挙協力して候補者調整、互いの応援などをやっていく。選挙後は維新の会と新党をつくるのではなく統一会派を組んでやっていくというシナリオだ」(前出みんなの党関係者)
■”首相候補”で渡辺喜美と激突!?
さらに関係者は橋下シナリオについて意外な名前挙げた。
「自民党の河野太郎衆院議員です。みんなの党の渡辺喜美代表とは政策的に近い。河野氏は今年、政策本を出して”河野グループ”として活動を本格化させる意向です。10人程度の規模と聞いているが、河野グループもここへ合流させたい。今、河野グループの人間にあらゆるチャンネルを使って接触しているが、連携には前向きの姿勢だ」
橋下氏とみんなの党の連携で「不安要素もある」と維新の会の一人がが明かす。
「橋本さんは、今回は総選挙に出ずに何人かを当選させて国政に維新の会として足場をつくるつもり。しかし、場合によっては出馬するかもしれない。その時は一気に首相の座を目指す。みんなの党と連携するということは、この会派の首相候補として喜美さんとぶつかってしまうことになる」
前出のみんなの党関係者は「それは杞憂。橋本さんは今回は出ない。まずは何人でもいいから当選させること。”首相は渡辺さんから”という申し合わせは二人の間でできている」と話すが、橋下氏の野望がバッティングする心配は残る。
もう一つ、国政との太いパイプは、小沢一郎元民主党代表だ。両者をつなぐのは原口一博元総務相。
「橋下さんと原口さんは、周囲が驚くほど仲がいい。橋下ブレーンが『原口さんは機をみるに敏なところがあるから気をつけたほうがいい』と進言しても、橋本さんは『そうかなあ?原口さんは信用できる』と言っている。橋下さんはこれまで小沢さんと二度会っているが、いずれも原口さんが取り持った。小沢さんも、離党・新党で勝負をかける時には橋下人気は欲しい。地方分権や国の仕組みを変える点で連携はできる。原口さんも永田町で浮上するには、この流れに乗りたい。三者の意図は一致している」(小沢グループ議員)
しかも橋下氏の一部周辺は「小沢さんだったら”俺を総理に担いでくれる”という計算が橋下氏にはある。喜美さんだったらバッティングするが、表に出られない小沢さんだったら担ぐ側に回ってくれると踏んでいる」と小沢氏と連携するメリットを解説する。
橋下氏は1月20日に開いた自身の政治資金パーティーで「もう一度、本年、勝負させて欲しい」と挨拶。次期総選挙に維新の会の候補を擁立するという戦闘宣言だ。しかし、これとてしたたかな観測気球発言。候補者の数、選挙区も具体的な動きはこれから。「この発言を聞いてまた永田町が動く。それを見て橋下氏は次の手を打つ戦法です」(「前出のみんなの党関係者)
総選挙が今年あれば、橋下氏自身はおそらく出ない。だが、石原慎太郎都知事が新党を旗揚げするなど政界再編の機運が高まれば国政進出もあり得る。
「維新の会で多数派は到底無理。”橋下首相”を実現させるためには細川護煕元首相のように改革志向の複数会派に担がれる手法を考えているはず」(前出ブレーン)
野望の陰で、したたかに計算ずくめの男なのだ。
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