私の頭の中で具体的な絵が見えているわけではないけど、
どこかでそれを視ている部分があって感応する。
だから鳥肌が立ったり涙目になったりすると思う。

ソロで弾いているときの二人は似ている。

アルゲリッチはちょちベルカントが際立つタイプ。
大輪の華のようにドラマテｲック。

グレン・グールドって知ってる？
引きこもりになって録音だけしかしなくなったんだけど。
私はコンチェルトが好きだから残念だと思った。

クラッシックピアニストはかなりの数が精神療法にかかるという。
ものすごい重圧らしい。体操の演技と同じでミスタッチすると×ゼロになる。

Ahmad Jamalはほほえみながらトリオと演奏してる。
これが本来だと思う。

クラッシックピアニストは♪一つ変えられない制約がある。
これをマゾ的に耐えながら血のにじむような練習を重ね、
自由裁量に任せられる領域でしか個性が出せないらしい。

イーボはそれを最大限にやって物議を醸している。
グレン・グールドが精神的に脆弱であることを指して
「僕はピアニストは戦かわねばならないと思っている」
とインタヴューに答えている。

イーボは演奏中に弦が切れても何ともない。
サドのように攻めていくｗ