http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/269.html
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C. ドッグヴィルの世界 _ 僻地の農村はどこの国でも…
@ドッグヴィル
監督 ラース・フォン・トリアー
主演 ニコール・キッドマン
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6895844
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6901165
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6901647
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6902027
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6902691
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6904743
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6905786
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6909582
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6910532
http://www.youtube.com/watch?v=MHU_KWr6F44&feature=related
ロッキー山脈の麓にある孤立した村、ドッグヴィル。村人は23人。そこにひとりの美しい女性、グレース(ニコール・キッドマン)がやってくる。
自称作家の青年トム(ポール・ベタニー)は、村人たちに彼女をかくまうことを提案。グレースはトムの計画に従い、無償で肉体労働を始め、徐々に閉鎖的な村人たちの心を開いていく。とりあえず村の一員として認められた彼女だが、やがて警察からの手配書により、強盗に関与している疑いをかけられ、村人たちの態度は急変。
村人たちはグレースを奴隷扱いするようになり、りんご農園を経営するチャック(ステラン・スカルスゲールド)は、彼女をレイプする。そのことを知ったトムは、村からグレースを逃がそうと決意し、トラック運転手のベン(ゼルイコ・イヴァネク)に協力を頼む。しかしベンは裏切り、グレースは村人たちに逃亡防止用の重い首輪をはめられた。
連日のように重労働を課せられ、男たちに弄ばれるグレース。ついにはトムまでも彼女との肉体関係を望むが、グレースが断ったため、傷ついたトムはギャングに通報。やってきたギャングのボスは、グレースの父(ジェームズ・カーン)だった。
グレースは彼と議論の末、自分が家に帰る代わりに、ドッグヴィルを全滅させるよう要望を出す。ギャングの部下たちは村に火を放ち、村人たちを次々と射殺。そしてグレース自身は、トムを射殺するのだった。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4354/story.html
私は美形の女優が虐げられたりするのを見るのは映画の醍醐味の一つと思っているのだが、いくらなんでもこれはあんまりだ。
グレイスは肉体的にも精神的にも徹底的に痛めつけられ、最後の方では逃げ出すことができないよう、首に鉄輪をはめられるだけでなく、鈴が鳴っていつでもどこにいるかわかるようにされる。これではベッドで寝てても、寝返りも打てまい。あるいは寝返りは打てても、自分が立てる鈴の音によって、眠りを妨げられるに違いない。さらに車輪をくくりつけられ、どこに行くにもそれをひっぱっていかなければならないのだ。 つまり、グレイスは、まったく家畜同然の扱い、いや、それ以下の仕打ちに耐え忍ばなければならない。
ここでのキッドマンに較べれば、「モンスター」におけるシャーリーズ・セロンが陥った運命は、子供の遊びのように見える。しかし、鈴と鉄輪をつけても、やはり美人は美人だ。薄幸の美人なんて言葉が難なく思い起こされる。キッドマンは近年、「ムーラン・ルージュ」、「めぐりあう時間たち」、「白いカラス (The Human Stain)」と、不幸な目に遭う役柄の方が多く、そういう役によって演技を磨いてきたという経緯はあるが、「ドッグヴィル」はその頂点を極めている。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/4222/films/04/dogville.htm
R-15指定です。セットは白線でかかれただけの道、家、犬・・・。家には壁も天井もドアもなく必要最低限の家具だけが設置され、常にドッグヴィルの村人達が見渡せるようになっています。
最初は追われている立場の女性に対して、関りをあまり持ちたくない、けれど弱い立場である人に対して冷酷にするのは人間性を問われてしまうので、相手に対して遠慮深く接し、けして悪い人間ではないんだよ、というのだけは一応見せておく。女性が危害を加えるような人間ではないと分った時点で、安心しもう一歩進んで受け入れる姿勢を見せる。
二枚目の手配書から手のひらを返したように、弱者を徹底的に支配する村人達。閉鎖的な村の心理というのもあるでしょうが、強者が弱者を支配するという点は、大なり小なりどこの世界でもあり得ることで、人間の本性をすごく考えさせられました。
共有の秘密を持っているということ、集団の均衡を保つ為とかなんとか理由付けをし、何があっても悪いのはグレースだと決め付けることによって、罪悪感を感じなくしていくところが、人間って・・・・と残酷に思いました。
首輪と錘もそうですが、首につけられたベルがとてもショッキングでし
た・・・。
家畜化扱いされ、男達からは毎晩レイプを受け、女達からは嫉妬心をむき出しにされ、子供達もグレースより強者なので、笑って意地悪をする・・・。もう、死ぬまであんな仕打ちを受けるのは目に見えていました。
あのマゾッ気のあるクソガキもグレースを性的対象に見て、成長すればレイプしたでしょう。そして、ママにはグレースが誘惑したといって泣くんです。ママはまた目を吊り上げてグレースをぶちのめすでしょう。目に見えています。
なぜ、あそこまでしてギャングのボスであるパパから逃げなくてはいけなかったのか。権力を使わないやり方を身をもって示したかったのでしょうが、右頬をぶたれたら左頬を差し出すみたいなやり方しかしていなかったように思います。一度逃げようとしたけど、けして村人と戦う姿勢を見せなかったグレースに、ちょっと疑問を感じました。
ラストでパパとグレースの会話の中に「傲慢」という言葉がたくさん出てきましたが、これも考えさせられました。確かに、グレースは傲慢です。ドッグヴィルの中では弱者として扱われましたが、グレースは最初からドッグヴィルを貧しく環境が悪いから仕方がないんだと、見下ろして見ていました。
何の気なしに親切心から「手の荒れにはアロエが効くわよ」とリズに言い放っていた場面でもそれは見て取れます。ドッグヴィルの中では手の荒れなんか目立たなかったリズにしてみれば、綺麗な手をした女からいわれたことで、手の荒れを気にするようになったでしょう。リズは傲慢と受け取ったから、グレースが労働をさせられていた時に、「手が荒れたら治しかたを教えてあげるわよ」と言い返したのでしょう。
http://tenteko.exblog.jp/3411487/
ラース・フォン・トリアー監督の「ドッグヴィル」、大スターのニコール・キッドマンさんが主役をやっている映画です。
今回はその「ドッグヴィル」という作品で描かれたダメダメ家庭に特徴的な具体例というより、もっと一般的にダメダメ集団の具体的な特徴として考えてみたいと思っています。勿論、ダメダメ家庭も、ダメダメ集団の一つですから、ここで描かれたダメダメ集団の特徴は、そのままダメダメ家庭の中で繰り広げられている風景と言えます
ダメダメ集団の具体的事例はてんこ盛りの作品です。では、具体的に見てみましょう。
1. 見栄っ張り・・・とある老人は盲目であることを隠していたりする。いたし方がないところもありますが、このドッグヴィルという町の人は大体が見栄っ張りです。ダメダメ集団は自分自身を必要以上に立派に見せようすることが多いもの。
2. 自己弁護・・・「オレは本当はこんなことをしたくはないんだ!」などと自己弁護しながら女性をレイプしたりする。そんなシーンが実に多い。ダメダメ家庭でも「オレは本当はこんなことをしたくはないんだ!」といいながら、ロクでもないことをやっていることが頻繁ですよね?
