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音楽評論家の吉田秀和さん死去
5月27日 11時23分
クラシック音楽をはじめ美術や文学など幅広い分野で、多くの優れた評論を手がけた評論家で文化勲章受章者の吉田秀和さんが、今月22日に急性心不全のため、神奈川県内の自宅で亡くなっていたことが分かりました。
98歳でした。
吉田さんは、大正2年に東京で生まれ、当時の東京帝国大学の文学部を卒業後、戦後まもなく音楽専門誌に連載したモーツァルトの評論で注目を集めました。
クラシック音楽の豊富な知識に基づいた独自の評論を次々に発表して、日本に音楽評論の分野を確立したほか、美術や文学など幅広いジャンルで多くの優れた評論を残しました。
また、昭和23年に、現在の桐朋学園音楽部門の前身に当たる「子供のための音楽教室」の創設にかかわったほか、茨城県の水戸芸術館の館長を務めるなど、音楽教育や文化の発展にも力を尽くし、平成18年に文化勲章を受章しました。
吉田さんは、90歳をすぎても精力的に執筆活動を続け、最近も特に体調に問題はなかったということです。
小澤さん“本当の恩人”
世界的な指揮者の小澤征爾さんは、吉田秀和さんらが東京で開いた「子供のための音楽教室」の第1期生で、吉田さんが亡くなったことについて、「とてもショックです。吉田さんが創設した音楽教室がなければいまの自分は存在せず、本当の恩人です」と話しています。
小澤さんは「戦後まもない時期に、クラシック音楽の教育システムを作り上げたことは、いまの日本にとってかけがえのない功績だったと思います」と話し、「吉田さんの遺志を受け継いでこれからもよりよい音楽作りに取り組んでいきたい」と述べていました。
また、吉田さんが館長を務める水戸芸術館の運営団体の理事長で、ファッションデザイナーの森英恵さんは「吉田秀和先生はアーティストにとって宝石のような存在でした。音楽はもちろん、そのほかのファッションなどの文化もよく理解してくださった、ハンサムな国際人でした。大きな存在で、日本の宝物を失ったような感じです」とコメントしています。
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