ジェフ・ベックがとにかく、
ロイの傾倒していたというから、
悲しみの恋人たち（スティービー・ワンダー作曲）は、
ロイに捧げられた曲とのこと、
この曲を、ロイで聴きたかった・・
ロイはジェフに「なんとかジェフ」っていう曲を
お返しにプレゼントしてるらしいけど・・
聴いたことない・・

以前、デニス・チェンバースが、
トニー・ウイリアムスのような
ドラマーになりたい・・と言ってたが・・
トニーはまるで、
日曜の朝、コーヒーをすすりながら
新聞を読んでいるような表情で
ドラムを叩いていたんだ・・

あれが、最高だね・・

おれも、あんなドラマーになりたい・・と言っていたが・・

ロイは、日曜の新聞読みか、どうかは、知らんが、

いかなる壮絶なプレイ
いかなるエモーショナルなプレイをしても
表情は変わらない・・

たぶん、ギタリストって、
プレイがいちばん表情に
出やすい楽器だと思うんだけど・・

ロイ・無表情・・

この曲なんかも、
泣けるような
泣いてるような
チョーキングとか満載なんだけど、
バイオリン奏法（ヴォリューム奏法）とか、
ギターそのものは、涙を流しているような感じなんですが・・
涼しい顔して弾いている、
昔、駅員が、涼しい顔して、切符を切ってるような、
鼻歌交じりで、
壮絶なフレーズを弾きまくる・・

たぶん、脳の中で、感情移入の部位は、
当然あるけど、
自分の表情を作る部位と切断されている・・
鍛錬によって切断したのかもしれない・・

映像を観ないで、音だけ聞いたら、
想像力が刺激されると思います・・

みなさん、ロイのこの無表情壮絶プレイを、
どう思いますか？

あれだけ多彩な音を出せるわけがない・・

まあ、みんな、エフェクターに頼るんだけど・・

札幌厚生年金会館で見た時も、
ライブがさあ、始まるって時に

キーボードの音が出ない・・

てな、幸先悪い状態で、

どうやって、このバツの悪さを乗りきるのか？

と思いきや、

キーボードの方と、観客を
見れるように、斜めに構えて

開放弦で、
ＣとかＥマイナーとか、Ａマイナーとか
Ｇとかダラーンと弾いて、

ちらっつ、ちらっつ、と観客の表情を観て、
観客と少し目が合うと、恥ずかしそうに、
少しニヤリとする・・

まあ、素朴なおっちゃんやなあ〜と

思ってるうち、キーボード修理完了・・

1曲目から、シャイな素朴なおっちゃんどこへやら、
壮絶な演奏がスタート・・
オープニングから最後まで圧倒されっぱなしでした・・

何度も書いたけど、
ロイのテレキャスに照明が当たる度に、
自分の目にその反射が突き刺さって、
あのテレキャスの音と反射の光が、
突き刺さって、トランス状態でした・・
あの席が、ちょうど、テレキャスの反射の場所だたんでしょうね、
まぶしくて眩しくて・・

もともと、人気のある人じゃなく、
ミュージシャン仲間の中で、
ざわざわ、噂になって、
テレビでそれを取り上げられてから、
それなりになった人なんで、

日本で、あの時、

札幌、東京、大阪・・他はわかんないけど、
数か所で、何回かの地味なツアーだったと記憶してるんで、
それもちっちゃい、会場ばかりだったんで、
のべ人数でも1万人もいないんじゃないかな・・？
たぶん、ラッキー中のラッキーで
運を使い果たしたようです・・