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続 ヤノマミ・・
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/407.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 9 月 20 日 10:40:45: tZW9Ar4r/Y2EU
 

既に、ヤノマミについては、投稿済みである。
いくつか、投稿後にあったので、それを記す。

人類最後の秘境アマゾンに住む原始の生活を守る「ヤノマミ」と「島唄」の原始と現代の魂の邂逅
http://www.asyura2.com/12/music8/msg/465.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 7 月 23 日 09:15:15: tZW9Ar4r/Y2EU

アマゾン先住民多数殺害か ベネズエラで金採掘業者(共同通信)
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/902.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 9 月 02 日 12:34:46: tZW9Ar4r/Y2EU

【リオデジャネイロ共同】先住民保護活動を続けている英国の非政府組織(NGO)サバイバル・インターナショナルは29日、南米ベネズエラのブラジル国境に近いアマゾン密林地域で、金採掘業者らが先住民のヤノマミ民族を多数殺害していたことが明らかになったと発表した。
 同NGOが同民族関係者から得た情報によると、ベネズエラ南部の集落で7月、業者らに80人近くが殺害され、生き延びたのは3人だけだった。ただ、同民族には明確な数の概念がなく、正確な人数などは不明。現場では遺体や人骨、集落の巨大家屋が燃やされていたという。

  ロイター通信などによると、採掘業者らはブラジル側からヘリコプターで現地に入り、集落を襲ったとみられ、地元検察当局が捜査を始めた。原始的な狩猟民族の同民族はブラジル、ベネズエラ国境地帯のアマゾン密林奥地に約2万8千人が暮らしている。

 アマゾン先住民は木材違法伐採業者や金採掘業者らに土地を奪われたり、殺害されたりする事件が後を絶たない。同NGOによると、1993年にもブラジルのヤノマミ集落で16人が金採掘業者に虐殺された。

 (共同通信)

http://www.47news.jp/47topics/e/234039.php


もうひとつは、NHKBS プレミアムにおいて
以前ハイヴィジョン盤で放送済みのものを
再放送する
9月27日(木)午前9時から11時5分

以前から、ヤノマミに対し、資源を目的とした
虐殺が行われていたというが・・

21世紀になっても、コルテスやピサロのような蛮行が
行われているようである。

イナゴの大群が押し寄せて、
そこにあった、生命体を根こそぎ絶つようなものである・・


話は変わるが、先日、報道特集という番組で
糖質制限食の取材が放送されたが、

興味深い内容であった・・

@人類は1万年くらい前に米やら小麦やらの
 穀物を栽培し、定住生活を開始し、
 それらを食べるようになったとのこと・・ 

A穀物を生産する前は、穀物類をほとんど口にすることがなく
 狩猟採集で生命を維持していた・・

Bイヌイットは穀物を食べる習慣がない
 トナカイの肉や脂、アザラシ等の海獣の肉や
 油を主食とするが、糖尿病の発症例は皆無

Cイヌイットは、普通の暮らしを始めた途端、
 糖尿病等を患い、病院通い、薬漬けに陥っているという。

結論は

米や小麦に代表される穀物を栽培して食べるようになった人類に
与えられた病気が糖尿病や肥満である可能性が高いとのこと・・

だから糖質制限(米や小麦の制限)を行えば、糖尿病は完治するとの説。

糖質制限を行った糖尿病患者は1週間で血糖値が下がる。
当然、病院で出す薬もいらない・・

ただ、腎臓病の人、血糖値コントロールの薬を飲んでる人、
肝臓病の人には、適さないということ・・

糖尿病は、今や医療界にとってはガンに次ぐドル箱ビジネスになっているという・・

この、医者いらず、薬いらずの、やり方に、

真っ先に日本糖尿病学会が猛反対・・

まあ、いつものことですが・・・


話はヤノマミに戻って・・

彼らも米や小麦を食べない・・
したがって糖尿病は皆無という・・
肥満もいないが、みな、腹いっぱい食ってるという・・
で、くっちゃねえ、くっちゃねえの生活である・・
お気楽な生活・・
NHKの国分さんに、
なんでお前ら、そんなに焦って、
働こうとするんだ?
腹減ってから、何か探して食えばいいだろう・・
との意見をするくらいですから・・