3. ウソつき・・・ドッグヴィルから女性の脱出を請け負った運転手がいます。その運転手は、女性から金だけとって、女性を引き渡してしまう。また、模造品のグラスを作っている家庭もあったりする。どうも人をだますことに罪悪感を持っていない人たちです。自分の尊厳にはこだわりがない人たちなんですね。
4. 排他的・・・大体、貧乏なところほど排他的です。まあ、わざわざ貧乏なところに人が新たに来ることはありませんから、そうなってしまうのでしょう。しかし、新規の人をやたら監視したり・・・お金の貧しさというよりも、心の貧しさが顕著となっている状態と言えます
5. 弱いものイジメ・・・相手が絶対に自分に反撃しない状態になって、うれしそうにイジメたりする。大人がやっているそのような弱いものイジメを子供がマネする。まさしくダメダメの連鎖状態になっている。
6. 強いものに媚びる・・・自分より弱いものには大きな顔をしますが、自分より強いものには媚びた態度です。相手の立場によって態度が豹変したりするんですね。それだけ信念がないわけです。そのような環境なので、子供も駆け引きのような政治的な発想をするようになる。弱きをイジめ、強いものに媚びる。「ママに言いつけてやるからな!」などとスグに言い出すような子供になってしまう。
7. 恩を着せる・・・この映画ではやたら出て来る言葉があります。「これはオマエのためにやっているんだ!」・・・そう言いながら人をイジメたりする。イジメるにしても恩を着せようとする。ダメダメ集団の典型的発想です。
8. 犠牲を強調する・・・「アンタのためにこんなに苦労しているんだ!」って、ダメダメ家庭ではおなじみのセリフですが、この「ドッグヴィル」でも頻繁に出てきます。
9. 報酬を求める・・・何かと言うと、「親切にしてやったのだから、報酬を払えよ!」と言い出すことになる。まあ、このドッグヴィルの人はガメツイ。心が貧しい状態なので、スグに報酬を求めるわけです。本当にちゃんとしたことをしているのなら堂々と報酬を請求すればいいわけですが、やましいことで報酬を取ろうとしているので、言い方も「もし、あなたがその気なら報酬を受け取ってあげてもいいですよぉ。」そんな言い方になっている。本当に腐っているんですね。
10. 大人の発想を読もうとする子供・・・子供時代から弱いものと強いものの上下関係を強く意識しているので、子供も政治的な発想をするようになってしまう。「大人が今何を考えているのか?それを読んで自分に有利に動かしていこう!」と考えたりする。天真爛漫とは程遠い状態の子供となっている。
11. 真実から目をそらす・・・このドッグヴィルでの主要人物としてトムという青年がいます。一応は作家志望とのこと。ところがこの青年は本を読んで思索するわけでもなく、その「しょーもない」ドッグヴィルから抜け出そうとするわけでもなく、アホな人間相手に説教をぶつだけ。創作にせよ、社会改善にせよ、本当の問題は自分自身ですよね?その本当の問題から目をそらしているわけです。
12. ケチ・・・選挙に行くのに金がかかるようになったら、突然に選挙に行かなくなったり・・・やたらケチくさいのもこの手のダメダメ集団の特徴と言えます。そんな風に選挙に行かないのに「政治家はダメだ!」などとグチったりする。そんな姿を見ている子供がどうなってしまうのか?それは言わずもがなですよね?
13. 付和雷同・・・ダメダメな人は信念がありません。やたら付和雷同なんですね。「目立たないように、人に合わせていけばいいや!」ということで、やたら人の行動に合わせたり、投票に当たっても大勢に従ったりする。
14. 改善しようとしない・・・妙に現状満足。ぶつぶつグチっている割には改善の努力をしようとしない
・・・と、ダメダメ家庭でおなじみの風景が展開されている映画です。
やたら排他的で、新参者をいびったりするところは、まさにダメダメ集団のお約束の後継と言えるくらい。
性格の悪いオバンが仕切っている公園に、キッドマンさんが公園デビューする映画と思えば理解しやすいかな?そんなシーンはありませんが、経験された方は苦笑いすると思います。
別の例えをしますと、性格の悪い姑が威張っている家庭に、キッドマンさんがお嫁に行った映画とみることもできるでしょう・・・亭主はトムで、役柄としては典型的なダメ亭主の役。そう見ると、実にありきたりな風景といえます。
このドッグヴィルという町・・・実に『普通』の、ありきたりな町をイメージしているのでしょう。
DOGは英語で「イヌ」。VILLEはフランス語で「町」。それだけアメリカだけの問題ではないと言いたいのでしょうね。アメリカだけの問題ならDOGVILLEと言うタイトルではなく、DOGTOWNと言うタイトルにするでしょうから。
また、犬が持っている序列意識も、その「DOG」という名称に入っているでしょう。
それに「楡の木」もないのに、「楡通り」という名前なんて、「文化」も何もないのに、「文化会館」があるどこかの国とそっくりですよ。
ちなみに、ニコール・キッドマン演じる主人公の女性は、「善意の人」。
犯罪が起こったりすると、
「悪いのは環境のせいだ!彼ら本人には罪はないのだ!」
って、日本でもよく聞く善意を持っています。「恋に恋する」ように、「自分の善意に恋している」状態と言えるでしょう。
しかし、ドッグヴィルで本当のダメダメな連中を見ることで、自分自身の考えを改めるわけです。確かに環境の問題は重要です。しかし、その気があれば、そこから抜け出すこともできるでしょ?ダメダメな環境にいつまでも留まっていて、「環境が悪いからこうなってしまった。」とグチってもしょうがない。環境が悪いことが分かっているのならなおさら、そこから抜け出さないとね。
この映画の最後で、ドッグヴィルは「清掃」されますが・・・
このシーンは旧約聖書のソドムやゴモラの最後を思い出される方も多いと思います。多分、映画のパンフレットにもそれくらいの程度のことは書いてあるでしょうね。
実際に、犬の名前が「モーゼス」なんだから、旧約聖書をイメージしているのは明白でしょう。モーゼの声に従って「まっとう」な人間になれよ!というわけなんでしょう。
それこそソドムのような環境でダメになった人間には同情すべき点がありますが、そこから抜けようとしない点で、もう改善は不可能なんですね。むしろ本人たち、あるいはそこの子供たちのためにも清掃する必要があるわけです。
ちなみに、この「ドッグヴィル」という映画を私は劇場では見ていません。ヴィデオで見る前に、劇場で見たという人に「どんな映画だったの?」と聞いたことがあります。
その人いわく
「うーん・・・ラース・フォン・トリアー監督は『ドグマ』の人だから、そんな感じの映画だった・・・」
とかの、わけわからないお答えでした。ちなみに、「ドグマ」というのはラース・フォン・トリアーらのデンマークの映画監督が掲げている映画スタイルのことです。
以下のような教理(ドグマ)?が掲げられています。
1.撮影はロケーション撮影。小道具やセットを持ち込み不可。
2.映像とは別のところで音を作り出してはならない。
3.カメラは手持ち。手で出来ない動きや静止についてはこの限りではない。
4.映画はカラーで、人工的な照明は不可。
5.オプティカル処理やフィルター使用は禁止。
6.表面的なアクションは入れてはならない。(殺人、武器など)
7.時間的、地理的な乖離を認めない。
8.ジャンル映画(アクション、SFなど)は、認めない。
9.フィルムのフォーマットはアカデミー35mm(スタンダード・サイズ)にすること。
10.監督はクレジットに載せてはならない。
こんな感じらしい。
しかし、映画「ドッグヴィル」をご覧になられた方はお分かりのように、全然違っていますよね?
スタジオ撮影だし、音楽も入っているし、殺人はあるし、監督名は入っているし・・・
何も分かっていないクセに、一体全体何知ったかぶりしているの?
