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前野曜子を知ったのは、昭和40年代、まだ高校生の10代で、ペドロ&カプリシャスの「別れの朝」(原曲:オーストリアの歌手Udo Jurgens「Was ich dir sagen will」(邦題:「夕映えのふたり」/意「私があなたに伝えたいこと」)が大ヒットした。今でもカラオケの人気曲だそうだ。カーリーヘアーでエキゾチックな顔とスタイル。素晴らしい声量でちょっとハスキー。一度聞いただけでいっぺんに好きになった。私の記憶では「さようならの紅いバラ」と「そして今は」を歌っていた。いつの間にかテレビから姿を消したが、音楽の勉強のため渡米したとの話しだった。
しばらくブランクの後、松田優作の角川映画「蘇る金狼」の主題歌を歌ったのは知っていたが、数年前にYoutube昭和の名曲(NHK BS)で「別れの朝」を歌っているのをみて、大変懐かしく感じた。いまどうしているかWebで検索したら驚いた。体調を壊し、1988年心不全で40歳死去となっていた。20年以上前だ。しかも、亡くなってから2年半以上たって報道されたそうだ。全く知らなかった。
さらに、亡くなるまでの活動を追いかけてみると、とても熱心なファンがいて丹念に調べられていた。(maeno-yoko blog前野曜子ブログ)宝塚出身だったことも知らなかった。いまでもファンが多くCDの復刻版まで出ていた。早速2枚購入。音楽プレーヤーに入れて持ち歩いている。彼女の声は今聞いても素晴らしい。
この優しい丁寧な歌い方と歌手として干されてしまった行動のギャップは、いったい何だったのかと不思議におったが、自分の歌に対する正直な気持ちとこの世界でのしきたりとの隔たりが大き過ぎたのかもしれない。今あらためて聞くと当時あまり気付かなかったが、言葉を大事にした、とても丁寧な歌い方で、ますます気に行ってしまった。私にとっては日本の女性歌手で5本の指に入る。元気であれば、もっと多くのジャンルを歌えたのにと残念に思う。
矢津陌生ブログ http://yazumichio.blog.fc2.com/blog-entry-32.html より転載
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