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さて衆院選が終わりました。
で、今回小党が乱立したこともあって、多くの死票がでました。
小選挙区では一番上の候補しか当選しないので、その他の候補は皆落ちます。
たとえばの話、ある選挙区で、5名が立候補し、トップが約二割の票を取って当選したとしましょう。
概ねその候補はその選挙区の2割の有権者の支持しか受けていない。逆に言えば約8割の有権者はその候補を支持していなかった、ということになります。
実際自民党の得票はボロ負けした前回とたいして変わりません。これで国民の負託を得たといえるでしょうか。非常に疑問を感じます。
基本的にに小選挙区は二大政党を想定した選挙制度でしょう。
またある選挙区では2万票で当選したけど、ある選挙区では3万票とっても落選したりします。一票の価値が異なってしまいます。
であるならば、現状に即した制度とは言えません。ならば全て比例だけにしてはどうでしょうか。得票が多い順で当選。より多く有権者の支持を得た順から当選します。
これならば一票の格差も無くなるでしょう。今回の選挙も一票の格差が解消したとは言えない状態で行われました。 最高裁は2.3倍で違憲と判断しているにもかかわらず、今回は2.4倍を超えていました。
憲法違反を承知で与党も野党も解散して選挙を望んだ。憲法を尊重しない政治家が選挙をやっちゃったわけです。
普段、護憲護憲と騒いでいる共産党や社民党はなんで解散に選挙をしなかったか、選挙中にこの選挙の正当性について言及しなかったのか極めて不思議です。
恐らく今回の選挙について最高裁が違憲判決を出しても、選挙のやり直しはしないでしょう。国会は多分違憲状態だけど合法とか、かつての社会党が自衛隊についていっていたような訳の分からん理屈を捏ねるでしょう。
この程度の遵法意識の人達が国会議員になり、判事になっているわけです。
とても法治国家とは言えない状態です。
ですから、警察が見込み捜査で容疑者を「監禁」して無理やり犯人にするなんて、野蛮な捜査が今も行われているわけです。
比例オンリー選挙に話を戻すと、無論全国相手ですから、ネットでの選挙運動の規制は大幅に緩和すべきです。
全部比例だと地方の意見が反映されないと、主張するひとがいるでしょうが、地方のことは地方自治体があるわけで、国会議員は国家のことに専念すべきです。
実際問題として、外交も、防衛もまったく興味がなく、地元の利益誘導ばかりに熱心ないセンセイ方が多すぎます。まあ、全国を相手にするならば、国会ほったらかして地元で芸者ゴッコして揉み手で顔を売る必要もなくなるでしょう。
今年何度か永田町で講演することがあったのですが、この人達に防衛任せて大丈夫かいな、と思ったセンセイも少なからずおりました。
国会議員は国の根幹である、外交、防衛、経済に専念すべきで、地方のことは地方でやるべきです。それでも自分たちの地方の「おらがセンセイ」を出したいならば、有権者が運動すればいいだけのことです。
それから今回痛感したのですが、地元に投票したい候補がいなかったり、投票したい政党が候補を立てていませんでした。隣の選挙区には投票したい候補や政党の候補がいたりします。
ぼくの場合だと野田前首相の選挙区ですから彼が勝つのは分かっていた。ですから他の候補に入れても自分の
票は生きない。
これでは投票に行くモチベーションは落ちます(でもぼくは行きましたけどね)。
それからマイナス票も導入すべきです。こいつは落としたいという候補にマイナス票を投じると、その候補の得票から一票引かれるというシステムです。
これをやると投票率もあがるのではないでしょうか。
まあ全国区オンリーにすると、農民票やら土建屋やら特定の圧力団体の議員が当選しにくくなるでしょうから、既存の基盤をもった政党やセンセイ型は嫌がるでしょうから実現はしないでしょうけど。
せめて関東とか北海道とか、大選挙区にして、その中で行うことはできないものでしょうかね。
UH-Xに関係している可能性があるエライ人達
朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
【次期輸送機XC−2と自衛隊の川崎重工への偏愛について(上)】――緊急性はあるのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012112000007.html?iref=webronza
次期輸送機XC−2と自衛隊の川崎重工への偏愛について(中)】――急ぐべきは偵察システム
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012120500005.html?iref=webronza
次期輸送機XC−2と自衛隊の川崎重工への偏愛について(下)】――航空輸送力へのマイナス
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012121000005.html?iref=webronza
もう一つのUH−X疑惑――空自次期救難機を巡る疑問(上)(2012/10/29)
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012103100007.html
もう一つのUH−X疑惑――空自次期救難機を巡る疑問(下)(2012/11/01)
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012102600008.html
http://kiyotani.at.webry.info/201212/article_11.html
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