通常、くっちゃねえの生活は、食い過ぎの生活は
糖尿病の元・・というが、
実際は違うようである・・

人類が地球上に現れ、
狩猟採集(米や小麦を食べない)で生活しているうちに、
人類の現在の肉体的なひな型が出来上がったわけで、
1万年前に穀物生産(米や小麦)を始めた時には、
穀物を必要としない肉体のひな型が完成していたのである・・
穀物を必要としない人類のからだに、
しこたま、穀物を食べた・・
穀物は計画的に大量生産できるし、
保存できるし、流通できるし、金にもなる・・ということで、
穀物を食することを奨励していった・・

忘れてならないのは、
穀物生産が開始して
その穀物(食糧)が保存できるようになって、
初めて、貧富の差、階級、被支配者と支配者が登場するようになった・・と、

ジャレッド・ダイアモンドの
「鉄、銃、病原菌」に書いてあったのを思い出した。

全然話は変わるが、
まあ、先日も、ある番組で
カナダのトロントのアライグマの状況を観たが・・
似たような話ではあるが・・

なぜか、野生のアライグマがカナダの大都市
トロントに大量に住みつき、盛んに繁殖しているという・・

結局、彼らの仕事はゴミ箱あさり・・
でもって、どうなったかというと・・

肥満である・・

高血圧、コレステロール値の上昇、糖尿病の増加・・
人間並みの病に悩まされるようになったという・・

皮肉な話である・・人と触れれば触れるほど不健康になる
という・・

我々の歯の形は、穀物を食べるようになっていると・・
ずーっと、昔に何かの本に書いてあったのを覚えているが・・
今一度考えなおす時期に来ているであろう・・

もうひとつ・・

穀物で第一回目の人類の食の革命が起き
我々は、不健康になり始めたが、

第二回目の人類の食の革命は砂糖の登場ではないかと
思っている・・

穀物にしても砂糖にしても
我々の血糖値を確実に上げる・・

糖尿病ではなくても、
我々人類にとって、高血糖の持続と言うのは、
万病のもとになるという・・

安保徹医師は、

人類の慢性病の元凶は

@ストレス
A高血糖
B低体温

以上の3つだと断言している・・
上記@〜Bの状態が継続すると
糖尿病にならなくても、
様々な慢性病に侵されるという・・

蛇足だが、健さんも、
朝は、糖質制限食ではないけど
ヨーグルト&ブルーベリー
ナッツ類
を毎日食べてるという・・


で血糖値には敏感で、
「毎日血糖値を計ったいますよ・・」と言ってました。

血糖値の上昇が、人類にとって
いちばんの害悪だということを、
知っているんですね・・健さんは、


 

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コメント
 
01. BRIAN ENO 2012年9月20日 10:47:31 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書) [新書]
川北 稔
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砂糖の歴史 [単行本]
エリザベス アボット (著), 樋口 幸子 (翻訳)
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甘さと権力―砂糖が語る近代史 [単行本]
シドニー・W. ミンツ (著), 川北 稔 (翻訳), 和田 光弘 (翻訳)
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茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596)) [新書]
角山 栄 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%8C%B6%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E2%80%95%E7%B7%91%E8%8C%B6%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%A8%E7%B4%85%E8%8C%B6%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-596-%E8%A7%92%E5%B1%B1-%E6%A0%84/dp/4121005961/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1348105285&sr=8-6

紅茶やコーヒーに砂糖を入れる・・
砂糖とセットで考えてみるのも
いいかもしれない



02. BRIAN ENO 2012年9月21日 08:37:39 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
ご飯・パンを抜くのが人類本来の食事法 ダイアモンドオンライン 江部康二
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/583.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 9 月 21 日 08:36:03: tZW9Ar4r/Y2EU

03. BRIAN ENO 2012年9月21日 08:40:55 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
人類の主食は穀物ではない、インスリンとGLUT4、インクレチンとDPP-4

人類の主食が穀物でなかったことの(状況)証拠・・・。

イギリスのヒューマン・ニュートリションの見解は?
インクレチンは何故2分で失活する?
血糖値を下げるシステムはインスリンだけでバックアップがないのは何故?
GLUT4だけがインスリン依存性なのは何故?

