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櫻井ジャーナル:フィルターに排除される情報は原子力のほかにも限りなく存在する
NATOは18日からトルコへ「愛国者ミサイル」を運び込みはじめたようだ。シリアとの国境線沿いに配備するとされているが、イランを意識しているとも言われ、イランの参謀総長がミサイル配備は世界大戦を引き起こしかねないと批判、マフムード・アフマディネジャド大統領はトルコ訪問も取りやめた。
これに対し、ロシアは地対地ミサイルの「イスカンダル」(NATOは「SS-26ストーン」と呼んでいる)をシリアへ運び込んだという情報が流れている。配備されるのは合計24システムで、トルコのほか、ヨルダンとイスラエルに向けられるという。本ブログでは何度か書いたことだが、ヨルダンは反シリア政府軍が拠点に使っている国のひとつ。
NATOはミサイルの配備を「防衛目的」としているが、防衛力を強化するときは攻撃を意図している場合が少なくない。少なくともそう解釈されるのが普通。勿論、攻撃に使うことも可能だ。
現在、ヨーロッパでもNATOは「愛国者ミサイル」を配備する計画で、ポーランドには運び込んでいる。この計画にロシア政府は反発しているが、その根っこにはアメリカの約束違反がある。1990年に東西ドイツが統一される際、ジェームズ・ベーカー米国務長官はソ連の外務大臣だったエドゥアルド・シュワルナゼに対し、NATOを東へ拡大することはないと約束していたのだが、東への拡大を続けている。
そのNATOに「秘密部隊」が存在していることは1990年にイタリア政府が公式に認めている。ソ連軍が侵攻してきたときに備えるという名目だったが、第2次大戦後のソ連はドイツとの戦いで疲弊、軍事侵攻できる状況ではなかった。逆に、イギリスのウィンストン・チャーチル首相はドイツが降伏した頃、ソ連を奇襲攻撃する作戦を立案するように合同作戦本部へ命令していることは前にも書いた通り。
秘密部隊のターゲットは西ヨーロッパの内部に存在した。NATOはアメリカとイギリスが中心になって創設された組織であり、両国の影響力をヨーロッパに及ぼすことが目的。イタリアでは「左翼」を装って爆弾攻撃を繰り返して社会の緊張を高めて「治安体制」を強化していくが、それだけでなく米英の影響力を排除しようとするシャルル・ド・ゴールも敵視され、1962年には命が狙われている。実行グループはOASの一部。その背後をたどっていくと、NATOの秘密部隊やジョン・F・ケネディ大統領暗殺で名前の出た組織に行き着く。
要するに、NATOは米英の支配層が利権を広げていくために使っている暴力装置。最初からソ連の軍事侵攻に備えることが第1の目的ではなかった。ソ連が消滅してもNATOが消滅しないのは当然のことであり、東ヨーロッパや中東/北アフリカへ軍隊を派遣しているのも必然だ。
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201212190000/
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