http://www.asyura2.com/12/senkyo125/msg/114.html
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まず、本題に入る前に言いたいのは、「民主党」、特に党の方針を決める立場にある幹部級の議員は全員、冬の寒空の下どこかの滝に打たれてみそぎをした後、頭を丸めて、国民の前で半日くらい土下座して、頭を地面にすりつけて、政権交代が実現した選挙で民主党に投票した人たちが期待した公約やマニフェストをことごとく反古にしたことを詫びるべきである、ということです。
そのうえで、タルトコシが発表したミンシュトーの「選挙制度カイカク案」について批評しましょう。
●東京新聞(TOKYO Web)
民主、「０増５減」案の採用決定 比例は８０削減
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012011801001478.html
2012年1月18日 18時35分
民主党の政治改革推進本部（本部長・樽床伸二幹事長代行）は１８日、国会内で開いた総会で、衆院選挙制度をめぐり、小選挙区について自民党の「０増５減」案を採用し、比例代表定数を８０削減する改革案を決定した。
現行の小選挙区比例代表並立制を前提として、衆院の「１票の格差」是正を図るために格差を２倍以内に抑える内容。山梨、福井、徳島、高知、佐賀各県の小選挙区が１減となる。
消費税増税に国民の理解を得るため国会議員の定数削減も目指す。だが公明党などが強く反発しており、実現は見通せない。
樽床氏は総会で「定数削減を最初の第一歩として全力で取り組む決意だ」と強調した。
（共同）
（転載ここまで）
まず、「一票の格差を二倍以内に抑える」程度の甘い甘い軽量級のカイカクに「全力で取り組む決意」とは笑わせてくれますね。「全力で取り組む決意」というのは、一票の格差を一対一に限りなく近づけるくらいのことをやって初めて使うことを許される表現です。
参考。
■「一票の格差」は憲法が禁じる「差別」。裁判しないとお政府様には理解できない？
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1900.html
■一票の格差の放置は、選挙区差別政策であり、不正選挙だと思う。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2173.html
それから、「一票の格差」の是正とは、消費税増税とは全然関係なく取り組むべき政治課題であり、こういう抱き合わせ商法は「詐欺」そのものの不当な方法であるということ。
参考。
■「社会保障と税の一体改革」案は不当な「抱き合わせ商法」である
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3095.html
そして、「消費税増税」は最も愚かな税制変更であるということ。
参考。たくさんあるので、カテゴリの案内と、比較的最近の記事一つ。
■カテゴリ : 税制、税金、財政
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-category-36.html
■日本経済新聞終了のお知らせ （その3） （消費税をめぐる社論）
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2961.html
今回の記事のメインテーマは消費税についてではありませんね。「国会議員の定数削減」に話を戻します。
まず、事実として知るべきなのは、日本の人口当たり国会議員数は民主主義をとる諸外国にくらべて多いどころかとても少ないということです。
説明。たくさんあるのですが、いくつかだけ。
■日本の政治家の数は少ない。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-808.html
■世界的に少なすぎる議員数を削減し、世界的に高すぎる政党助成金を増額する民主党の軌道修正を求める。（太田光征さんの記事から）
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1370.html
■日本の国会議員数はすでに少ないことに触れない国会議員削減論は有害。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1941.html
■議員定数を減らすと政治は丁寧になりますか、粗雑になりますか？
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3050.html
「国会議員の定数削減」とは、多様な民意を議員を通じて政治に反映させる回路を減らすことですから、「民主主義の削減」、「参政権のはく奪」、「民主政治の段階的廃止」と同じことです。比例区の削減によって減るのは公約を全部無視して恥じない大政党の幹部のようなダメダメな政治家ではなく、現在の政治の問題点を、与党や与党経験政党が持っていない視点から指摘することのできる少数政党に所属する政治家です。
そして、国会議員の定数削減の結果残った政党は、国民から何度も愛想をつかされたジミントーとミンシュトーだけ。あとは、コウメイトー。どちらに投票してもダメダメ。それ以外の政党もジミンシュトーの仲間かそこからの枝分かれですから、ジミンシュトーの政策が根本的に間違っているとき、それを指摘できる政党や議員がいなくなってしまうのです。
「国会議員定数削減」とは、国民から「民意表明」の方法、つまり「参政権」の一つを奪う最も「効果的」（怒）な方法の一つなのです。
あまりにも多くの新聞が「議員定数を減らせ」と社説で何の疑問もなく書いています。しかし、「議員定数を減らす」ことでどのようなメリットがあるのか、「議員を減らすことで国民・住民の多様な意見を政治に反映することができるのかどうか」、「議員を減らすことで政治が丁寧になるか粗雑になるか」という視点での具体的検証がない新聞は、思考停止を誘う決まり文句が印刷されただけの悪質な洗脳装置にすぎません。比較的ましと思われている中日新聞、東京新聞、沖縄タイムスあたりまで含めて、この件については、日本の大部分の新聞が「思考停止を誘う決まり文句が印刷されただけの悪質な洗脳装置」に分類されてしまうのです、残念ながら。
さて、政局話になりますが、自公は民主の比例定数80削減案に反対するとのことです。しかし、そんな「反対」を当てにしていてはいけません。
●東京新聞(TOKYO Web)
民主比例定数８０削減案 自公、反対で一致
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012011802000193.html
2012年1月18日 夕刊
自民、公明両党の幹事長、国対委員長が十八日午前、都内で会談した。民主党が十七日に示した衆院比例代表定数を八〇削減する選挙制度改革案に対し、「少数政党の存在を否定するやり方だ」として、反対する考えで一致した。
公明党の井上義久幹事長は「比例代表の削減は到底受け入れられない」と強調。自民党の石原伸晃幹事長は、民主党案が小選挙区の「一票の格差」是正では自民党の「〇増五減」案をそのまま採用したことについて「単純に自民、民主両党の案を足したようなものはダメだ」と批判した。
（転載ここまで）
一人でも多くの国民や、相対的にましと思われている新聞に、「国会議員定数の削減」は民主政治を決定的に崩壊させる取り返しのつかない誤りであることを事実をもとに理解していただきたいと願うばかりです。
自分の選挙区の国会議員、報道機関に投書や電子メールなどでこのことを知らせる必要があります。
読み足りない方、まだ納得できない方は、こちらもぜひ。
●情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士（ヤメ蚊）日隅一雄
民主主義とされる国で世界最悪の日本の選挙制度がさらに改悪されようとしている…
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/bab2517e64bc802fdae24c8efcc59158
2012-01-18 20:07:41
そして、「kojitakenの日記」の『「自民主」ますます暴走。「選挙区5減、比例80減案」で「談合」』でも取り上げられている次の記事も冴えています。
●カルトvsオタクのハルマゲドン／カマヤンの燻る日記
選挙権削減と増税の一体改革／「代表削らずして増税なし」の奇怪
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20120117/1326807155
2012-01-17
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3135.html
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