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ペリーヌ物語の頑固爺、ビル・フランと白馬童子「山城新伍」それぞれの老後・・
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/289.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 5 月 10 日 14:03:51: tZW9Ar4r/Y2EU
 

すでに、ペリーヌ物語については書いた・・
しかし、山城に関しては初めて投稿する。

すでに書いたように、
ビル・フランの人生は、
若かりし時より、実業の成功を目指し邁進し、
それなりの成功をおさめることができた立身出世物語であった。
しかし、家庭では愛する息子と仲違いをし、そして別離・・
社内では、恐れられ、心を通わせることのできる人間は、
誰ひとりとしていなくなってしまった。
さらに、目も不自由になってしまった。

大きなお城で、一人さびしく夕食を食べる・・日々がむなしく続く・・
彼の人生の第四コーナーには、あまりにも、さびしく悲しい物語が待っていたのであった。

ただ、ビル・フランには、幸運が訪れた・・・。

ただ、ひとりの孫娘(ペリーヌ)が現れ、彼を絶望の淵から救い、
彼の心を動かし、彼の空虚な人生の第四コーナーをバラ色に変えたのである。

普通の人生は、ペリーヌのいないビル・フラン・・いや、
ビル・フラン程の実業面の成功を謳歌できるの人物は、
そう多くはいない・・

ビル・フランの人生を見ていると、私は、
人間の人生はマラソンのようなものだと思うのである・・

気力や体力も充実し、血気盛んな若いころには、
誰しも無茶をやったり、自分の器以上のことをやろうと思ったり・・
元気のいい時、若い時に、やりたいことをやりまくるのが人生じゃーという考えの人も大勢いる・・

そんな人にも、必ず老いが訪れ、旅たちの時がくる・・
ただ、ほとんどの人が、血気盛んな若いころに、そのことを自覚したり、
体力も気力の衰える自分の人生の第四コーナーはどうあるべきか?
自分の旅たちはどうあるべきか?
ようするに、自分の人生を、誕生から老いて死ぬまで・・
トータルなものとして、考え、どうあるべきか?を考えることはしない・・。

誰だって、若くて元気な時に、年老いて、気力も体力も衰えた時のことを考えたりするのは嫌だろうし、若い時は、そのエネルギーが永遠のものと勘違いすることもある・・

ビル・フランのように年老いて気力も体力も衰えた時に、目が不自由になったり、そんなときに、心を通わせることのできる家族や友人がいないというのは、正直言って、きついと思う・・

いったい、俺のやってきた実業の成功ってのは・・
なんなんだろう・・
自分が追い求めてきた実業の成功では、
自分の心を満たすことなんてできないんだ・・
そんなことの為に、俺は、毎日、必死になってきたんだ・・
自分は愚かものよ・・救いようのない愚かものなのだ・・

実業の成功なんかより、
そんなものは、どうでもよい・・
心通わせることのできる家族が欲しい・・
愛する人、家族が欲しい
愛してくれる人が欲しい・・

それが、ビル・フランの満たされない心の叫びでした・・。


そして、こちらは、

山城新伍である・・

彼のことは詳しく知らないが、
スケベな番組で、すけべなおっさんを演じていたようなキャラクターだと思っていた・・

事実そのようだが・・

若いころは、派手にやっていたようである・・

奥様もいて、娘さんもいたそうだが・・

愛すべきお二人をかなり失望させ、傷つけたようである・・

その結果、気力も体力も衰える彼の人生の第四コーナーは、ことさらさびしいものだったようである・・。

そして、旅立ちも、愛する奥様にも嫌われ、自分の血を分けた一人娘からも嫌われ・・

その二人に看取られず・・
さびしく旅立ったようである・・


ビルと山城の人生の背景はまったく異なるし、

架空の人物ビル・フランと山城を比較するのは、
誠に滑稽だが、あえて、比較しようと思う・・

ビルと山城の共通点は、

人生を、誕生から老いて旅たつまで、トータルに考えることができなかった点である・・(しかし、これは、我々ほとんどの凡人はそうである・・彼らと同じである、日々のしょうがないことに翻弄され、惑わされ、惰性で生きているようなものである)それができないから、誰しも悲惨な、老後を送ることになり悲惨な旅たちを迎えることになるのである・・

ビルには幸運(ペリーヌ)がやってきて、ペリーヌを愛すること、そして、ペリーヌから人を愛することを教わる・・それで、悲惨な人生の第四コーナーから、幸運の幸福の第四コーナーに変えることができるのである。ペリーヌのおかげで、人を愛することを学んだビル・フランは、従業員からも好かれるようになるのである・・

一方、残念ながら、山城には幸運はやってこなかった・・
愛していたはずの元の奥様と自分の娘からのこの上ない憎悪が彼を襲ったようである。
気力や体力が衰えた老後に、愛していたはずの身内からの憎悪に襲われる・・
これは、これはこの上ない悲劇である・・しかし、山城の身から出たさびでもあるのである・・


「老い」そして「旅たち」がまさに悲劇になってしまった・・そんな山城の人生のようである・・

人生・・誕生から老後、旅たちまで、トータルに考えられるようになりたいものである・・。

オーレリー(ペリーヌ)が実の孫だということがわかる感動のシーン

幸福を満喫するビル・フラン

※どちらも日本語でないのが残念
 イタリア語か何かですか?

