http://www.asyura2.com/12/music10/msg/253.html
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阿修羅原発版でも、
チェルノブイリ・ハートの投稿沢山ありましたが、
音楽版ならではのバージョンを作ってみました。
映画の予告編しかないと思っていたら、
字幕起こしをしてから、全編動画あるのに気付きました(T_T)
(有用性あるかもしれないので、字幕起こしも載せさせてください)
映画監督マリアン・デレオより
日本のみなさまへ
私の映画をご覧いただく前に、
一編の詩をみなさまに捧げたいと思います。
トルコ生まれの詩人ナジム・ヒクメット(1902〜63年)
「生きることについて」
1
生きることは笑い事ではない
あなたは大真面目に生きなくてはならない
たとえば生きること以外何も求めないリスのように
生きることを自分の職業にしなくてはいけない
http://www.youtube.com/watch?v=u943vIEYEDQ&feature=related
technothonさんがUP
生きることは笑い事ではない
あなたはそれを大真面目にとらえなくてはならない
大真面目とは
生きることがいちばんリアルで美しいとわかているくせに
他人のために死ねるくらいの
深い真面目さのことだ
真面目に生きるとはこういうことだ
たとえば人は70歳になってもオリーブの苗を植える
しかもそれは 子どもたちのためでもない
つまりは 死を怖れようが信じまいが
生きることが重大だからだ
2
この地球はやがて冷たくなる
星々の中のひとつでしかも最も小さい星 地球
青いビロードの上に光り輝く一粒の塵
それがつまり
われらの偉大なる星 地球だ
この地球はいつの日か冷たくなる
氷塊のようにではなく
ましてや死んだ雲のようにでもなく
クルミの殻のようにころころと転がるだろう
漆黒の宇宙空間へ
そのことをいま 嘆かなくてはならない
その悲しみをいま 感じなくてはいけない
あなたが「自分は生きた」というつもりなら
このくらい世界は愛されなくてはいけない
‐ナジム・ヒクメット
映画『チェルノブイリ・ハート』
http://www.youtube.com/watch?v=zthn1Hx4XgU
narakeiyuさんがUP
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=nOMQQK7xFeU&NR=1
narakeiyu•さんがUP
http://www.youtube.com/watch?v=TwBiP7m06n8&feature=relmfu
narakeiyuさんがUP
字幕起こし(抜粋)
1986年4月26日 史上最悪の原子力事故が発生した。
ウクライナ共和国チェルノブイリの原発爆発は、
190トンの放射性ウラニウムと放射性黒煙を空気中に拡散させた。
のべ60万人の「リクビダートル」(清掃人)は、大量の放射能を浴びた。
事故以来死亡したリクビタートルの数は13000人以上。
チェルノブイリ住民は、広島原爆の90倍もの放射線を体に受けている。
避難民の総数は、40万人を超える。
汚染地区内では、2000以上の集落が廃村となった。
ひときわ大きな放射能被害を受けたのは、子どもたちである。
原発事故から16年後
『チェルノブイリ子どものプロジェクト』代表エイデイ・ロッシュ
(原子炉跡から半径30キロのエリアに立って)
「ここでは居住が、一切禁止されています。
5号炉と6号炉のクレーンが、よく見えます。
爆発した原子炉を覆う石棺も、よく見えます。
放射能の放出を封じ込めようとした策ですが、
非常に脆弱な状態です。
亀裂を通して浸水した大量の雨水が、屋上に溜まっている。
その重みで、天井が崩落しそうです。
1986年以来 排水した汚染水はわずか3%。
残りがまだ、建屋内にあるのです。
科学者たちは、事故の再発を怖れています。
(Q 怖いですか?)