その「ドッグヴィル」を私に語ってくれた人とのやり取りにおいて、
『ラース・フォン・トリアー監督って、前衛的でしょ?』
私・・・「前衛って何?」
『普通じゃないってこと。』
私・・・「普通って何?」
『普通って・・・普通のことよ・・・』
歯並びが悪い口から発せられる典型的な言葉をニヤニヤ聞いていた私。
ダメダメ家庭出身者は自分を実際以上に見せようとします。このことは以前にも配信いたしました。この「ドッグヴィル」という映画での登場人物もそんな人たちですね。映画を見て、分からないなら正直に「分からなかった!」・・・と言えばいいのでしょうが、そのような言葉を決して言おうとしない。どうしても知ったかぶりをしちゃうんですね。
しかし、相手の人格を知りたい場合には、映画などを語らせるのは有効な方法です。笑って「訳分からなかった。」という説明でもいいわけです。映画に対する理解力なんてどうでもいいことですからね。「自分が理解したことをどのように相手に伝えるか?」という、人に対する説明能力が分かりますよね?説明能力が低い人はコミュニケーション能力が低いことですから、それこそドメスティック・ヴィオレンスなどの問題に陥りがちです。
あるいは、やたら知ったかぶりをするような上記のケースでも、まともなコミュニケーションができない人であることが見えてきます。このような人が子供を持ったりしたら、将来は見えていますよね?
だって、子供としてもそんな知ったかぶりをされては、話をする気がなくなるでしょ?
まあ、知ったかぶりの人のよく使う言葉は、○○的とか△△主義とか☆☆論とか・・・いかにも分かったような言葉を使ったりするわけです。本当に知性のある人には、全く通用しないそのような言葉も、自分で考えることをしないダメダメな人間にはカッコよく見える。そうやって、「割れ鍋に綴じ蓋」のダメダメカップルが誕生するわけです。
まあ、私は「その人」に対し、そのようなことを何も言わず、ただニヤニヤしていただけですが・・・
私が一番性格悪いねぇ・・
ラース・フォン・トリアー監督も、別に「ダメダメ集団は清掃しなくてはいけない!」などと主張しているわけではありません。彼がやりたかったことは
「実例を示す」
さて、ここでは、フォン・トリアーが自らの作品によって、ダメダメの実例を示したわけですが、同じような状況を別のところで取り上げております、エーリッヒ・フロムでの「自由からの逃走」の中でも見ることができます。まさにフロムも、フロムなりに実例を示しているといえるでしょう。
この「ドッグヴィル」と関わりの強い部分を抜き出してみましょう。
ルターを支持したドイツの中産階級と、ヒトラーを支持したドイツの中産階級についての記述・・・この階級は、富と力にあかし、生活を楽しむ人間に対して、実際には羨望をもっていたが、この憤りと羨望を、道徳的な公憤の言葉や、これらの上層の人間たちは永遠の苦悩を受けて罰せられるだろうという信念によって合理化していた。
その他にも・・・彼らが心の中で意識していたのは、極度の卑下の感情である。
利己的な人間について・・・利己的な人間は、いつでも不安げに自分のことばかり考えているのに、決して満足せず、常に落ち着かず、十分なものを得ていないとか、何かを取り逃がしているとか、何かを奪われるとかいう恐怖に、駆り立てられている。彼は自分よりも多くのものを持っている人間に、燃えるような羨望を抱いている。
サディズムについて・・・「私は人から傷つけられた。人を傷つけようとする私の願いは復讐にほかならぬ。」という理屈を使いたがる。
権威主義について・・・権威主義的人間は相手が無力になればなるほど、いきりたってくる。
尊厳のないキャラクターとして・・・強者への愛、弱者に対する嫌悪、小心、敵意、金についても、感情についても、けちくさいこと、そして本質的には禁欲主義というようなことである。かれらの人生観は狭く、未知の人間を猜疑嫌悪し、知人に対しては詮索好きで嫉妬深く、しかもその嫉妬を道徳的公憤として合理化していた。
フォン・トリアーも当然のこととして自由からの逃走くらいは読んでいるでしょうが、もちろん、この映画のテーマがフロムによって影響を受けたということではなく、同じものを見ているということなんですね。
多少は表現方法に違いはあっても、その本質は見えている人には見えるわけです。そして、そのようなダメダメ人間の姿は、いつの時代でも、どんな場所でも存在するわけです。
http://space.geocities.jp/estrelladelsur010/04-09/04-09-01.htm
__________
Aマンダレイ
監督 ラース・フォン・トリアー
主演 ブライス・ダラス・ハワード
http://www.youtube.com/watch?v=P7SRf2Fdaaw&feature=related
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8332650
ギャングの娘、グレースは、父親らと共にアメリカ南部の農園「マンダレイ」に到着する。その農園では未だに白人が黒人を鞭打って働かせており、70年以上も前に廃止されたはずの奴隷制度が残っていた。
グレースは黒人たちをすぐに解放する。そんなグレースに、農園の主であった「ママ」がひとつの頼みごとをして死ぬ。その頼みとは、
「皆のために、ベッドの下にあるものを燃やすこと」。
グレースはこの依頼を断りつつ、「皆のために」いくつかの介入を行うことを決める。それは、グレースなりの民主主義「自由と平等」をレクチャーしようという試みだった(父親はそのような介入に反対し、その場を去る)。しかし、そのレクチャーはことごとく裏目にでる。その理由について考察させることがこの映画の肝だ。
グレースが来るまでの間、奴隷達を縛っていたいくつかのルールがある。それはベッドの下にあるもの=「ママの法律」だ。「ママの法律」とは、細かな決まりごとが百ページ以上にもわたって記されている古びたノートのこと。
グレースはこのノートを抑圧の象徴としてとらえ、黒人に対し解放された後の自由を享受させるべく、ノートに書かれているいくつかのルールに抗う行動に出る。
例えばそれまで立ち入り禁止にされていた雑木林を切って黒人達の家の修繕に使うこと、食料を対等に配分すること、コミュニティの決定は多数決によって行うことなどなど。
しかしそれらの行い=抗いは、短期的には「自由」の象徴であるかのように映ったが、しばらくたつとしっぺ返しをくらうことになる。例えば解放され、消費された雑木林は、元々は防風林として機能していたため、「マンダレイ」は砂塵に襲われてたちまち食糧難になってしまう。食料の対等な配分は、「抜け駆け」に対するルサンチマンの過剰性を生み、多数決はしばしば歯止めの利かない暴力を正当化するために行われる。「ママの法律」は、農園の秩序を保つための管理の手法として機能していたため、それを破棄することはその機能すらも破棄することになってしまう。
ママのノートの中でも最も印象的なものが、各奴隷に番号を振り、奴隷のそれぞれの役割を分類した項目だ。項目は「泣き虫黒人」「役立たずの黒人」「誇り高き黒人」「おしゃべり黒人」など7つ。グレースはこれを、権力による非人間的な管理の手法だと捉え、憤慨する。それぞれの役割にハイアラーキーが与えられ、上下関係を構築するための暴力的な行為だと思われたからだ。
しかし、映画がクライマックスになると、実はそのノートの中身を多くの黒人が既に知っており、コミュニティの秩序を保つためにあえて
「各人がそれぞれの役割を演じること」