※海外でも世界名作アニメふき替えで放送されてるんですね・・

※若かりし山城の雄姿  

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コメント
 
01. BRIAN ENO 2012年5月10日 14:07:31 : tZW9Ar4r/Y2EU : Mo3K8VpHSE
世界名作アニメ「ペリーヌ物語」第一回、感動の名作をご覧ください!
http://www.asyura2.com/11/music4/msg/315.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 8 月 04 日 11:05:49: tZW9Ar4r/Y2EU

私は、世界名作アニメなるシリーズものには、存在すらほとんど知らなかったのでは?と思うほどの認識であった。唯一知っていたのは「アルプスの少女ハイジ」くらいであろうか。しかし、私事で恐縮だが、子どもの為にと思い、BS等での再放送を録画して、子どもと一緒に観ていたが、どれもこれも、素晴らしい作品ばかりであった。あらためて、日本のアニメ製作者のレベルの高さとひたむきさに頭が下がる思いであった。

「アルプスの少女ハイジ」
「小公女セーラ」
「ニルスの不思議な冒険」
「赤毛のアン」
「トム・ソーヤーの冒険」
「母を訪ねて三千里」
「あしながおじさん」
「トラップ一家物語」

そうそうたる、名作アニメを拝見した。
当然、どれも素晴らしいのであらうが、その中でも、お気に入りの作品がある。
「ペリーヌ物語」である。
詳細は、省くが、とにかくいい作品である。
以下に、アマゾンのDVDのレビュー(私が書いたもの)を僭越ながら、
以下に記す。

3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 世界名作アニメの中でも屈指の名作、すべての人にお勧めいたします!, 2011/2/3
By
papypapyhina - レビューをすべて見る


レビュー対象商品: ペリーヌ物語(13) [DVD] (DVD)
まさしく、名作である。主役はもちろんペリーヌであるが、
影の主役はビル・フランである。99.9パーセントの人の人生は、
ペリーヌに出会わなかったと仮定したビル・フランの人生であろう・・・。
家族の為、自分の為に、会社を興し、フランスで屈指の工場を建て、
実業面の成功を治める。

しかし、経済的な成功とは裏腹に、
息子と仲たがいを起こし、絶縁状態になる。
従業員には、恐れられ、嫌われていく。
しまいには、目も不自由になる。
一人さびしく、豪邸で食事をする日々・・

普通の人は、だいたいこんな人生で終わってしまうのです。
(ただ、ビル・フランのような実業の成功はほとんどの人には無理ですが・・)
だいたいの人が、家族の為、自分の為、がんばって、がんばっても、
俺の人生何だったんだろう?
なんで・・?
(家族からも好かれないし・・・)
(心が満たされない・・)
と思いながら不器用な人生を全うし、
死んで行くのです。
(ほんとうの幸せが経済的な成功とは無関係なことが
我々のほとんどが、気付いていません・・)
経済的な成功に目を奪われると、心の部分が失われます。
人間とは、本来そういう生き物です。
太古の時代、人間の本能が形成されたときは、
経済的な成功など無縁(不必要)な世界でしたから・・
それより、心のつながりが最も重要でした。
金銭的成功が我々の心を蝕むようになったのは、
人間の長い長い歴史の中では、ごくごく最近のことです。


オーレリー(ペリーヌ)は、ビル・フランのそんな空虚な人生を
変えました。彼の言う、「つまらない空虚な人生」から、
彼を救ったのです。

孫だと知ったときの、ビル・フランは号泣しながら

「おお神様よ・・」
「私はどのようにあなたに感謝すればよろしいのでしょう!」
「ペリーヌ・・・いい名前だ!」
「絶対、絶対にお前を離さない!」
(これが、人間ビル・フランの心の叫び、魂の叫びです)
(タイトル通り、幸せの涙涙・・です)
ビル・フランが人間になった瞬間です。
「今までの俺の経済的な成功なんて、
どうでもいい、ペリーヌお前と、
会えたことが、オレの人生最大の幸福だ!」
と言っているように聞こえました・・

フィリップ弁護士の言葉もイキです。
おだやかな口調で・・
「パリカールと会ってきました・・」
「男のような格好のおばさん・・あの人、何て言いましたっけ?」
「さあ、もう我慢しなくていいんだよ・・」

泣けます。

ペリーヌのお母さんの言葉が心に残ります。
「あなたは、人に愛されなければなりません・・」
「人に愛されるには、まず、あなたが人を愛しなさい・・」

ペリーヌはこれを行います。
そして、ビル・フランにも、
この母の教えを説きます。
ペリーヌは彼すらも感化します。

若い時は、華々しく、成功を治めても、
老人になってから、さびしい人生を歩む人が多いですね・・
ビル。フランもまさにその典型的なタイプでしたが、
ペリーヌと出会うことで、幸せな人生の最終章を
迎えることができたのです。
(人生こうありたいものです・・いや、こうあるべきです!)

