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なぜ支配者階級は、不正選挙を始めとして、この世で「好き放題」をやるのか。
その根本思考には、この世は自分たちが作った私的生産手段を基礎とする資本主義社会なのであり、生産手段の私的所有者である自分たちが、今の世の中で何をしようと、自由な世の中なのだとの腹の底で思っている。
日本は紛れもない、資本主義の社会なので、支配者階級が何をしようと自由なのだと決めて掛かっている。
有体に言えば実は、これは間違ってはいない。
なぜなら新興資本家階級が、それまでの封建君主制社会を打ち破って、成立させた資本主義社会なので、資本家階級がかつての封建君主に換わり、何をしようと、それは自由である。
だが資本主義社会は、支配者である資本家階級と、被支配者階級である勤労者・労働者とに階級分裂し、階級闘争が闘われていて、資本家階級はあらゆる手段と、手下を総動員して、自己の支配を守ろうとする。
このような資本主義社会では、たとえば墓穴を掘ることになる不正選挙を彼らが行わない方がおかしいので、資本主義社会は支配者が不正を行い、被支配者を支配する。
本来は、公共社会であるはずのこの社会機構を、私的に「運営」している資本主義社会支配者にとって、私的な不正選挙など朝飯前で、やらない方がおかしい社会なのであることをまず、前提として知っておく必要がある。
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