を守っていたことが分かる。「マンダレイ」では、奴隷制度がただ漫然と続いていたわけではない。「自由や平等」よりも、奴隷であるがゆえ、虐げられる立場であるがゆえの幸福を選択していたのだ。
「『自由や平等』よりも」と書いたが、これはいささか語弊を招く。物語の最後で、黒人の一人がグレースに対し、
「農園の周りの柵はそれほど高くなく、ハシゴを使えばいつでも越えられたはずなのに、自分達がそれをしなかったのは頭が悪かったからだとでも思っているのか?」
という趣旨のことを問う。つまりそこでは「役割から降りる自由」も、「演じ続ける自由」同様に実はあったのだが、彼らは「降りる」方がリスクだと考え(実際、映画の中では、「降りる」選択をした者は無惨な死を遂げている)、あえて「演じる」ことを選んでいたのだ。
物語のラストでは、グレースを除くコミュニティの成員が全会一致である結論に達する。それは、グレースを新たな「ママの法律」にすること。元々はママもまた、「皆の嫌われ役になる」という役割を演じていたのであり、絶対的な権力者というわけではなく、むしろ「平等に」配役されたプレイヤーの一人にすぎず、秩序を管理するための共演者であったのだ。
実際、「ママの法律」は「ママ」が書いたものですらなく、黒人の一人が「みんなのために」作ったものであり、「ママの法律」は「みんな」が「幸せ」に暮らすための台本であった。すなわち、コミュニティの成員は、「グレース型の自由と平等」よりも、「マンダレイ型の自由と平等」を選択していたと言えよう。そして、それが映画の最後で「再」確認されたというわけだ。グレースは黒人達のそのような希求に耐えられず、即座に逃げ出すことになる。そして、次の舞台へと駆けていくのであった。
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20070131/p2
時は1933年、ドッグウィルを焼き払ってから2年後、父親(ウィレム・デフォー)らと共に新たな移住地を求めてアメリカ南部にやってきた。 辿りついたのはマンダレイの大農園。
マンダレイの外に駐屯していると「助けて下さい」と黒人女性が現れる。 罪もない恋人が、鞭でうたれるところだ、と言うのだ。 奴隷制度はとっくに終わっている。ここでは未だに黒人を奴隷のようにしてきたのか???と怒りを露にするグレース。 父に
「この土地の人間の問題だ。放って置け!余計な事だ」
と咎められてもグレースは止まらない。丁度、白人のこの地の地主でママと呼ばれていた老婦人が死に、奴隷としての生き方しか知らない残された黒人たちに「白人として責任を取らねば」と正義感に燃えまた、そんなグレースが昔、自由にさせようと鳥かごから出した小鳥が凍死した事を父に言われ益々
「私にはこのマンダレイを変える自信があるわ!」
と火に油が注がれる。 父の手下を3人ほど置いて貰い、父は去る。
フェンスで囲まれた元奴隷達の住み家は、簡易的で雨漏りがして、ボロボロだ。ママが死ぬ間際、
「私のベッドの下にあるNOTEを燃やして欲しい」
そういっていたがそのNOTEには奴隷たちをまとめていくための“ママの法律”
が記されていた。 黒人は、数字で分けてある。「おべっか黒人」や「「誇り高き黒人」など7項目だ。
グレースは、奴隷の中のリーダー的存在の男から中を案内され、皆に集会するように言うがまだ何にも“準備ができていない”彼らは戸惑うばかり。グレースの父から借りた、弁護士に奴隷たちの新たな契約書を農場主達と交わさせて、これからは仕事した分の報酬をお金で貰う(ごく当たり前の事になのだが)事に。が元奴隷達は嬉しそうな顔もしない・・・。 長い間、鞭うたれながら命令に従ってきた彼らは被支配者の立場に慣れてしまっていてグレースの言葉は全く響かない。 人権についての勉強会と称して毎日集会所に集まる規則を作ったが、そこでちょっとした事でも多数決で決めるという事から、手始めに学ばせていく。
グレースの勝手な思い込みと自分ぎりの捉え方で、進んでいく所が滑稽だ。
そんなある日、悪天候による大飢饉がその地を襲う。
ママの法律によると、切ってはいけない場所の木を、家のツギのために根こそぎ切ってしまったので、この地の特産物、綿花を植えた場所には砂嵐が襲い収入の望みが絶たれたかのように見えた。
ある若い黒人夫婦の1人娘が、窓から入る砂埃で肺を侵され肺炎にかかる。 グレースが 何かと意識していた黒人青年テイモシーが自分のロバを進呈。 肉を食べればスタミナがついて治るだろうと、見守る中、娘は病死してしまう。 窓辺に置いてた肉は、実は食べるものがなく砂を食べていたお婆さんが食べていたのだった。 お腹がすいたから・・・そこに肉があったら。泥棒になる事も考えずに。
それを知って怒った子供の母は「会議を開いて多数決でお婆さんへの罰を決
めようとする。 命の尊さや人権問題もまだ何にも知らない元奴隷達はグレースに教わった通り多数決で「子供の肉を奪った罪」で処刑する事に。
復讐のための処刑であってはならない・・・グレースには個人的に優しくしてくれたお婆さんだったのだが、その地のにわか法則にのっとりグレースが撃ち殺す。 民主主義を唱えた後の収拾のつかなさ。
前作で事あるごとに
「充分な教育がなされてないからよ」
「この村を出た事がないから、何が悪で何が善か、わかってないのよ」
などといつでも弱い者の味方をしていたグレースも今回は言い訳が少ない。
冒頭で父が「性的な妄想をしない女性なんていないね!」と手下と笑っていたように、グレースもまた、黒く逞しい腕に抱かれる妄想を描き喘いでいた。
簡潔に淡々と物語は進む。 綿花が無事に育ち元奴隷達は、初めてその仕事に対する報酬を手にする日が来る。が、金での通貨が始めての彼らには実感がない。しかし、高揚した頬で、グレースは父の部下に
「父に伝えて。理想の土地に変えた」
と言う。やっと壊れた玩具の修理を完成させた子供のように得意げに。
その上ママのベッドでティモシーと寝るが・・・・。真っ白いグレースが何だか痛々しい・・・・・。
その頃、綿花を売った金が忽然と消えて、「笑わせる黒人」が殺されていた。騒然とする中、グレースはティモシーが、賭け事に有り金全部費やした事を知り、父の迎えの時間に(最初は行かない予定だったがコロコロ気が変わるのもグレ ースの特徴だ)いそいそとマンダレイを出て行く仕度を始める。
そこにリーダー格の元奴隷が「あのママのNOTEは私が書いたのだ」と告げる。
奴隷たちが自ら望んで「奴隷」で居た事を知り愕然となるがグレースにはもうどうでもよい。早くこの“手遅れの村”から出なければ。
冒頭で鞭に打たれそうだった所を助けた筈のグレースは、今や鬼のような顔でティモシーに制裁を加えていた。自分の体を弄んだ男だけに尚更だ。
ママのNOTEに依るとテイモシーは「要チェック人物」だった。「誇り高い黒人」と 「おべっか黒人」の1と7を見間違えたのだ。見た目で思い込んでいたせいもある。(ティモシーは美しい青年だから)
ママの法律は実によく、黒人達を統制していくためのバイブルだった。 それに比べて グレースが行おうとした事は、ただの「よそ者のおせっかい」でしかない。よそ者=アメリカ そう皮肉をこめてあるのだろう。
元奴隷達はグレースに「今後もこの地にいて貰うと多数決で決めた」という。
http://yaplog.jp/tonton119/archive/186
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D.月ヶ瀬村 女子中学生殺人事件
奈良r25(月瀬針線)