いずれにせよ、気力も肉体も衰える老後に、
さびしい人生を歩むのはきついです・・
(すべては、ビル・フランのように身から出た錆なのですが・・)
ビル・フランを反面教師として、
人間の人生はどうあるべきか?
人間の幸せとは何か?
がむしゃらに働いて経済的な成功を
勝ち得ても、その先に幸せがあるわけではない・・
ペリーヌのお母さんの言葉とか・・
この物語は様々な問題提起をしてくれます。
子どもから老人までお勧めです。


ペリーヌ物語 第1話「旅立ち」
http://www.youtube.com/watch?v=oUsfODkFkfA


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8C%E7%89%A9%E8%AA%9E


02. BRIAN ENO 2012年5月10日 15:23:15 : tZW9Ar4r/Y2EU : Mo3K8VpHSE
山城新伍
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%9F%8E%E6%96%B0%E4%BC%8D


03. 2012年5月10日 15:58:40 : ZhUzZHEESo
ペリーヌ物語、おいらも見たことなかったけど面白そうな話だね。
お母さんも途中で死んじゃうのかな。

世の中には、尊敬される人と愛される人と、そのどちらでもない人たちがいる。
でも一番幸せなのは愛される人だと思うよ。

(ピノ)

「南の虹のルーシー」も泣ける!


04. BRIAN ENO 2012年5月10日 17:43:38 : tZW9Ar4r/Y2EU : Mo3K8VpHSE
ピノ 様
私も、すでに述べたように
子どもの為と思い
録画しておいたものを一緒に観てるうちに
自分の方がはまってしまったという次第です・・。

>お母さんも途中で死んじゃうのかな。
インド人の気弱な・・優しい地味な女性ですが・・
前向きなペリーヌに励まされなんとかやっていきますが
旅立つことになります・・

このシーン・・泣いてしまいます。

そのお母さんの遺言
「ペリーヌ・・あなたは、人に愛されなければなりません・・
そのためには、あなたが、人を愛しなさい・・」
と伝え旅立って行きました・・

ルーシー少ししかみたことないんで、
オンエアーを待っているところです・・


05. 2012年5月10日 22:13:15 : DtexUPLa8g
深いっす・・・・

K子


06. 2012年5月11日 11:03:56 : DtexUPLa8g
今、問題な歌を見つけました。
浜田省吾さんの「もうひとつの土曜日」に目がとまって
そのイジラシイ男ゴコロに、不覚にも泣けてきてww
お次に聞いた曲が、まあ、すごい内容で・・・
聴いたことはあるんですが、とくに耳を傾けたことはありませんでした。

Money 浜田省吾
http://www.youtube.com/watch?v=-KDx0LeptWc&feature=related

たぶん、奴らが牛耳る貨幣経済社会に対する痛烈な皮肉なんでしょうが・・・
「サイコーの女ってなによ・・・?」と思いました。
美人でナイスバディだけど、でか〜いAAAのダイアモンドを欲しがる
サモシイ女のことかい?・・・あん人らを踏みつけにしてることも
見てみぬふりの、例えば・・・しおにのあんこちゃんみたいなやつかい??でした。

でも、浜田さん、広島出身なのにほとんど知らなかったんですが
今日からファンになりました。

K子



07. 2012年5月11日 17:43:09 : ZhUzZHEESo
>Money 浜田省吾

見返したいわけだから、自分にとってサイコーじゃなく、奴らのサイコー基準の女なんだろうね。

おいらは奴らの牛耳る貨幣経済社会に加わる力強い参戦表明とみた。

(ピ)


08. 2012年5月11日 23:32:47 : sWZjLZWtEY
これはジブリ以前の作品だな
日本アニメーションのという会社に限界を感じていた宮崎駿監督は
スタジオジブリを立ち上げ最終的には母体である日本アニメーションを吸収
お家乗っ取り
きれいごとばかり言っているがやっていることは激しく違う

業界関係者には現在でも宮崎監督を誹謗する者がいるが
チェルノブイリ・福島原発事故
彼はすべてを見通していた
どこか小沢一郎氏と共通する所を感じる
本日久しぶりにナウシカを見て痛感した

09. 2012年5月12日 00:33:31 : DtexUPLa8g
ふむふむ、ピノ吉先生、尊敬します。

K子


10. 2012年5月12日 00:43:04 : DtexUPLa8g
なるなる・・・08様、宮崎監督の先見の明は鋭いもんがありますね。
で、小沢氏のことですが、私ほとんど知らなくて・・・

K子


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