http://www.asyura2.com/12/music8/msg/465.html
Tweet |
今から2〜3年前に
NHKスペシャルで「ヤマノミ」という番組が放送された・・
アマゾンの秘境で、今も、現代社会と「鎖国」して、
狩猟採集を生活の糧に原始のままの生活している連中がいる・・
200人くらいのボノボという集落を形成して、
支えあって、生活している・・
野ブタ、イノシシ、猿、川魚、イモ、干しバナナ等を
食べていきている・・
お金もない、銀行もない、病院もない、役所もない、
警察もない、軍隊もない、お店もない・・
人口は増えも減りもしない・・
均衡していて理路整然たる秩序があり
独特の生活空間を営んでいる
我々がいうところの支配者はいない
基本的には他人に迷惑をかけなければ
何をやっても自由である
勤労を賞賛するようなことは一切ない・・
だれかが、豊かになり、だれかが貧しくなるような
仕組みは一切ない・・
競争なんてのもない・・
気楽で、ジョークを連発して、
みんな笑顔で暮らしている・・
うつ病なんてものない・・
取材者が、様々なヤマノミの部族をみたが、
理由は不明だが・・
身障者等はみたことないという・・
長老はいる
何か問題が発生すると
基本的には話し合いで解決する
女たちは、妊娠すると、
出産するが・・
出産した後、
女本人の意思(育てる確固たる意志があるか?否か?)
でその子を、育てるか、旅立たせるかの決定権を
持っている・・
そういう理由で、人口が増えないのである・・
これを野蛮だ、残酷だという人がいるが・・
育てる確固たる意志や覚悟もない状態で、
育てる方が、残酷であるし、ヤマノミの秩序を乱すという
何万年の長きにわたる試行錯誤の結果が、
このような秩序を創ったのであろう・・
私は、「NHKスペシャル」と「NHKハイビジョンスペシャル」の両方の
映像を観て録画もし、保管してあるが、
映画(DVD)にもなっている方は、観ていない・・
どれも、観ていないひとは、ぜひとも、観ることを
お勧めする
人間の、人類の本質、人間は本来どうあるべきか?
お金のない世界では人間はどのような状態になるのか?
その辺を、垣間見ることのできる貴重な映像である・・
いわゆる社会人類学の先生達のだけの教材ではない・・
ヤマノミと10カ月近く同居した国分さんというNHKの職員が
本を出している・・
この人の本には、ヤマノミとの同居が終了して
日本に帰ってきても、その生活のトラウマから脱することができず、
ときどき、おねしょをする国分さんの苦悩が書かれている・・
大型の蛇、毒蛇、ムカデも太くて長さが50センチ以上の
ものが、夜中じゅう跋扈してるそうである・・
わたし、なんぞ、虫も嫌い、蛇もきらいなので、
一夜も過ごせず、逃げ帰ってくるだろう・・
国分さんに敬意を表したい・・
その本を発売日に購入して、
むさぼるように読んだが、
最後に、・・ヤマノミとの別れの時、
何か日本の唄を歌ってくれと懇願され、
国分さんは、日本の童謡を歌ったが、
まったく彼らに評価されず・・反応されなかったという・・
しかし、同行カメラマンが「島唄」を唄ったら、
それに彼らは反応して
アンコールとなったそうである・・
何か沖縄の独特の音階と
ヤマノミの音階の共通性があったのかもしれない・・
地球の裏側での、モンゴロイド同士の
原始と現代の魂の邂逅とでも言えよう・・
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。