あくまで仮説(思考実験)なのですが、発想を思いきって転換すると興味深いことが見えてきます。

以下過去のブログに断片的に書いたことなどのまとめです。


<イギリスのヒューマン・ニュートリションの見解>

今は穀物が人類の主食となっており、皆、当たり前に思い何の疑問も持っていません。しかし、こちらもまた当たり前なのですが、農耕が始まる前の人類の主食は、決して穀物ではありません。

ヒューマン・ニュートリションという英国の最も権威ある栄養学の本があります。920ぺージに及ぶ大著で、10版を重ねている名著です。この本の75ページに

『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用されやすいブドウ糖」を大量に摂取するようになっている。このような食事内容は血糖およびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』

という記述があります。

人類の本来の主食は穀物ではないし、まだまだ穀物ベースの食物に適応していないと、明記してあり、私も全く同感です。

ヒューマン・ニュートリションでは、穀物の過剰摂取の害、特に精製炭水化物による「血糖およびインスリン値の定期的な上昇」が多くの点で健康に有害と強調しています。

これは私が日頃主張している「現代人は精製炭水化物頻回過剰摂取によるブドウ糖ミニスパイクとインスリンの頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」という説と、全く同じといっていいと思います。

なお、<炭水化物=糖質+食物繊維>です。食物繊維は人体に吸収されないので、カロリーもゼロで、血糖値も上昇させません。カウントすべきは糖質のみです。

ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版 2004年
JS Garrow
WPT james
A Ralph 編
日本語版監修 細谷憲政


<インクレチンとDPP-4阻害剤、インクレチンは何故2分で失活する?>

DPP-4阻害剤という糖尿病の薬が、日本でも健康保険に収載されて2009年12月から発売されました。DPP-4阻害剤は、インクレチンというホルモンを血中にとどめる作用があります。インクレチンとは、小腸から分泌されるホルモンであり、GIPとGlp-1があります。

これらは、高血糖時には、SU剤とは異なる機序でインスリン分泌を促進させます。また、インスリン生合成を促進させます。血糖値が正常のときにはインスリン分泌を促進させず、食後高血糖の時にだけインスリン分泌を促進させるので、低血糖も起こしにくいです。

まことに都合のいいホルモンなのですが、DPP-4という酵素によって速やかに分解され、血中の半減期は約2分と短いのです。このDPP-4という酵素の働きを阻害してやれば、インクレチンは血中に当分(約24時間ちかく)存在して、血糖降下作用を発揮してくれることになります。そこで登場したのが、ジャヌビア・グラクティブ・ネシーナ・エクアなどのDPP-4阻害剤です。

DPP-4阻害剤、まことに論理的に構築されたいい薬なのですが、少し根源的な疑問が湧いてきます。何故このような都合のいいホルモンが、人体においてわずか2分で分解され効果を失ってしまうのでしょうか。

考えられる一番リーズナブルな説明は、人類の進化の過程で、インクレチンは食後約2分ていど働けばもう必要充分であり、あとは消え去るのみだったということでしょう。

すなわち、農耕前の狩猟・採集時代約400万年間は、日常的な血糖値の上昇は、ほとんど無かったのですから、インクレチンが24時間も活性化している必然性はかけらもありません。復習ですが、血糖値を上げるのは糖質のみで、タンパク質・脂質はあげません。

農耕開始前の人類の食生活は、魚貝類・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・野草・野菜・キノコ・海藻・昆虫などが日常的な食料です。時々食べることができたのは、木の実・ナッツ・果物・山芋などでしょう。

これらの中で、日常的には野菜、たまにナッツや果物を摂取したときに、その糖質量に応じて軽度血糖値が上昇しますので、インクレチンはそれに対応していたものと考えられます。そうであれば食後だけ約2分間働けば充分です。

農耕が始まり穀物を常食し、食後高血糖が日常的に生じるようになった後は、インクレチンにおおいに活躍して欲しいところですが、如何せん400万年間の進化の重みは大きくて、DPP-4が律儀にすぐ分解してしまう癖がついているのです。

10000〜4000年くらいの穀物が主食の歴史ていどでは、新たな都合のいい突然変異は生じなかったのでしょう。今この時代にDPP-4阻害剤の登場というのは、歴史の皮肉を感じます。

