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昔、コメディアンのクリス・ロックが白人のカントリーと黒人のラップ音楽の
共通点について話していたことがあった。
1.他人がどう思うかは気にせず、自分の好きなようにふるまう。
2.ジーンズに帽子ときまっている。
3.生い立ちがきわめて貧乏である
4.独特のスラングでおかしなしゃべりをする
5.個人的すぎて社会に機能しないネタばかり
さすが黒人のスラム出身で、白人専用の学校で育ったクリス・ロックだけあってよーく言い当てている。本当に・・・・・この通りじゃないかw
ダメ人間。ダメ人間なんだよ、カントリーもヒップホップも。白人と黒人が違うだけで、同じ原理で成り立った音楽なのだ。
それが・・・・ラップは流行に密接した発展をとげた若者にアピールのある恰好いいジャンルであり、カントリーのほうはというともういかにも、しなびた白人のわだかまった南部や中西部の時代オクレなイメージがつきまとう。
カントリー音楽 イズ ダサい
ダサい イズ カントリー音楽
この決まり文句は今回の主役、モビー・グレイプの活躍した60年代であろうと、21世紀の現在であろうと、若者の持つ典型的な主張なのではないだろうか。
60年代半ばにはカントリーでもってビートルズやローリングストーンズに対抗しはじめたロック・アーチスト達がアメリカにあらわれた。その代表的なバンドがアコースティック音楽のメッカ南カリフォルニアからでてきたバーズやバッファロー・スプリングフィールドだった。しかし、カントリーの持つホンモノのデカダンな魅力を表現することに成功したのは、下のモビー・グレイプだったのではないかと思うのだ。
歌詞に興味のある人は各自みてもらえればいいが、とにかく圧倒的なデカダン人生をありえない正直さで表現した詞にぶっとぶ。そして、アバンギャルドさやブリティッシュ・インフルエンスなどみじんも感じさせない正直すぎるカントリー風ボーカル、間奏になると何事もないようにブルーな感傷をはぶいた淡々としたペンタトニック・メジャーでのギターソロがでてくるのだ。その曲はFall on you(ふりかかる災難)といった。ファーストアルバム収録。
白人だけでできたバンドが、明るいメジャーな曲調の12小節の繰り返しで、ブルースの憂鬱に匹敵するような人間の暗部や悲哀、苦しみを表現しているこの違和感。これこそが、ハイブリッド音楽であるロックの醍醐味である。
大変中途半端になるが、以下にあった文と動画は削除しました。ドラッグ中毒と統失者の話になってしまうからで(超大物バンドとして離陸したモビー・グレイプが失速した原因である、中心メンバーの凶行と逮捕&メンタル施設強制入院をうんだ事件)、やっぱりどれだけ音楽性がよくてもそういうことはもう切り捨てることにしたのですよ明智君。
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