http://www.youtube.com/watch?v=-f3MbtoJ4Cg
http://www.youtube.com/watch?v=jqQsh5xGLRE&feature=relmfu
83 :名無しさん@十周年:2010/04/06(火) 16:24:20 ID:iYeNtAm80
奈良県の辺りって、すげー変な事件が起こるよなあ。
村で女子中学生が殺された事件で、捕まった犯人は実は家族ぐるみで村の奴隷みたいな生活送らされてたとか。
ここら辺が平成に入ってからの事件なんだから、60年代とか、俺らからは想像できないような世界だろう。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1270526526/#75
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1) 在日朝鮮人一家が月ヶ瀬村の被差別部落民に飼われていた話
1997年5月4日午後、奈良県添上郡月ヶ瀬村(現・奈良市月ヶ瀬)にて、村内に住む中学2年生・浦久保充代子さん(当時13歳)が卓球大会からの帰宅途中に行方不明となった。
7月23日、同村に住む丘崎誠人(当時25歳)が逮捕された。丘崎誠人は車から下校途中の浦久保充代子さんに「乗っていくか?」声をかけたところ、無視され激昂し、殺害していた。
【ある集落の話】
両親と兄弟は姉が3人、妹が1人。両親はともに日本人と朝鮮人のハーフ。内縁関係の夫婦で、土木の仕事に就いていた。父は無口、母親は気性の激しい性格だったが2人とも働き者で通っていた。長姉は村に一軒しかない居酒屋で賄いをしていた。
集落には茶積み農家しかなく、丘崎一家は浮いていた存在だった。封建的な村社会の中、朝鮮人の血が入っていることから丘崎一家を「朝鮮が!」と見下す者もいたという。家は藪に囲まれたあばら屋のような借家であり、この家を借りることができたのは民生委員であった浦久保充代子さんの祖父の計らいによるものだった。家賃は月々1万円程度。一家は30年以上、村に住みながら「区入り」(村の一員に加えること)を認められていなかった。
(中川註 :
家賃1万というが、代わりに最初は母親ナツエが、後に長女のカンが集落の男たちの慰みものになっていた。
父のセイジが居ないときに、ナツエのもとに代わる代わる集落の男たちが通ってきた。
集落の男たちはナツエを蔑視しながら性欲処理に使っていた。
集落に住まわせてやっているから。缶ジュースかミカン数個を置いていく。
幼い誠人は隣り合う部屋でその様子を聞きながら育った。 )
誠人は中学卒業後、測量のアルバイトをはじめた。1988年(丘崎誠人16歳)、大阪、そして東京に調理師として住みこみで働いたが、性に合わず村に戻ってきた。以後、土木作業員や警備員、左官業などを務めたがどれも半年も続かなかった。TVゲームなどを夜遅くまでして、朝起きられないからだと言う。
事件当時、すでに二女と三女は独立し、両親と四女、長姉とその子供3人の8人で暮らしていた。丘崎誠人はあいかわらず無職で、地域住民との摩擦が耐えなかった。TVゲーム、ビデオ、車にばかりのめりこむ。3月に三菱ストラーダを購入したばかりで、カーステレオでドリカムやチャゲ&飛鳥の曲を聴くのが好きだった。滋賀県・雄琴の風俗街へはたびたび遊びに行っており、犯行前日にも行っている。
【裁判】
2000年6月、大阪高裁は一審判決を破棄。無期懲役を宣告した。上告を勧める弁護団に対し、丘崎誠人は訴えの取りさげを希望。刑が確定した。
2001年9月4日午後8時頃、大分刑務所の独居房で丘崎誠人が首を吊り自殺。享年29。遺書はなかった。4日は浦久保充代子さんの月命日だった。
http://yabusaka.moo.jp/tukigase.htm
この事件、部落差別が原因かというと少し違う。そもそもこの嵩集落自体が被差別部落で、丘崎家を差別していた人たちも、ナツエとカンの元に通った人たちも当然、与力達も被差別部落民だ。
それが、集落内部に更に下の階層を作った。よそ者の被差別部落民で朝鮮人とのハーフ、貧困で文盲。条件は揃っていた。
http://ameblo.jp/matusyuka/entry-11236499568.html
とある田舎の殺人事情
1997年 平成9年 7月25日――奈良県添上郡月ヶ瀬村
――深夜午前3時 奈良県警は彼を略取誘拐容疑で逮捕した。
自宅から連れ出された彼はタンクトップに柄パン、ひょろりとしたやせぎすの男だった。汗まみれで叫び声をあげる。捜査員が携帯電話を調べようと手にすると
「おれのケータイやて!」
「やめーや!」
荒れ狂い、取材陣に前蹴りを食らわす始末だった。
だが、実際の彼はごく小心者で内気で気弱な男だった。
彼を連行した捜査本部は初め、わいせ つ目的だろうと見込み、取り調べをしていた。というのも彼の部屋から女子中学生や女子高生のレイプ系のAVや18禁雑誌が見つかっていたからだ。それもナイフで制服やらを切り裂くような内容のものが多数あった。 公衆トイレで見つかった失踪少女のジャージや下着の状態がいかにもそれと符号していた。
逮捕から9日後、ずっと否認を続けてた25歳の丘崎誠人は、村の女子中学生、浦久保充代、13歳の拉致殺害を自供した。
供述も当初は「てんごするつもりだった」だった。てんごはイタズラのこと。この場合は性的な悪戯の意味だ。だが、これは取調官の想定してる性的目的の犯行へと誘導していったから出ただけの言葉だった。さらに聴取が進むと捜査本部は困惑することになった。 というのは単純な性犯罪とはまったく違う、よじれた田舎の構造と動機が浮かび上がってきたのだ──。
――1997年 平成9年 8月1日
奈良県「月ヶ瀬中学生女子失踪事件」捜査本部取調室。
「なんでやった?」
「………」
丘崎誠人はまるで抜け殻のようだった。
誠人が事件の日からまもなく突然売り払った三菱ストラーダの後部座席から血痕が発見され、それが充代のDNAと一致した。現場の路上に落ちてた塗料片とジャージに残されたタイヤ痕も誠人のストラーダと一致した。ダウンベストにこびりついてた毛髪の血液型が誠人と同じだった。
証拠を突きつけ、厳しく取り調べて、 「てんごしようと思った」つまり愛好のAVのように少女を拉致して凌辱をねらい──という自供までこぎつけた。
この時の丘崎は逮捕連行のときにマスコミの前で演じた大暴れと同じ人間とは思えない大人しさだった。
たしかに丘崎は仕事も長続きせず転々としていた。だが、仕事先でモメごとを起こしたことはない。ただ来なくなったり遅刻ばかりでクビになったりして、いつの間にかすうっと消えていく。「大人しくて物静かな人」というのが元同僚たちの共通した印象だった。
――生きる力が少ない。そんな匂い。
前科前歴もない。せいぜい軽めの交通違反くらいしかない。
勿論、このままでも性的いたずら目的の容疑で立件できる。しかし取り調べというのはそれで終わらない。犯罪事実の調書、人定、つまり本人による本人だという説明から始まり、生い立ち、果ては小遣いの金額から今の人生観まで聴取される。
「なあ、丘崎くんな。君は犯罪事実を認めた。この調べはな、君の言い訳をきこうかって調書や。日本ではちゃんと言い訳を聞いてくれる制度になってるんや」
「さ、もう一度訊こうか」
誠人はそれでやっと口を開いて、初めて話したのだった。
自分が生まれたときから決まっていた異端の人生を。
とある田舎の殺人事情 「差別」
名張川上流、小さな山の尾根に家屋敷が軒を並べる山渓の村。3000本の梅林とお茶の生産地。江戸時代の家屋や能舞台が残っていて文化財に指定されている。 梅林は始まり江戸時代に染料として需要は高かったが、化学染料登場で衰退していった。だが、本数が多かったので観賞用として名所になった。