ともあれ、インクレチンが約2分間で分解されるという生理学的事実は、人類は主食が穀物(糖質)ではない状況で、400万年進化してきたことの、証拠といえます。


<血糖値を上昇させるシステムと血糖値を下げるシステム>

脳は、ケトン体をエネルギー源として、いくらでも利用できます。しかし、人体で唯一赤血球だけは、ミトコンドリアというエネルギー生産装置をもっていないので、ブドウ糖しか利用できません。従って、人体は赤血球のために、最低限の血糖値を常に確保する必要があり、多重のバックアップシステムを持っています。

グルカゴンやエピネフリンというホルモン、副腎皮質ステロイドホルモンなどは血糖上昇作用があります。そして肝臓でアミノ酸やグリセロール(中性脂肪の分解産物)や乳酸から糖新生してブドウ糖をつくり、血糖値を確保します。

一方、血糖値を下げるシステムは唯一インスリンのみです。 糖質をほとんど摂取しない農耕以前の400万年間は、血糖値が上がることはまれであり、追加分泌インスリンはほとんど必要なかったため、バックアップシステムをつくる必然性がなかったと考えられます。このことも、人類の主食が穀物(糖質)ではなかったことの状況証拠です。


<インスリンとGLUT4>

ブドウ糖が、細胞膜を通過するためには、特別な膜輸送タンパク質が必要です。それが糖輸送体(GLUT)であり、現在GLUT1〜GLUT14まで確認されています。GLUT1は赤血球・脳・網膜などの糖輸送体で常に細胞の表面にあり、血流さえあれば即血糖を取り込めます。

これに対して筋肉細胞と脂肪細胞に特異的なのがGLUT4で、基礎分泌のインスリンレベルだと、通常は細胞内部に沈んでいます。GLUT1〜GLUT14の中で、インスリンに依存しているのはGLUT4だけで特殊です。インスリンが追加分泌されると、通常は細胞内に沈んでいるGLUT4が細胞表面に移動して、血糖値を取り込めるようになるのです。

インスリンやGLUT4の役割を、農耕が始まる前の狩猟・採集時代にまで遡って考察してみました。

そもそも、GLUT4は、今でこそ(農耕開始以後)獅子奮迅の大活躍なのですが、農耕前は、ほとんど活動することはなかったと考えられます。つまり、農耕後、日常的に穀物を摂取して、食後血糖値が上昇するようになってからは

『食後血糖値上昇→インスリン追加分泌→GLUT4が筋肉細胞・脂肪細胞表面にトランスロケーション→血糖値の細胞内への取り込み』

というシステムが、毎日食事のたびに稼働するようになりました。

しかし、狩猟・採集時代には、今のような穀物はありませんので、たまの少量の糖質摂取(果物やナッツ類)で、ごく軽度血糖値上昇があり、インスリン少量追加分泌のときだけGLUT4の出番があったに過ぎません。

年間を通して、時々運良く、果物やナッツ類が採集できた場合のみです。この頃は、血糖値は慌てて下げなくてはいけないほど上昇していないので、GLUT4の役割は、筋肉細胞で血糖値を下げるというよりは、脂肪細胞で中性脂肪を作らせて冬に備える役割のほうが、はるかに大きな意味を持っていたと思います。

すなわち、農耕以前は「インスリン+GLUT4」のコンビは、たまに運良く糖質(野生の果物やナッツ類)を摂取して時だけ、もっぱら中性脂肪生産システムとして活躍していたものと考えられます。

また、糖質を摂取すれば血糖値が上昇し、インスリンには無関係に、肝臓にも取り込まれてグリコーゲンを蓄積しますが、余った血糖が中性脂肪に変えられ脂肪細胞に蓄えられます。

この中性脂肪蓄積システムも、農耕後には日常的に稼働していますが、狩猟・採集時代には、食後血糖値の上昇はほとんどないので、肝臓に取り込まれるブドウ糖もごく少量であり、中性脂肪に変換されることも少なかったと思います。

次に果糖と中性脂肪について考えてみます。

果物に含まれる糖質の主成分の果糖ですが、実におもしろい性質を持っています。果糖が脂肪合成を誘導しやすい糖質であることは、以前から知られています。ヒトにおいて、高果糖食が肝臓での脂肪合成を促進し、血中の中性脂肪濃度を上昇させ、インスリン抵抗性を生じることが報告されています。

果物中の果糖は、GLUT5によって吸収されますが、血糖にはほとんど変わらずに肝臓まで運ばれ、ブドウ糖代謝系に入ります。このとき果糖は、ブドウ糖より急速に代謝されるという特徴があります。

