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ルー・リードを知ったのは、
ボウイーやイーノを通してである。
特にボウイーは、心酔していた時期があって、
唄い方や曲調を結構真似してる・・
ボウイーは絶えず変化し、あきっぽく、
派手で、情熱をあらわにするが、
ルーは地味で、変わらない、
情熱は表に出さず、秘めている・・
大衆は派手で、明快で、
わかりやすいものを欲しがるから・・
認知度や人気では、
ルーはボウイーの足元にも及ばない・・
曲もそんな感じで、
ルーの内面に秘めたものを、
地味に、曲にする(表面化させる)・・
表現方法に優劣を語る野暮はしないが、
私もこの年齢になって、
ルーのライブを聴いてると
心の奥底に秘めたる心の叫びを、
ルーのように地味に、さりげなく
表現した方が
重厚感のある年季の入ったものとして、
聴き手(自分)の心に沁みこんでくることが
わかり始めた・・
で、ルー・・WOWOWで3年くらい前に、
ルーのモンタトルーのライブをやっていたが、
それを観て、その辺を大いに感じたのであった・・
ユーチューブで探したが、その映像がないので、残念・・
この曲では、日本人の言うところの
「あ・うん」の呼吸を駆使して、
観客とバンドメンバーと己自身と・・
即興の「間」を楽しんでいる・・
紹介映像にはないが、
モントルーでは、
観客に、質問したり、
「お前らはこれを、どう思う?」とか
「お前たちはどっちだ?」
とか・・
でもって、
観客のドンくさいリアクションに、
あっさり・・
「半々か?」
なんてニヒルな、コメント・・
で「モダン・ダンス」のリフに速攻突入・・
こういった間合いを創れる人ってそういないですね・・
月並みな受けを狙った、よくある間合いじゃないんです・・
ほんとうにリアルタイムで、
観客とやり取りして
いきなり、醒めて、皮肉っぽく・・
「お前ら、なんだ、半々か?・・・」
でリフになだれ込む・・
いいですね!
この間合い・・
「あ・うん」の呼吸を
即興で創っちゃう、創れる・・
この絶妙な間合いを理解し、
楽しめるようになれば、
大いに「ルー・マジック」に
浸れること間違いなしだが、
先入観として
外国の音楽に
日本人的な、「間合い」
「あ・うん」「ワビ・サビ」の世界を
通常、求めないから・・・
難しいかもしれない・・
まあ、曲もいいけど何十年もライブやってるだけあります・・
まあ、ルーの「あ・うん」の呼吸や「間合い」や秘めた情熱をどのように
曲に反映させ、昇華していくか・・その辺に、注目して聴いてもらいたい一曲です・・
では、どうぞ・・
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