決して、食文化が芸能文化にもとるというわけではないだろうが、その場で消化して
排泄物になってしまうモノで、ずっと心の中で慈しんでいたいモノをあらわすのには無理があるというものだ。
「スキヤキ」という概念（家庭料理、なつかしい味）についての憧憬をうたにした・・・・とかなら話は
別だが、無論、坂本九のヒット曲はその限りではない。

タイの格闘技映画の世界からでてきた超新星、トニー・ジャアのメジャー・デビュー作は
「Ｏｎｇ　Ｂａｋ」というタイ語のタイトルであったが、次回作ではアメリカからの意向で
「トムヤムクン」なるタイトルがつけられてしまった。一番メジャーなタイの食い物であり、
殆ど６０年代の「スキヤキ・ソング」と同じレベルの発想である。

ほんとに、英米はアジアをなめてやがるのだ・・・・・・さしづめ韓国のラップなら「キムチ」であり
中国のミュージカルなら「Ｗｏｋｋｉｎ’　Ｇｉｒｌ」とかにされてしまうのだろう。

前フリが長くなったがｗ、このロッド・スチュワートの歌うDa Ya Think I'm Sexy?
は、スキヤキやトムヤムクン、どころのふざけかたではないのだ！！！！

この曲は、ブラジルのファンクマスター、かのジョルジ・ベンの代表曲「タジマハール」なのである。
http://www.youtube.com/watch?v=h0_rQhtKGPA
タジマハールといえば、当時のヒッピージェネレーションの聖地であり、飲み屋で女にフラートするような
イメージをかぶせることは冒涜でしかない。

しかも・・・・ロッド・スチュワートなんか全然セクシーじゃない！（デビット・ボウイはセクシー。）
ミッキー・ロークなんか全然セクシーじゃない！（ケビン・ベーコンは余裕でセクシー。）
誰か止めてくれ

それも一理ありますね・・

全然、話は変わりますが、

アメリカでは字幕映画は、ダメだという・・

吹き替えじゃないと・・
誰も外国言語の映画を字幕を読みながら
できないそうである・・
理解できない、理解しようともしない・・

特に、アメリカの場合、
前にもここで書いたが、

単純なものが好まれる・・
というか単純じゃないと理解できない・・

で、もっと、悪いのは、
単純なものから、様々なものを想像することができない・・

メジャーリーグの野球も、
今の、メジャーリーグの本質は、
やはり投も打もパワーなのである・・

やはりこれが、単純でわかりやすい・・

去年のワールドシリーズも、
何度もレンジャースが勝てるチャンスがあった・・
しかし、ことごとく、パワー主義で、自滅した・・

最後には、思いっきり投げた、速球が
ド真ん中・・でホームラン・・打たれ、終幕・・

まさに、配球の妙、騙しあい、牽制、
アウトコースの玉の出し入れ・・

野村監督みたいな人が、
メジャーに行ったら、
煙たがられて、
解雇でしょうね・・

そんなお国柄ですから、

楽曲も、単純化して記号化して、
幼児でも、すりもむことができるようなタイトルにする・・

ただ、ひとつだけ不思議なのが、

アメフト・・

複雑でわかりにくいルールだから、
世界に広がらないこと必至とのこと・・

あれの妙・・アメリカ人・・理解して騒いでいるんですか？

それとも、
パワーとパワーのぶつかり合いを楽しんでいるんですか？

謎ですね・・

http://www.youtube.com/watch?v=U078jX6Z6fo