果糖は、肝臓での脂肪合成酵素群の発現を促進させる作用も持っており、急速に代謝されることと合わせて、とても中性脂肪に変わり易いのです。このように、果物の果糖は中性脂肪をためやすく肥満しやすい性質をもっており、現代では要注意食材といえます。

さて、それでは再び、狩猟・採集時代の人類の食生活を考えてみましょう。

果物には果糖、ブドウ糖、ショ糖などの糖質が含まれています。10万年や20万年前に、アフリカの人類が、運良く果物にありついたとき、

A)『ブドウ糖やショ糖→血糖値少し上昇→インスリン追加分泌少量→GLUT4が脂肪細胞表面に移動して血糖を取り込んで中性脂肪に変えて蓄積』

B)『果糖→インスリンとは無関係にGLUT5により吸収されて肝臓に運ばれて速やかに中性脂肪合成』
これらA)B)の2つのシステムが稼働したはずです。

A)B)の2つのシステムは、農耕以前の人類の食生活と生存競争において、極めて重要な意味を持っていたと考えられます。

即ち、体に中性脂肪を蓄えることは、ご先祖にとって、飢餓に備えるための唯一無二のセーフティーネットであったからです。

果糖がインスリンに依存せずに、肝臓でブドウ糖より速く代謝され中性脂肪に変わるのも、農耕以前の人類においてはとても大きな利点であったと考えられます。

体脂肪をあるていど蓄えることができるのが、現世人類の大きな特徴です。特に現世人類の女性の乳房とお尻は、脂肪の蓄積装置としてはとても優れたものであり、現世人類が6属21種の人類の中で唯一生き残った大きな理由の一つと言えます。

現世人類のごく普通の体型の女性なら、その体脂肪により、水さえあれば母子ともに2ヶ月くらいは生存可能という、大きなアドバンテージがあるのです。

まとめると、農耕以前の糖質を摂取しない日常の食生活においては、「インスリン+GLUT4」のコンビは、ほとんど働く必然性はなかったわけです。

同じ糖輸送体でも、GLUT1(脳・赤血球・網膜の糖輸送体)の方は、インスリンには無関係に常に細胞表面にあって、農耕前も農耕以後も24時間常に活動しているわけで、GLUT4とは大きな違いがあります。

インスリンが分泌されたときだけ稼働するというGLUT4のシステムは、他のGLUTに比べて大変特殊であり不思議な代物です。

しかし、毎食糖質を摂取する現代からみると不思議なシステムですが、糖質がたまにしか摂取できない時代においては、必要な時だけ稼働するというとても合理的なものといえます。

農耕以前の400万年間、人類はたまに運良く手に入った果物やナッツなどを食べ、血糖値が軽度上昇したときだけ「インスリン+GLUT4」を稼働させて、飢餓に対する唯一のセーフティーネットである中性脂肪を蓄えていたのです。

普段は必要ないので、GLUT4は細胞内で鎮座していたのでしょう。「インスリン+GLUT4」の特殊性も、人類の主食が穀物(糖質)でなかった状況証拠と言えます。


<炭水化物(糖質)の歴史的存在意義および価値は?>

さて人類の進化の歴史において、炭水化物(糖質)の存在意義および価値は?ひらたく言うと、糖質は何のためにあったのでしょうか?

必須アミノ酸、必須脂肪酸は、厳然と存在します。人体で生産することができないアミノ酸と脂肪酸は、必ず食物から摂取する必要があります。また、ビタミンも体内で合成できないものがほとんどで、食物から摂取する必要があります。これに対して、必須糖質は存在しません。

体内で必要なブドウ糖は、肝臓で糖新生してまかなうので、食物から摂取する必要はないのです。人体内で絶対に必要なブドウ糖は、赤血球のためです。赤血球は、ミトコンドリアというエネルギー生産装置を持っていないので、ブドウ糖しか利用できません。

脳は、脂肪酸の分解物のケトン体をいくらでもエネルギー源としますし、ブドウ糖も利用します。他の心筋、骨格筋、体細胞は日常的には脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源として、時々ブドウ糖も利用します。

