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『Mr.ビーン』シリーズの人気コメディアン、ローワン・アトキンソンが「007」のジェームズ・ボンドを髣髴とさせるジョニー・イングリッシュを演じるスパイコメディシリーズ第2弾だ。共演にはジリアン・アンダーソン、ドミニク・ウェスト、ロザムンド・パイクが出演している。監督は『理想の結婚』のオリヴァー・パーカー。むしろ本家よりもパワーアップした感のあるスパイアイテムに注目だ。
今まで何となくローワン・アトキンソンが好みでなかったせいで、彼の作品を観るのは初めて。今回もスルー予定だったのが、思わぬスケジュールの都合で鑑賞することに。結論から言うと下らなすぎてとても笑わせてもらった。007シリーズのパロディだからジョニー・イングリッシュの所属する機関はMI6ならぬMI7。何でもモザンビークで大統領の警護に当たっていたジョニーがその任務に失敗し、大統領暗殺を許してしまったことで解雇になった8年前からチベットの僧院で修行に明け暮れているという設定らしい。「精神で肉体を支配しろ」、「柔らかいものを堅くしろ」ともうあからさまに後の伏線になるであろう修行シーンから笑った。が、いきなり下ネタがくるとは!
大体あのチベットの僧院のシーンのいい加減さなんてクレームが付かないかと心配だ(苦笑)今回の彼の任務は中国首相とイギリス首相の極秘会談で中国首相の暗殺計画を阻止することだった。新人スパイのタッカー(ダニエル・カルーヤ)と共に情報提供者フィッシャー(リチャード・シフ)に会うために香港に飛ぶことに。簡単に言うと計画の背後には“ボルテックス”という3人組の存在があり、それぞれが持つ秘密の鍵を全部集めることで、暗殺用の秘密兵器を使うことが出来るらしい。ともあれひたすらユルイギャグが絶え間なく続く展開は好みが分かれるところだろう。この香港で登場する暗殺者のババアが何気にキーマンで、この後も度々登場するのだが完璧にネタが読めても笑える。
鍵を手に入れてイギリスに戻ると、何故かMI7が「Toshiba British Intelligence」(東芝英国情報局)という看板がかかっていたり…。流石は世界のTOSHIBA、遂にスパイ産業にも進出とは驚くばかりである。日本人として誇らしい!?ちなみにこの東芝ネタにちょっと引っかかったので調べてみると、2005年に東芝の子会社の元社員がロシアのスパイに情報漏えいした事件があった。なるほどリアルで既に先取りしていたか…。個人的にこの後の英国首相を交えた会議シーンが最高に好きだ。いや客観的に観ると実はなんてことなく、単に椅子が上下しているだけなのだが、大真面目な会議シーンの中で繰り返されるバカバカしい動きに涙が出るほど笑ってしまった。これはもう空気感の問題なので是非見て笑って欲しい。
この後、実はボルテックスの3人組はKGBとCIAとMI7に1人ずついることが解る。2人がこの時点で死んでいるため残るはMI7の中にいる1人だ。ちなみにジョニーが「MI7の中に“モグラ”がいる」というのをタッカーが「“モグラ”じゃなくて“リス”だ」と訂正するのだけれど、単語の音の違いネタなのにそれではギャグになってない…。こういうとき字幕の勿体無さを感じてしまうのだがまあ仕方ないか。ここで裏切り者の濡れ衣を着せられてジョニーが超高速で走る車椅子で逃げるのだが、超高速なのに、ネタ自体はユルイのがまた可笑しい。これに限らず、ジョニーの声のみに反応するロールス・ロイスだとか、変声キャンディーだとか、スパイグッズが楽しいのも本作の特徴だ。
ただしギャグはユルくても、作品の作り自体は決してユルくはない。何とこの後場面はスイスへと移る。チベット、イギリス、香港、スイスと『ミッション:インポッシブル』も真っ青な壮大さだ。流石にスタントだろうが、かなり豪快なアクションも見せてくれてイーサンもビックリだ。が、そこはジョニーなんで何もなく真面目にアクションなどするワケもないのだけれど…。結末で冒頭の伏線が生きてくるのはもう解っていたことだが、面白かったのはやはり女王陛下いじりだろう。ある意味お約束の面白さである。女王陛下にあんなことをしてしまってこの後ジョニーはどうなってしまうのか!
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