奈良県月ヶ瀬村嵩集落
この小さな村で丘崎誠人は生まれた。
35年前── 誠人の両親、セイジとナツエが流れ流れてこの村にやってきた。
2人とも被差別部落出身かつ在日朝鮮人の血が複雑に絡み合う出自だった。
http://ameblo.jp/matusyuka/entry-11233811835.html
丘崎誠人の両親はそれぞれトラブルがあって元の被差別部落界隈に住めなくなった。 母親のナツエは月ヶ瀬村の隣の山添村ので生まれた。朝鮮人と日本人のハーフだった。
(ここで言う『村』は行政村のこと、一般的な近世以来の血縁集団による『ムラ』はここでは『ムラ』と記述する。また『ムラ』は幾つかの集住地域に別れるがこれを『集落』と記述する。関東や東北では『部落』と呼ばれる単位であるが、近畿地方で『部落』と言えば『被差別部落』のことであり、まぎわらしいので集住単位を『集落』とし、被差別部落は『被差別部落』と記述する)
ナツエの生まれた集落は近くのムラに枝村として附属していた被差別部落でナツエの母(丘崎誠人の祖母)もナツエの祖父母(丘崎誠人の曾祖父)もこの被差別部落民だった。ナツエの母は未婚のままで朝鮮人の男との間にナツエを生んだ。朝鮮人の男はナツエが生まれる前に何処かへ行方を眩まし、ナツエの母もナツエを生んですぐに他の男と家出した。
ナツエは祖父母に育てられることとなった。だが、家が貧乏で小学校にも行けず7歳の頃から魚の行商を手伝わされていた。いや、そもそも戸籍があったのかどうかも定かではない。 小学校にも通えなかったナツエは読み書きもできなかった。
戦前や発展途上国の話ではない。戦後の日本の話である。
年頃の娘になった頃は集落で唯一の居酒屋で賄いをしていたが、両親がいない。父親が朝鮮人。学校にも行っていない。当然のように、この被差別部落の中でも最下層で、被差別部落民から差別されていた。
このころからナツエの元に近隣のいろんな男がやってくるようになった。ナツエはそれ自体を悪いことだとも考えていなかった。いや、そういう認識すらなかった。そのうちに、その男たちのうちの一人と「昵懇」になった。だが、その男は既婚者で不倫だった。狭い集落でそれを隠し通せるはずもなく、周囲に知れるとナツエは集落から追い出されるように出ていくことになった。
父のセイジの経歴ははっきりしない。セイジも朝鮮人と日本人のハーフで奈良の柳生から流れてきたらしい。ナツエが集落を出て、セイジとナツエは知り合って夫婦になった。夫婦といっても戸籍は入れない事実婚。内縁関係と報道されていたが、主義や主張じゃなくていろいろやむを得ずの事実婚だった。
(そもそもナツエに戸籍があったのかどうかも疑わしい。このあと記述するが国から貰えるべき手当てもなかったのはそのせいではなかろうか)
二人は流れ流れて別の被差別部落、月ヶ瀬村嵩集落にやってきた。ナツエが山添村で賄いをしていた時にこの集落から来ていた男たちがいて、ナツエと関係を持つものもいた。 ここで夫婦は、村人から早速、「おめえらは区入りさせん」と告げられる。
ここで登場するのが、この近隣集落独自の自治制度「区」と「与力」
ムラは長引・月瀬・嵩・桃香野・尾山・石打など、尾根や谷で分かれた小集落の集まりで、これが「区」に分けられ、「区」の代表が「与力」だった。区入りというのは「区の一員」と認められること。区民2人の推薦がないと区入りができない。もちろん明文化された条例ではない、しきたりである。
村史を繙くと、慶長年間に幕府が農村支配の末端機関として相互観察・全体責任などの目的のために設けた五人組制度がその源ではないか、という。与力というのは同族組織より選ばれた村の複数の代表のこ とである。「区入り」という、村の一員として認められるためには二人の与力の推薦を必要とする。与力には「一家の重要な事柄は喜憂一切」を相談せねばならず、「結婚相談はもちろん、仲人の決定まで与力に相談しないと将来の交際に支障をきたすという」「与力は“縁者は一代、与力は末代”と親類以上に頼りになり、一面言うことをきかねばならぬ権威ある存在であった」(月ヶ瀬村史)
1. 葬式には運営その他、一切の指揮をとり、家族全員手伝って山仕をつとめたり、会計もつかさどる
2. 家の普請などのときに手伝う
3. 結婚の結納、荷の受領、披露宴などでは、与力が親族代表として挨拶をする
4. けんか・土地の境界争い等の仲裁・調停をしたり、身元引受人になる
5. 出産や祝い事には親類としてつき合い、失火など、他に迷惑をかけた場合などは親類代表として詫びをする(月ヶ瀬村史)
とある。
戦国時代、ムラや町の成長期に村人や町人を確定する動きが起こっていた。豊臣秀吉は兵農分離政策の一環で、この動きを促進させ、村人や町人以外の流れ者を厳しく取り締まり、チェックする命令を頻繁に出している。ムラや町のほうも自衛や安全の為に構成員を村人や町人の相互承認という形で確定する排他的な動きを強めていった。また、戦国から近世までは税や法は「村請け」といって、村が法人として請け負っていた。その代表者として「庄屋」や「与力」が税を集めて、不足のときは高利で立て替えたり、法を触れ回ったりしていた。
つまり、この月ヶ瀬村のこのムラ周辺ではその戦国、江戸時代の名残が未だ続いていた。 勿論、法的根拠はない。だが、今でも与力の権威は絶大で、区民の冠婚葬祭、トラブル解決、生活指導、納税、全てを与力が取り仕切っている。
区入りができないと区有林を利用する権利等はない。冠婚葬祭は与力が仕切るこ ととなっているため、又地区内での交際も与力関係の者同志での交際が中心であることから、与力がないと事実上村八分のようになってしまう。区入りの概念は必ずしも法廷では明確にされなかったが、嵩集落の区長の証言によれば、区入りとは「皆さんと一緒にこれからお付き合いしていくということ」とされている。
ほかにも月ヶ瀬では、集落ごとに税金の申告・支払いをまとめている。もちろんこれらは僻地の山村における相互扶助の役割も果たしている。
繰り返すが、近世や戦前の話ではない。1997年の話である。ちなみに月ヶ瀬では土葬、両墓制で埋め 墓と詣り墓の2つ墓がある。かつて日本では両墓が主流だった。いろんな時計の針がここでは止まってるが、封建時代の旧制が今も生きている所は意外と全国各地にある。
このような制度は共同体の内側にいて疑問を持たずに生きていられるなら、それは分厚い帰属感に包まれてすこやかに暮らせるだろう。 だが、その輪からはじかれた者にとっては、そこは地獄と化す。
区入りがなければ与力もつかない。村の社会的生活は全て与力が取り仕切っているので、区入りできないと自動的に村八分になるのだが、そもそも二人は村人から初めから直接言い渡されていた。
「家ぇ焼けるか、葬式できひんときは村が寄ってやってやる。それ以外は付き合わへんからな」
それは村八分そのものである。
成人式、結婚式、出産、病気、普請、水害、法事、旅行、葬式、火事
この十のうち葬式と火事以外の八には一切関わらない、すなわち村八分。
葬式と火事だけ例外なのも善意ではない。死体をそのままにしておくと匂うし伝染病のもとになる。火事は延焼が困るからにすぎない。
近代日本で村八分は違法だけど、1952年には静岡県上野村で選挙不正告発した女子高生一家への村八分事件、1992年には兵庫県佐用町水根の村八分訴訟、2004年には新潟県関川村の村八分訴訟が起こっている。