人類の進化の歴史において、農耕が始まる前の狩猟・採集時代における糖質の役割は、中性脂肪蓄積が第一義であったと考えられます。

初期の人類において、中性脂肪を体脂肪として蓄えておくことは、日常的に襲ってくる飢餓への、唯一のセーフティーネットであったと考えられます。

狩猟・採集時代に時々手に入った糖質は、野生の果物、ナッツ類、山芋などです。運良くこれらを得たとき、少量のインスリンが追加分泌されて、脂肪細胞のGLUT4が細胞表面に上がりブドウ糖を取り込んで中性脂肪に変えていたのです。

また果物の果糖は、ブドウ糖にはほとんど変わりませんが、吸収されて肝臓にいたり、ブドウ糖より速やかに中性脂肪になり蓄積されます。

果物の糖質には、ブドウ糖、ショ糖、果糖などがあります。このように、人類の進化の過程では、糖質は時々しか手に入らない貴重な中性脂肪蓄積のもとだったと考えられます。

本来、中性脂肪蓄積が第一義であった糖質を、農耕が定着して以降は、日常的に摂取するようになりました。さらにこの200年は、精製炭水化物を常食するようになったので、大量の追加分泌インスリンがでて、大変中性脂肪が蓄積されやすい状況となり、肥満が発症しやすくなったのです。


江部康二


http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1711.html


04. BRIAN ENO 2012年9月21日 13:16:29 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
人類の主食は穀物ではない ドクター江部の糖尿病徒然日記より
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/580.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 9 月 21 日 08:54:11: tZW9Ar4r/Y2EU


05. BRIAN ENO 2012年9月21日 14:03:43 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
人類の長い歴史からみると穀物は主食ではない?

日本ではお米が主食として食べられていますね。日本で農耕が始まったのは2000年ぐらい前でしょうか。世界的には約1万年ぐらい前から農耕が始まっていたそうです。

2000年以上もお米を主食として食べてきたわけですから、やはり日本人にはまず主食のお米ありき、と考えるのがあたりまえな気もします。

ただ、もう少し視点を変えてみると、ようするに人類の長い歴史から考えてみると、農耕時代はほんのわずかであるともとれます。

人類の歴史は700万年とか、500万年とか、300万年とかいろいろいわれますが、仮に300万年だとしても、299万年間は狩猟・採集生活だったわけです。獲物を追いかけたり、野草や野菜を食べたり。

1万年対299万年。

糖質制限食の考え方では、この人類の歴史からみて、穀物時代はほんのわずかで、人間の身体はまだ穀物を主食とする食生活にしっかり対応できていない、というようなことになっています。

人類の歴史から考えて人間に最適な食事療法を導き出すっていうのは、他の食事療法にもありますよね。参考となる歴史の中で、切り取る部分や見方を変えることでそれぞれ違った食事理論がなっていたりします。

どれが正しいのかは、なかなか判断が難しいところです。


●血糖値を下げるシステムは一つしかない
糖質制限食が人間にとって最適な食事であるとされている理由の一つとして、血糖値を調整するシステムのことがいわれています。

血糖値は体のさまざまな部分のエネルギー源になります。特に酸素を運び、二酸化炭素を受け取って肺に運んでいく赤血球はブドウ糖しか使えないのだそうです。

血糖値は上がりすぎても下がりすぎても体に重大な支障を起こすわけで、そうならないように調整するシステムが備わっているわけです。

しかし、血糖値を下げるシステムと上げるシステムとでは大きな違いがあります。

・血糖値を上げるシステム
エピネフリン、グルカゴンなどのホルモンや副腎皮質ステロイドホルモン、またアミノ酸や脂肪からブドウ糖を作り出す「糖新生」など複数のシステムがあります。

・血糖値を下げるシステム
・すい臓からのインスリンのみ。

体の仕組みからみれば、日常的に血糖値が下がる事態に遭遇する場面が多くあり、それに対応できるように遺伝子が進化してきたともとれます。まさに狩猟採集時代の生活ですね。人類の歴史は飢餓の歴史とも言われますから、血糖値を上げるシステムはフル稼働していないといけないわけです。

一方で、血糖値を下げるシステムがインスリンしかないということは、糖質をたくさん含んだ食物を摂取する機会はあまりなかったためにこのようになったといえますね。

現代の食生活では、どうしても糖質過剰になってしまいます。「糖質」というのを改めて意識してスーパーのいろいろな食材を眺めてみると、いかに「糖質」だらけかよくわかります。。

