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Part 3
1940年:パリ
すでにドイツ軍はフランス国境を超えていた。外務省のパリ退去が迫るなか、ドナルドは米国女性メリンダと恋に落ち、彼女と電撃結婚をして英国に連れ帰る。幸せだ、とのろけ気味のドナルドにまたしてもアントニーは暗い顔をする。「幸福はやっかいなものだ」。
アントニーはMI5のインタビューを受け、採用される。キムのオフィスには米国からジェイムズ・ジーザス・アングルトンという青年がやってくる。英国式の情報収集法を学びに来たというのだ。キム付きになって彼の仕事ぶりを観察させて欲しいというのである。扱い易そうな男だが、気苦労の種が増えたことに変わりはない。
ジェイムズはパーティの席でキムとメリンダが中良さそうにしているのを見て、ドナルドに向かって(彼の妻と知らず)「すぐにキムの彼女になるさ」と冗談を言ってしまう。嫉妬したドナルドはメリンダにやつあたりするが、彼女が妊娠していると知り「二人の間で秘密はなしにしましょう」と言われて、自分が二重スパイだということを告白してしまう。驚いたメリンダは「初めての出産だから」という理由でニューヨークに帰ってしまう。落ち込むドナルド。
アントニーは国王夫妻と親密な関係を築くことに成功する。モスクワにとって英国情報の収集など必要ないのではないか、という疑念が沸き上がっていたアントニーは、ドナルドから「妻に正体を話した」という告白を受け、衝撃を受ける。しかし、モクスワ・エージェントに話すことはせず「私は二重生活に精神的な苦痛を感じてきたので、もう少し重要ではない位置につきたい」と申し出る。
モスクワ・エージェントは、アントニーの様に優秀な人材はそう簡単には第一線を退けないだろうが、もしかして「燃え尽き症候群」の暗号解読員を説得して仕事を終わらせれば、モスクワは彼の申し出を受け入れるかも知れない、と答える。何者かに尾行されているのを感じたアントニーはキムに協力を求め正体をつきとめようとするが、それはモスクワのエージェントだった。アントニーは覚悟を決めて解読者の家を訪れ、説得にあたる。
キムは米国に身柄の保証を求めているクリヴィツキーという元KGBスパイがいるという情報を知る。その男は英国外務省にもKGBスパイがいて、コードネームはわからないが、金髪で背が高い男だと証言しているという。バレたら、全員の命が危ない。キムはアントニーに相談し、この情報を二人だけの秘密にしてモスクワへクリヴィツキーの居場所を知らせる事にする。
数日後、クリヴィツキーは遺書を書かされ射殺される。自殺報告を受け、憤慨してキムのオフィスに乗り込んでくるジェイムズ。三人もの子供を残して自殺する訳が無い、他殺だ、と叫ぶ彼にキムは「君達が身辺警護していてこのザマだ。まだまだ勉強することが沢山あるようだな」と言い放つ。
一方、アントニーは国王ジョージ六世から「兄に関する重要な仕事」を頼まれる。
『国王退位声明』後ウィンザー公となったエドワード八世が、急速にドイツと仲良くし始めているというのだ。退位したとはいえ、ファシズム政権と手を組んでいる(現在、英国はドイツと戦争中!)などどいうスキャンダルは決して許されるものではない。
国王は彼にドイツのクロンブルク(Kronburg)へ出向き、エドワード公がフューラー(総統)へ当てて書いた親密な手紙を、極秘のうちに回収して来て欲しい、というのだ。
ロンドンに戻ったアントニーは、今回の仕事内容を仲間に告げ、「元国王の手紙を回収するついでに証拠写真も撮った」ことを知らせる。「これを交換条件にすれば、英国政府は我々に決して手出しができない。我々は永遠に安泰だ」。
思いがけない『保証』を手にしたことを喜ぶガイとドナルド。しかし、キムだけはアントニーが『仕事』から抜けようとしていることに気付き、「なんてことだ、君は大馬鹿だ」と涙ながらに彼を批難する。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/1269/cambridge/episode.html
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