伝説のスキャンダルというのは、ポゴレリチのこの予選落ちに対して、
「彼は天才よ。こんな汚い席にいるのが恥ずかしい」
と怒ったアルゲリッチが審査員を放棄、ポゴレリチとともに深夜ホテルを脱出した事件。
このときポゴレリチ若干２１歳、すでに一回り上の子連れの師匠と略奪結婚していた。
師匠兼妻のアリス・ケゼラーゼは、心なしかアルゲリッチに面差しが似ている。
アルゲリッチが再び審査員と和解するまで永の年月がかかった。

ショパンコンクールも政治的なもので動いている部分が否めない。
だから「コンクールは勝ち負けではない」という人もいる。

この時のポゴレリチの演奏には、聴衆が総立ちになっている。
ポゴレリチ自身も、この演奏によって自分が変わったと言っている。
かつてヨウツベにあったんだが、葬送曲の部分（Mvt�V）が見つからない。
ここが圧巻なのに、どうしてないのか不思議だ。
「ワルシャワの覇者」ってＤＶＤから動画作成したんだと思う。
あれ中古でも１１万するんだね。とても手が出ねえよ（笑
ポゴレリチの部分だけでも別個販売してくんないかな？

後にスタジオ録音したＤＶＤより、ショパンコンクールでの生の方が全然良いよ。
葬送曲ってこんなに美しい曲なんだ、生への讃歌だったんだって気が付いた。
アリス・ケゼラーゼの解釈なんだね。