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それでも小沢「無罪」をツブす3つの勢力
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2012/1/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
この国の司法は疑惑まみれ
小沢一郎・元民主党代表(69)の「魔女狩り裁判」。公判で、検察審査会(検察審)が小沢を起訴議決した際に根拠となった検察の「捜査報告書」の捏造が発覚し、検察官役の指定弁護士側は「万事休す」とみられている。ところが、それでも安心できない。小沢を「有罪」にしようとする勢力がうごめいているからだ。
(1)検察「横ヤリ」
この先最大のヤマ場は2月17日。東京地裁が元秘書の石川知裕衆院議員(38)の供述調書を証拠採用するか否かである。
調書には、石川が不動産購入の原資となった小沢の4億円を「表に出せないカネ」と考え、政治資金収支報告書に虚偽記載した理由などが記されている。検察審はその経緯を小沢が「了承」したと判断、「共謀」で強制起訴した。石川調書は小沢裁判の唯一ともいうべき、有罪のよりどころなのだが、石川ら元秘書の陸山会裁判では、これらの調書は取り調べ検事の「威迫と利益誘導で作成」と認定され、裁判所が証拠採用を却下した。小沢裁判でも「却下」されれば、有罪の根拠は崩れる。無罪確実なのだが、そこに検察が“横ヤリ”を入れてくることは容易に想像できる。
「石川調書を作成した田代政弘検事(44)は、捜査報告書を捏造したとして、市民団体から虚偽有印公文書作成罪などで最高検に告発状を出されている。石川調書が却下されれば、田代検事と検察に対する批判が高まり、最高検は田代検事の捜査に動かざるを得なくなる。そうなれば、証拠改ざんで有罪となった元検事の前田恒彦受刑者(44)のような事態に発展しかねない。それを何としても避けたい検察が、石川調書を採用するよう裁判所にプレッシャーをかけていても不思議ではありません」(司法ジャーナリスト)
(2)「ヒラメ」裁判官
日本の裁判官の多くは「ヒラメ判事」とヤユされている。元大阪高裁判事の生田暉雄弁護士によると、出世とカネに目がくらみ、最高裁などの顔色を見て判断する裁判官も多いという。陸山会裁判では、東京地裁の登石郁朗裁判長が証拠ナシの推認で「有罪判決」を出し、“ミスター推認”と批判された。小沢裁判でも、法務当局の「有罪」の“思惑”がヒシヒシ伝わってくるだけに心配だ。この「見えざる手」が大善文男裁判長や2人の裁判官に有形無形の“圧力”をかける恐れは十分にある。弁護士資格を持つ国会議員はこう言った。
(3)指定弁護士「暴走」
小沢裁判は当初から、法曹界では「ムリ筋」といわれてきた。指定弁護士も本音は検察官役を引き受けたくなかったに違いない。それでも強制起訴や公判を続けてきたのは、「職責」という使命感からだろうが、カン違いして検察の片棒を担ぎ、突っ走る可能性もある。
「捜査報告書の捏造という重大“犯罪”が公判で明らかになり、本当なら、指定弁護士は『強制起訴を判断した当時の状況と異なる。起訴は誤りだった』として、裁判の打ち切りや、『無罪論告』するべきです。しかし、閉廷後のマスコミ取材に対して顔を紅潮させながら『合理的説明がない』『疑惑に答えていない』などと答えている姿を見ると、そんな気はさらさらないのがよく分かる」(司法記者)
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