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すでに、ペリーヌ物語については書いた・・
しかし、山城に関しては初めて投稿する。
すでに書いたように、
ビル・フランの人生は、
若かりし時より、実業の成功を目指し邁進し、
それなりの成功をおさめることができた立身出世物語であった。
しかし、家庭では愛する息子と仲違いをし、そして別離・・
社内では、恐れられ、心を通わせることのできる人間は、
誰ひとりとしていなくなってしまった。
さらに、目も不自由になってしまった。
大きなお城で、一人さびしく夕食を食べる・・日々がむなしく続く・・
彼の人生の第四コーナーには、あまりにも、さびしく悲しい物語が待っていたのであった。
ただ、ビル・フランには、幸運が訪れた・・・。
ただ、ひとりの孫娘(ペリーヌ)が現れ、彼を絶望の淵から救い、
彼の心を動かし、彼の空虚な人生の第四コーナーをバラ色に変えたのである。
普通の人生は、ペリーヌのいないビル・フラン・・いや、
ビル・フラン程の実業面の成功を謳歌できるの人物は、
そう多くはいない・・
ビル・フランの人生を見ていると、私は、
人間の人生はマラソンのようなものだと思うのである・・
気力や体力も充実し、血気盛んな若いころには、
誰しも無茶をやったり、自分の器以上のことをやろうと思ったり・・
元気のいい時、若い時に、やりたいことをやりまくるのが人生じゃーという考えの人も大勢いる・・
そんな人にも、必ず老いが訪れ、旅たちの時がくる・・
ただ、ほとんどの人が、血気盛んな若いころに、そのことを自覚したり、
体力も気力の衰える自分の人生の第四コーナーはどうあるべきか?
自分の旅たちはどうあるべきか?
ようするに、自分の人生を、誕生から老いて死ぬまで・・
トータルなものとして、考え、どうあるべきか?を考えることはしない・・。
誰だって、若くて元気な時に、年老いて、気力も体力も衰えた時のことを考えたりするのは嫌だろうし、若い時は、そのエネルギーが永遠のものと勘違いすることもある・・
ビル・フランのように年老いて気力も体力も衰えた時に、目が不自由になったり、そんなときに、心を通わせることのできる家族や友人がいないというのは、正直言って、きついと思う・・
いったい、俺のやってきた実業の成功ってのは・・
なんなんだろう・・
自分が追い求めてきた実業の成功では、
自分の心を満たすことなんてできないんだ・・
そんなことの為に、俺は、毎日、必死になってきたんだ・・
自分は愚かものよ・・救いようのない愚かものなのだ・・
実業の成功なんかより、
そんなものは、どうでもよい・・
心通わせることのできる家族が欲しい・・
愛する人、家族が欲しい
愛してくれる人が欲しい・・
それが、ビル・フランの満たされない心の叫びでした・・。
そして、こちらは、
山城新伍である・・
彼のことは詳しく知らないが、
スケベな番組で、すけべなおっさんを演じていたようなキャラクターだと思っていた・・
事実そのようだが・・
若いころは、派手にやっていたようである・・
奥様もいて、娘さんもいたそうだが・・
愛すべきお二人をかなり失望させ、傷つけたようである・・
その結果、気力も体力も衰える彼の人生の第四コーナーは、ことさらさびしいものだったようである・・。
そして、旅立ちも、愛する奥様にも嫌われ、自分の血を分けた一人娘からも嫌われ・・
その二人に看取られず・・
さびしく旅立ったようである・・
ビルと山城の人生の背景はまったく異なるし、
架空の人物ビル・フランと山城を比較するのは、
誠に滑稽だが、あえて、比較しようと思う・・
ビルと山城の共通点は、
人生を、誕生から老いて旅たつまで、トータルに考えることができなかった点である・・(しかし、これは、我々ほとんどの凡人はそうである・・彼らと同じである、日々のしょうがないことに翻弄され、惑わされ、惰性で生きているようなものである)それができないから、誰しも悲惨な、老後を送ることになり悲惨な旅たちを迎えることになるのである・・
ビルには幸運(ペリーヌ)がやってきて、ペリーヌを愛すること、そして、ペリーヌから人を愛することを教わる・・それで、悲惨な人生の第四コーナーから、幸運の幸福の第四コーナーに変えることができるのである。ペリーヌのおかげで、人を愛することを学んだビル・フランは、従業員からも好かれるようになるのである・・
一方、残念ながら、山城には幸運はやってこなかった・・
愛していたはずの元の奥様と自分の娘からのこの上ない憎悪が彼を襲ったようである。
気力や体力が衰えた老後に、愛していたはずの身内からの憎悪に襲われる・・
これは、これはこの上ない悲劇である・・しかし、山城の身から出たさびでもあるのである・・
「老い」そして「旅たち」がまさに悲劇になってしまった・・そんな山城の人生のようである・・
人生・・誕生から老後、旅たちまで、トータルに考えられるようになりたいものである・・。
オーレリー(ペリーヌ)が実の孫だということがわかる感動のシーン
幸福を満喫するビル・フラン
※どちらも日本語でないのが残念
イタリア語か何かですか?
※海外でも世界名作アニメふき替えで放送されてるんですね・・
※若かりし山城の雄姿
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