本当に怖いです。
でも恐怖より、気持ちのほうが高ぶってしまって・・
あの発電所が、900万人の生活を奪いました。
その半数が、5歳以下の子どもたちです。
あそこから発せられる、放射能という名の「暴力」は目に見えません
だから何よりも、「悲しみ」を強く感じます
子どもたちに実際に会っているだけに、余計悲しい。
あの子たちは、希望がないことをよく知っている。
自分たちで作ったわけでもない原発に殺されるなんて・・
現在の数値は・・11000台です。
大都市で計測される通常の放射線量が「12」ですから、千倍です。
今でも極めて危険な状態です。
(帰りの車中)
屋内でもこんなに数値が高い(1300台)。
こんな高い数値は見たことがない。
公式発表は一切ないため、何が起こっているのか全く分かりません。
いくら高い数値が出ても、風向きのせいだと言われるのが関の山です」
2002年『チェルノブイリ子どものプロジェクト』は、
恵まれない子どもたちに人道・医療支援を提供するべく、
ベラルーシ共和国を訪れた。ベラルーシ共和国ミンスク市。
甲状腺がん治療のためにベラルーシ人が訪れる街、それがミンスクである。
プロジェクト代表
「ミンスク甲状腺治療センター。世界最大の甲状腺治療専門病院です。
ここは甲状腺がんが極めて多いのです」
医師
「チェルノブイリ事故当時に、幼少期や思春期だった子どもたちが、
ちょうど甲状腺がん多発の年齢層と重なります」
チェルノブイリ事故以後、ゴメリ地方の甲状腺がん発生率は10000倍に増加した
ノヴィンスキ精神病院(ミンスク郊外)
代表
「ここにいる子どもたちには、全員知的障害があります。
混成病棟のため、精神的には健康でも身体障害のある子もいます。
この部屋が全病棟で一番悲しいと私は思います。
彼らの全世界は小さなベッドだけ。
17、18歳になると、成人用の精神病院に移送されます。
そこは半監獄状態で、とても危険な場所です」
1986年4月26日のチェルノブイリ事故以来、
障害児の出生率は25倍に膨れ上がった。
代表
「ここが遺棄乳児院『ナンバーワン・ホーム』です。
チェルノブイリ事故以前には、なかった施設です。
こちらはジュリア。脳が頭蓋骨に収まらずに後頭部に突出しています。
抱きたいんです。いい子ね。
彼女はまだ生きている。これがおそらく最良の状態でしょう。
ユージーンの調子はどう?とても元気そうね。
治る見込みはありますか?」
医師
「あの子はもう、手の施しようがありません。
外科医と相談したのですが もう手術は不可能だと・・。
膨れた袋の中にあるのは腎臓で、足にも影響を与えています。
足はまったく動かせません」
http://www.youtube.com/watch?v=Bkznw_BkEyA&feature=related
phoenix777jp1さんがUP
「みなさま、見てくれて、ありがとうございます。
これらの写真はどれも"Chernobyl-Legacy""C¬hernobyl-Children"などをキーワードにweb¬で収集した写真です。
100%完璧な写真集でなくても何卒ご容赦ください。
視聴者様から「チェルノブイリではない写真もあるよ。捏造?」と¬のご指摘もありました。また「医学的根拠は?」とのご指摘もあり¬ました。
また、1:59~の「ベビーカーの赤ちゃんは"出っ歯に見えるお¬しゃぶり"を付けているだけで奇形児ではありません。」との事で¬した。1枚でも多く違う写真がある方がむしろ幸いです。部分だけ¬の削除が出来ませんので何卒ご理解ください。」
(『チェルノブイリ・ハート』の代表が、水頭症の子どもを抱いている写真が転載されていますね。
映画の中で彼女は、脳が後頭部にぶら下がった袋の中に入っている女の子、
背中に腎臓が入った袋が付いている男の子を抱いていました)
続き。
1986年に避難命令の出た立ち入り禁止区域の汚染集落
(チェルノブイリから240キロ)
代表
「停めて。汚染地区の村です。住民に話を聴いてみましょう」
車を降りると、とたんに村人たちに囲まれる。
村人
「あれは線量計かい?」
代表
「ええ」
村人
「今日の数値はどれくらいだね?ウソついてないだろうね」
代表(スタッフに向かって)
「放射線量を伝えられてないので、本当のことを教えてくれって」
村人
「もう手遅れよ。私はここで生まれたから、ここで死ぬ」
代表
「この村では高い放射線量が出ています。心配ですか?」
村人
「心配だけど、どうすりゃいいのよ?」
村人
「放射能かい?みんな生きとるよ。こんな長生きしとる」
村人
「わたしら死にはしないが、骨が痛いね」
村人
「よくまあ遠いところから来てくれた。ありがとう」
ベラルーシから200キロ範囲内の汚染地域では、
ベラルーシ放射線学研究所の科学者2人が、
高校生たちの体内にあるセイウム137のレベルを計測していた。
椅子の背につけられたセンサーで体内のセシウム量を計測する。
科学者
「キミは一キロあたり97ベクレルある。かなり高い数値だ。
さっそく原因を究明してみよう」
少年うなづく。
科学者
「主な感染源はキノコ・シカ類・野イチゴ・魚などだ。
これらの食材をキミは食べていますか?キノコは?」
少年
「キノコとイチゴ類は食べます」
科学者
「これらの食品が家にありますか?」
少年
「はい」
科学者
「コンピュータ分析にかけ、食品の評価を出してみよう。
セシウムが含まれていれば、数値が高い理由になる」
少年がジャムの瓶詰を持ってくる。
科学者
「好きなジャムなのかね?」
少年にっこりとうなづく。
科学者はジャムの瓶詰をセンサーにつけて計測する。
「ほら、みるみる数字が上がる。間違いなくセシウムが含まれている
