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小学校時分には、よく文部省推薦なんかの低予算社会派映画というものに
学校行事として、もしくは学校の指示で行かされたものである。
戦争モノ、障害者モノ、そして人権啓蒙モノ・・・・・・と相場はきまっている。
共産党員が知事をやっていた地方では、こうやって子供を無理矢理「癒し系」に
駆り立てるようなサヨク特有の軽薄な正義を騙った企画が頻繁に行われていた
のである。
下の映画は、まさに美意識のかけらもないような低予算負け犬癒し系を
濃縮したようなにっかつ映画。日活というのは、もともと流行発信に強い
大衆向けの映画会社でありながら80年代には、去勢された弱者が傷口を
さらしたような癒し作品の宝庫であった。選抜甲子園から最も遠いところにある
「優しいサヨク」の饗宴である。
まるで低級公務員のサヨク教員に連れられて公民館でみた弱者映画を彷彿
とさせる画で嫌悪感にかられるが、私の意識をとらえたのは音楽のほうであった。
なんなんだろう、このサントラは・・・・。クレジットには、選曲・林大輔、とあるだけ
である。つまり、既成の曲を持ってきたということなんだろうが、それにしても
ソースがしめされていない。誰が作ったのだろう。
そんな疑問を20年以上持っている。
この曲が呼び起こすのは、小学校の思い出でもなければ、より現実的な
社会像の見え出すティーンの時代でもない。それだからといって無論、前世
などでもない。遠く深くかすかな記憶の中をたぐるような、そんな不思議な音楽。
サヨクに毒された環境とも、テレビとも、漠然とした世界というものからも
切り離された時間の止まった全能な感覚がどこかで返事をしているようなのだ。
そしてこちらは、「赤ん坊が泣き止む」という報告が次々に寄せられた伝説の
関西地方CMである。
なんかいいですね。
以前に住んでいた高台の古いアパート。そこでは向かいの低所得世帯の
どこかから週に一度くらい電子音の音楽がきこえてきた。音楽といっても
全容はわからず、重低音のベースの旋律だけが空気にのって伝わってくるだけ。
4度をあがりさがりしているだけの2音の連続であるが、不思議とその音が
きこえる度に、いてもたってもいられないような胸騒ぎを覚えたものである。
それが少しも不快でなく、心に響いてくる。
脳のチャンネルが変わってしまうくらい影響力を持つ音楽、音質。
ティーンの頃きいたロックが現実に構えた自分を後押しし、守るように
機能していたことからすると、その音は丸腰の自分のそのままの姿を
現実に駆り立てているような優しさとおおらかさに包まれている。
他にもないかな、そういう音楽
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