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なぜか、数日前、ユーチューブでカーラの曲を偶然聴いた。
それから、なぜか、ずーっと、追いかけている。
たとえば、今回ご紹介の以下の映像(曲)にしても、
まず、暗闇の中、カーラがガット・ギター1本で、
彼女の弾き語りの始まり始まり・・・と思いきや、
右手に一人ギタリストが照明に照らされて、忽然と現れる・・
そうこうしてるうちに、
ウッドベース、ブラシのドラムが控えてることが判明・・
そして、見たことのないような照明の妙・・
聞こえるのは、
カーラの歌とカーラのギターと
もう一人のギター・・
ウッドベースとドラムは遠鳴りしてるだけ、
ドラマーは、まるで料理してるような、
絵を描いているようなブラシさばき・・
主役はカーラ・・。
カーラの声が観客の耳に入っていくのではなく、
観客の乾いた心の罅に浸み込む雫のように入り込んでいく・・
そんな彼女の唄い方であり、声である・・
囁くように唄う・・
これって、簡単なようですごく難しい・・
彼女は、一本調子でずーっとこれだけど、
ちゃんと、山あり谷あり、メリハリがあり物語がある・・
この表現力・・説得力・・
これって、歌唱の研鑽もさることながら、
それなりの人生経験踏まえないと、
それなりの人でないと、できないです・・
まあ、一般的に、ダメなシンガー程、
最初から最後まで重量挙げよろしく、
獣のようにフルパワーで歌いまくる・・
(これはこれで、いいんだが・・ひとつのスタイルだから・・)
アメリカの音楽界は基本的に、
シャーリズ・セロンとか、
マライヤ・キャリーとか、
ホイットニー・ヒューストンとか、
フルパワーのシンガーを評価する傾向にあるけど・・
個人的に、ああいった、力任せの歌唱方法は、
なぜだか、好きになれない・・
すぐに、疲れてしまいます。
まあ、アメリカの音楽以外の芸術とか、
文化とか、スポーツとかの世界も、
底流に流れる・・彼らの本流ってのが、
結局は力任せ、パワー全開、
パワー勝負ってのが根底にある・・し、
なぜか、好まれる・・
なぜか?
答えは簡単である・・
「レベルの低い観客に、
単純に、わかりやすいから・・」である・・
たとえば、野球だって、
結局は、バッターは、パワーヒッターが注目されるし、
投手は剛速球ピッチャーが注目される・・
(これもある意味ではいいんだが・・)
まあ、「外角球の球の出し入れ」とかって言ったって、
子どもには、わからんしね・・
アメリカでは、野村監督みたいな人は、煙たがられるだろう・・
てなわけで、ある意味では、
カーラってのは、
アメリカ音楽の真逆のスタイルかもしれませんね・・
<カーラの音楽の特徴>
@囁くような唄い方なので、メロディを追いかけにくい半面、
抽象化された歌唱や歌のメロディは聴き手に、
想像力を与え、我々の眠っている音楽脳を目覚めさせる。
A決してシャウトしない
Bいわゆるビブラードを効かせたり、
コブシを効かせたり・・、まあ、俗に言う、
要は演歌っぽい唄い方はしない・・
C最小限のバンド編成でさらっと演奏
Dアレンジでは、決して音の洪水にしない
(音はスカスカ)
Eシンセやコンピュータを殆ど使用しない
Fアナログ楽器の一発勝負
Gウッドベースを使用
Hガットギターを使用
(ナイロン弦なので温かみのある音)
Iエレキギターを殆ど使用しないし、歪み系の音は殆ど使用せず
J曲があっという間に終わる
K立って踊るような曲はほとんどなし
Lケバイ、月並みなステージングはなし・・
では、そんなカーラの素晴らしい音楽世界をどうぞ!
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