水根では、たった7戸12人しかいない集落だが、そこの総代(月ヶ瀬村の与力と同じ)に命じられるまま1戸を村八分をしてる。もちろん総代が訴えられて敗訴した。だが、賠償金も6戸で割り勘することになった。しかもそれでも、裁判はなかったかのように村八分は続行中だ。
郊外都市でもママ友集団のシカトやイジメも装いを変えた村八分で、法的にも同じく共同不法行為として損害賠償どころか刑事罰の対象にもなる。
田舎事情は田舎で起きるとは限らな い。都会にも田舎事情は存在する。だが、ライフラインおよび全人生が一元支配されている田舎での田舎事情は生きるか死ぬかになる。
まさにセイジとナツエ夫婦は住むところもない、生きるか死ぬかの状態だった。だが、集落の民生委員(与力が公的役回りも兼任していた)が動いた。
(当時のマスコミ報道は、この「与力」という概念を説明できず、「民生委員」を肩書きとして記事を書いたので妙な記事になっていた)
この与力兼民生委員が、区民に空いてる土地を融通させ「この家に住むがええ」 と夫婦に貸した。
区入りは認めない。だが、住むことだけは許す。家賃も貧乏だろうからと月1万。
というと与力の親切心、善意のようだが、そこは村はずれの傾斜地、周りは藪、日当たりも悪くいつもじめじめしている。
しかも家賃1万というが、代わりに最初はナツエが、後に長女のカンが集落の男たちの慰みものになっていた。
こうして物置にしていた納屋だった掘立て小屋が、以後35年の夫婦の家になった。トタン屋根、壁はベニヤで隙間だらけで夏は暖房、冬は冷房とすきま風。風呂の湯沸かしは薪を燃やす。
「下水道の分担金を払ってないから」便所もない。だから一家は裏山に穴を掘って用を足していた。長女が穴に用を足していたのをマスコミが写真を撮って仲間内で回したりされたりした。
これは江戸時代でも発展途上国でもなく戦後、それも平成になってからも続いていたお話である。
そして、この親切な与力兼民生委員の大きな屋敷に生まれた孫娘が、のち被害者となる充代だった。
http://ameblo.jp/matusyuka/entry-11235582637.html
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セイジとナツエ夫婦は、行商と日雇いの肉体労働でなんとか食いつないでいた。
やがて長女カンが生まれ、次女が生まれ、三女が生まれ、長男誠人が生まれ、さらに四女が生まれた。
セイジは、家族が増えるたびに板切れで斜面に家を継ぎ足した。その為、彼らの家は一瞬3階建てに見えて、斜面に1階建て3棟が階段状に連なっている。素人の造作で更にあばら家感が増している。
区入りできないのでは茶畑も持てないし区有林の使用権利もない。集会にも呼ばれないし、役員選出の投票権もない。けれども負担だけは負わされる。区の奉仕作業もやらされるし、負担金は最低ランクながら支払わされる。
30年住み続けても、扱いは変わらなかった。
実をいうと、ここが旧弊に囚われた隔絶された排他的集団かというと、そうでもない。梅林は観光地で、都市生活に疲れて「田舎暮らし」を求めて移住してきた都会人もいる。村人は排斥するでもなく普通に受け入れて付き合っていて、寛容な顔も持っている。 だが、その顔は丘崎家にだけは一度も向けられなかった。日本が経済大国になろうが昭和から平成になろうが、丘崎家は不変だった。
極貧かつ孤立の暮らしだがセイジは愛人を作った。当然ながら夫婦仲は冷めた。
ナツエは子育てをしなかった。7歳から働かされていて、子育てという概念すら知らなかった。されたことも見たこともないものはできない。
家事も知らないから家の中はホコリと土だらけだった。家具もまったくない。生活用品は土だらけの床に直接置いてある。
一家団欒もなかった。料理をなんとか覚えた長女カンが作りおきしたおかずを各々が食べたい時間に勝手に食べる。
家族の会話もない。みんなたまたまひとつ屋根の下で息しているだけの家族だった。
セイジが居ないときに、ナツエのもとに代わる代わる集落の男たちが通ってきた。
集落の男たちはナツエを蔑視しながら性欲処理に使っていた。集落に住まわせてやっているから。
缶ジュースかミカン数個を置いていく。
隣り合う部屋で幼い誠人はそれを聞いていた。
姉カンが成長すると、村にある居酒屋の賄いとして働くようになった。
今度はカンのもとにかわるがわる男たちが通ってきた。
隣り合う部屋で少年誠人はそれを聞いていた。
カンは未婚のまま子を産んだ。父親は誰ということもないままだった。
(ナツエもカンも抵抗はしなかった。既に抵抗する術を持たなかったからか、そこに自らの存在意義を見つけたからか、それはわからない。おそらく、抵抗すること自体わからなかったのではないか?産まれたときからそんな境遇で、それが当然だと)
こうして何重苦もの荒んだ家庭で少年誠人は育った。そして、日本には義務教育制度があり、国籍住民票の有無に関係なく子どもは小中学校に行かされる。誠人は当然のようにひどい目に遭った。
小3のとき、公民館で放火騒ぎがあった。
「丘崎の息子がやった」と噂が立った。なぜなら「丘崎の息子やから」
村祭りで金が盗まれた、ビニールハウスでボヤ騒ぎがあった。
「丘崎の息子がやった」なぜなら「丘崎の息子やから」
川で遊んでいると石を投げつけられた。なぜなら「丘崎の息子やから」
「あの子と遊んだあかん」親たちは子ども達に言い聞かせる。なぜなら「丘崎の息子やから」
当たり前だが、少年誠人はめっきり暗い性格になった。中2で不登校になった。そのまま学校には二度と行かなかった。友だちもできず、家にこもった。 担任教師は誠人に冷淡で、卒業まで数度しか様子を見に行かなかった。法廷で誠人は「不登校は担任のえこひいきと体罰がひどかったから」と証言した。
卒業式も行かなかった。担任に命じられてしぶしぶ同級生が卒業証書を届けると、誠人はそれを破って焼いた。
裁判では、村の住民、同級生たち、当時の担任も証人として出廷したが「そんな差別はなかった」と口をそろえて否定した。だが、新潮45の記事を書いた中尾幸司は 取材中に聞いた、村人の「嘲笑まじりの」証言を次のように記録している。
「村の人間は、あの家族を明らかに見下しとるよ。年寄りが多いから、どうしても古い体質がある。現に私自身も村の人間が“朝鮮がっ! ”って吐き捨てるように蔑むのを聞いとるしね」
この事件、部落差別が原因かというと少し違う。確かに一部にはそれがあるものの、それだけではない。そもそもこの嵩集落自体が被差別部落で、丘崎家を差別していた人たちも、ナツエとカンの元に通った人たちも当然、与力達も被差別部落民だ。
それが、集落内部に更に下の階層を作った。よそ者の被差別部落民で朝鮮人とのハーフ、貧困で文盲。条件は揃っていた。
部落差別、在日差別、職業差別、貧困、村八分、いじめ──丘崎家は戦後日本の暗部を網羅したかのごとく背負わされた。しかも一家はどのカテゴリにも入れずどこにも属すことができない。だから解放や同和の互助も、被差別への支援も、救済も彼らだけをすり抜けていった。 こうして一家は、オリジナルの下層民として「創造」されたのだった。
ここで疑問が出てくる方もいるかもしれない。どうしてそんな目に遭っているなら村から逃げなかったのか?と。 村から出なかったのが悪い、外で自立しなかったのが悪い、どこに住むかは自由、どう生きるかは自己責任と必ず自己責任論を掲げたバッシングが出てくる。
だけど、それは孤立し虐げられ続けることが人の心の芯をどう破壊するか理解できていない。または、する必要もない幸せな人か、要領よくいつも踏みつける側にいて、 「いじめられっ子にも非がある、ぼくらも被害者」 と嘯く人だ。