なのでよっぽど食生活に気をつけないかぎり、血糖値を抑える唯一のインスリン機能がそれに対応しきれず、糖尿病やその他の生活習慣病になってしまう可能性が高まります。

この人体の仕組みをみると、とても説得力のあるような説にも思えますね。

実際、糖質制限食で糖尿病のみならず、人によっては花粉症が治った、アトピーが改善した、肌がキレイになった、髪の毛が生えてきたなどの思わぬ効果が出ているようです。

遺伝子的に対応しきれていない糖質を極力制限することで、代謝が改善し、血流も良くなって全身にまんべんなく血液が行き渡るようになったことがさまざまな改善につながっているのではないかと思います。

プチ断食や少食でも糖質制限と同じようなさまざまな症状が改善していくという効果がみられます。これも結果的に糖質制限になっているということで、体質が改善されているのかもしれませんね。

http://petitdan.seesaa.net/article/242808891.html


06. BRIAN ENO 2012年9月21日 14:28:55 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
第一段階 狩猟採集による食生活
     (人類が地球上に現れてから300万年〜700万年)

第二段階 穀物生産による農耕の始まり
     (1万年前頃から)
     定住、身分、階級、貧富の差等が発生
     人を束ねる為の宗教、支配者、被支配者が生まれる
     小集団、小さなエリアにおける戦争の勃発
     土地所有権、私有財産等がうまれる

第三段階 穀物が精製され白米 白いパンが登場
     (18世紀から)
     これらは、通常の穀物より、
     強い形で血糖値の上昇をもたらす

第四段階 砂糖の流通
     (穀物より、ダイレクトに血糖値を上昇させ、
     甘みという、麻薬のような味覚を人類に刻み込む

第五段階 農薬、食添、遺伝子組み換え食品
      20世紀以降、
     (グルタミン酸ナトリウムのような、
     食欲を不必要に増進させる、食添の登場により、
     人類の食する食品の絶対量が大幅に増加する)

※第二段階以降、様々な、形で、高血糖になるべような食品や
 砂糖、調味料や食品添加物が開発され
 人類の血糖値が、上昇し続ける・・
 高血糖が原因とみられる様々な病気が人類に発症してくる

ごく簡単に、まとめると以上のような形になると思う・・

原発推進派のような糖尿病患者増加プロジェクトの
御用学者、巨大医薬品メーカー、厚生労働省、糖尿病専門医や医療機関等は、
上記の説を真っ向否定、
狂人の戯言との認識でいるようです。

別に糖尿病の患者さんじゃなくても、
アトピーが治った、うつ病が治った、
いらいらしなくなった、
風邪ひかなくなった、
体調がいい、
体が軽い
夜はよく眠れる・・

いいことずくめのようです。

興味のある方は、勉強されたらいかがでしょうか?


07. BRIAN ENO 2012年9月24日 08:58:35 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
日本列島人類(日本人)の「狩猟採集時代」と「農耕時代」 ドクター江部の糖尿病徒然草日記より
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/205.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 9 月 23 日 20:26:44: tZW9Ar4r/Y2EU

08. 宮島鹿おやじ 2012年9月25日 06:58:42 : NqHa.4ewCUAIk : l327sHWnII
お邪魔いたします。
内容が難しいので少しずつ読みます。

09. BRIAN ENO 2012年9月26日 06:49:32 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
宮島鹿おやじ 様
>内容が難しいので少しずつ読みます。

理屈による裏付けですから・・
江部理論に懐疑的な人が読むべきものとは、思いますが・・

私なんぞは、
根が単純なんで、

700万年→穀物食せず
1万年→穀物を食し始める

これだけで、
「ほんまやなあ〜、先生、
悪いけど、騙されたと思って、やってみますー」

みたいな感じです・・

で、私の場合、始めたその日から、
体調に変化がでました・・
(個人差があるそうですが・・)
通常は、1週間で、血糖値が下がるそうです。

体調は、始めてから、ずーっと、
良好です。

でも、医者は、あんたは糖尿病ではない・・
と言ってますがね・・
たぶん、検査時の血糖値がそうでないと、
単純にそう診断する・・ただ、それだけのことでしょう・・

でも、糖質制限食で明らかに体調はいいし、
痛みも緩和しています。


10. 2012年9月29日 00:19:22 : 8eINxzDIHQ
>09
良かった、良かった。

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