このジャムを食べてはいけないよ。
ジャムを食べるたびに、キミはセシウムを摂取している」
離れた所でもう一人の科学者と代表のやり取り。
代表
「セシウムががんを誘発する?」
科学者
「はい、誘発しやすいです」
代表
「人体のどの器官に、影響を与えるのですか?」
科学者
「消化器系統・心臓・肝臓・腎臓そして肺です。
汚染地区では、甲状腺がんをはじめ様々な危険な病気が多発しています。
その発生率は、非汚染地区より高いです。
統計上も汚染地区の子どもたちは、放射能の影響で病気にかかりやすいといえます」
検査を受けた生徒106人のうち45人が、
子どもにとって危険とされるレベル70以上の数値だった。
ミンスク第一小児病院 心臓病棟
アメリカの医師14名によるボランテイアの手術チームが、ミンスクを訪問していた。
最重篤の子どもたちの心臓手術を行っている。
代表
「汚染地区の出身ですか?」
患者の父親
「はい。うちのほうは高濃度汚染地区ではなく、軽度と言われてました。
だから補償金の支給も、打ち切りになったのです」
代表
「『チェルノブイリ・ハート』って、聞いたことがありますか?」
父親
「もちろん、聞いたことがあります。おそらく娘の病気も、それでしょう。
間違いなく放射能は、健康被害をもたらします。
ありとあらゆる心臓病やがんが、発生する可能性があるのです」
代表
「近所に心臓病のお子さんは?」
父親
「はい、大勢います」
代表
「引っ越しは考えなかったのですか?」
父親
「生まれ育った故郷を、捨てるのは嫌ですね。
我々の魂が、しみ込んだ土地です。見知らぬ場所へ、引っ越すのはつらい。
だいいちベラルーシ国内での外国でも、仕事を変わるのは大変ですよ」
ウイリアム・ノヴィック医師(国際小児心臓基金代表)
「患者現在13歳。まもなく14歳になる。
別の病院で診断を受けたが、手術不可能と宣告された。
幸運にもここに移ってきたおかげで、手術できることになった。
さて始めるとするか」
手術が始まる
ノヴィック医師
「診断を待つまでもなく、ターニャには重度の心臓疾患があった」
代表
「病気と共存しなくてはいけないわけですね」
ノヴィック医師
「違います。この病気とともにいたら、死んでしまう。
ターニャの心臓は、2つの穴があいている。
ウクライナ人が『チェルノブイリ・ハート』と呼ぶ疾患だ」
助手
「パッチを貼って、右心室と左心室の間の穴を塞ぎます」
代表
「パッチの素材は?」
ノヴィック医師
「ゴアテックスだよ。一生使える特殊な素材だ」
代表
「パッチが心臓と一緒に成長する?」
ノヴィック医師
「というよりは、パッチを貼った周辺の心臓の方が成長する。
パッチ自体は、伸びる必要はないんだ」
代表
「このパッチは、高いのでしょう?」
ノヴィック医師
「医師の平均月収が100ドル以下のこの国で、
1枚300ドルのパッチは相当高価なものだ。
この穴を塞いだら、血液を元通りに心肺に送れるぞ」
手術室の外の母親
「神様。お願いです。ターニャの命を救って下さい。
お医者様全員に、お力をお貸し下さい。
ターニャよ、頑張っておくれ。 可愛いターニャにお力を」
祈り続ける。
母親
「心配で、胸が張り裂けそうです」
手術が終わる。
ノヴィック医師
「やあ、どうも、ハハハハ」
母親が、ノヴィック医師に泣きすがる。
ノヴィック医師
「娘さんの手術は、無事終わりました。だいじょうぶですよ」
母親泣きながら
「ありがとうございます」
ノヴィック医師
「どういたしまして。
もうじきチューヴを外すので、娘さんもお話ができますよ」
母親
「はあ(深いため息)」
ノヴィック医師
「Ok?他の病院で言われた手術不能という診断は、まちがっていました」
母親 嗚咽する。
父親
「ありがとうございます」
ノヴィック医師
「Ok、Ok、Ok、だいじょうぶ? 」
母親が泣きながら、ノヴィック医師に抱きつく。
「本当にありがとう、ありがとう、ありがとう」
ノヴィック医師
「質問はありますか?」
母親
「先生、本当にありがとうございました」
ノヴィック医師
「どういたしまして。質問はありますか?」
父親
「これ以上望むものはありません」
母親
「とてもうれしいです。
娘を手術していただいてうれしいです。
愛する娘の命を救っていただいた」
ノヴィック医師
「私も手術が成功して、とてもうれしいです」
母親
「ありがとう」
ノヴィック医師
「Ok、お大事に」
母親
「ありがとう」
ノヴィック医師
「Ok、バイ」
ノヴィック医師が階段を下りていく。
代表
「感謝されましたね。よくあることですか?」
ノヴィック医師
「いつもこうなる。見ての通り。
どう受けとめてよいのやら、当惑しています。
私は職務を全うしただけ。むしろ私の方が、彼らに感謝している。
何といおうか・・・彼らにとってはちょっとした『奇跡』だが、
私にすれば普段やっているのと同じ仕事だ。
こんなに感謝されると、どうこたえたらよいのか困ります。
なぜなら私たちは、この子たちの将来に責任を感じてますからね
後年この活動の経験で、自分も変わるでしょう
でも子どもたちは、きっと治る。
とにかく・・・今はチームに戻って、手術後の経過を確認しよう」
今回、ノヴィック医師のチームが手術した子どもたちは13人。
年間300人の子どもたちが、心臓手術を必要としている。
順番待ちの子どもたちの大多数が、2年から5年の間に亡くなる。
国連の推計によると、汚染地区にはいまなお600万人近くが居住を続けている。
現在ベラルーシの国土の99%は、放射能に汚染されている。
ベラルーシでは健常で生まれる赤ちゃんは15%だという。
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