ナツエにはこの嵩集落以外に行くところがなかった。集落の男たちの慰み者になるのなら、街に出て風俗でも稼げる。文盲で常識的な知識すらないナツエにはそれがわからなかったし、集落の者たちからは
「ここを出て行ったらお前らは生きて行かれへんぞ」
と言われ続けながら差別を受けていた。とりあえず、ここでは生きていける。虐げられ続けたものの心は自尊心すら破壊され、洗脳されていた。
http://ameblo.jp/matusyuka/entry-11236499568.html
/ 乃了 `ヽ ヽ∨∧ヽ \`、
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r,ニY/」 ′〃 , ' l| ト、 l l ̄l「`、 | ハ
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1986年――奈良県添上郡月ヶ瀬村
丘崎誠人は3年生を1日たりとも登校することなく中学を卒業した。
働かないといけないということで測量のバイトを始めたが辞めた。東京や大阪の飲食店で調理師見習いとして住み込みを始めたが辞めた。土木作業員を始めたが辞めた。警備員になったが辞めた。左官見習いをしたが辞めた。
家族の会話もなく、中学でも人間関係もなかった15歳の少年が、外界で急に円滑なコミュニケーションがとれるはずもない。 いつも、いつの間にか実家に舞い戻っている。
家では数少ない贅沢品、プレステで黙々とゲームかアダルトビデオ鑑賞の毎日だった。とくにお気に入りは少女凌辱もので、購入資金は老いても日雇い肉体労働を続ける親にねだった。丘崎家には1台しかテレビがないので、誠人がAVを見たくなると、そのたびにテレビを自分の部屋に運ぶ。終わると戻す。
もはや何度目かわからないが、またもや誠人は実家に舞い戻ってきた時には中学を出て10年経っていた。 もう2・3番目の姉は自立して家を出ていた。長女カンは28歳で子どもはさらに2人増えていた。やっぱり父親は誰ということもないままだった。
狭い家に、まだ肉体労働を続ける老父母セイジとナツエ、姉カンと3人の子ども、誠人と妹の計8人が住んでいた。
もはや誠人は働こうという気配すら見せない。プレステとAVビデオ、たまに滋賀県のソープ街雄琴まで遠征して性欲を発散。その資金は親にねだる。
もうひとつの楽しみは自慢の三菱ストラーダだった。もちろん親にねだって農協でローンを組んでもらって買ったものだ。 チャゲアスとドリカムなどの都市の若者のラブソングを流しながら、ドライブするのが誠人の幸せだった。購入して3ヶ月で5300km走った。深夜までゲームをして昼まで寝る。夕方にストラーダでどこかへ行き、夜戻ってきて深夜までゲームの繰返しの毎日を過ごす。
(なぜか田舎事情のある殺人者はみんなこうである。なぜか田舎に戻って来るのだ。外の世界へ出て行ったこともあるにもかかわらず。なぜか本人にとって最も忌み嫌って憎んでいるはずのそこにわざわざ戻ってしまう。
彼らはそこを忌み嫌い憎悪を燃やしつつ、でも外では生きられない。だからそこに帰ってくるしか道を知らない。そこは家もあるし、親に依存して、とりあえず生きることができる。だが、そこを憎んでいるのは変わらない。それでますます毒々しい澱をためていく)
丘崎誠人が村に舞い戻って1か月後。
――1997年 平成9年 5月4日
その日──自慢の愛車ストラーダで夜明けの月ヶ瀬へ朝帰り中だった。前日の夜、例によって母親から貰った金で滋賀県の雄琴ソープ街で性欲を発散し、晴れやかな気分で翌朝、月ヶ瀬へと帰ろうとしていた。
途中、眠くなってパーキングで仮眠をとった。起きたら昼過ぎで愛車ストラーダを家へと走らせる。 県道をジャージ姿の少女が歩いてるのを見つけた。
(あれ…おお、充代やんか。帰る途中か。部活かな)
与力兼民生委員の孫娘、13歳の充代は、卓球大会が終わって家に帰るところだった。この先、まだ高台にある屋敷までかなりある。その上に急な登り坂が続く。 誠人は愛車ストラーダのスピードをゆっくりと緩めて、 少女に、追いついた──
充代は自宅に戻らなかった。卓球大会が終わって、学校を出て帰宅の途について──それきり足取り不明だった。駐在所と所轄警察も捜索を始めた。捜査員が村で聞き込みを少ししただけで、すぐに有力な怪しい人物が浮上した。
丘崎誠人、25歳無職。
――5月27日
充代が失踪した5月4日午後の時間帯の丘崎誠人のアリバイは無い。前夜からストラーダで村外へと出ていた。
――働きもせえへん。素行も悪い。怪しい。なにしろ丘崎の息子やから。
「なんだ?最後の“丘崎の息子やから”というのは…」
「はあ、それが──」
刑事たちが戸惑ったのは、与力、区入りだという時代劇な言葉だった。村人には常識らしく普通に口にするが、なんのことかわからない。
「丘崎の家とは付き合いしてへん」
「付き合いのある人は誰でしょうか」
「誰も丘崎の家とは付き合ってへんよ」
「なぜですか?」
「区入りしてへんし。村のもんやないで」
「すると最近村に来た人たちですか?」
「んー30年かそこら前ちゃうかな、来たんは」
「はぁ、30年も住んでたら村の人やないですか」
「区入りしてへん。村のもんやないで」
困惑した県警の刑事達は駐在所の警官からも話を聞き、失踪少女の祖父が「与力」と呼ばれ、村ではたいへん偉い人であることが分かった。最初は「民生委員」だから偉いのかと思っていたが、与力が偉いから民生委員も兼ねてる、とも分かった。
――6月28日 台風の夜
刑事たちは違和感を覚えていた。村の人々は捜査にとても協力的だ。そして誰もが「丘崎の息子が怪しい」という。しかし、なぜそう思うのか、と聞くと
「子どもの頃に公民館を放火したいう話や。 小3の頃やから警察沙汰にはならんかったけど」
「働いても続けへん。家でぶらぶらしとる怠け者や」
「親もあれやしな」
全く論理的な根拠がない。根拠は「丘崎の息子やから」である。
(丘崎誠人を、何の躊躇いもなく「怪しい」と名指しする。それは被害者が身内(しかも与力の孫)で、対する誠人は、永遠のヨソ者にして犠牲の子羊だったからだった。
結果的には、村の噂どおり彼が犯人だった。 でも仮に、誠人が無関係だったとしても、きっと村人は言ったはずだ。彼が小3の年に起こった公民館火事のときのように)
「丘崎の息子が怪しい」
「丘崎の息子やから」
http://ameblo.jp/matusyuka/entry-11238229540.html
――1997年 平成9年 8月1日
「月ヶ瀬中学生女子失踪事件」捜査本部取調室
丘崎誠人の、生まれてから、5月4日午後に少女と県道で出会うまでの、自分語りが終わった。取調べ官はやっとあの村にずっと感じてた違和感の正体が分かった。
「では、これは復讐なのか?充代ちゃんのじいさんは区の与力だ。今までの恨みがあったから、その仕返しということか?」
そうだとしたら、より犯行は凶悪だ。衝動的ではなく計画的、身勝手、怨恨のため罪もない少女を狙う──
だが、丘崎はぽかんとしていた。
「うーん…」
本当によく分かっていない様子だった。
「なあ、丘崎くん。一緒に思い出そうや。あんときのことを。できるだけ早う真相を明らかにするのが君の罪滅ぼしにもなるんやで」
「はい」
誠人は前夜、雄琴のソープランドに行き、5月4日の午前中に地元に戻ってきた。
途中、仮眠をとり、昼過ぎに目を覚ました。何となくウキウキした気持ちで車を運転していたところ、ふと見ると嵩集落に帰る途中の充代が歩いていた。
――あ、あれは充代か。部活の帰りかな
――嵩集落まではまだ距離がある、急な坂もある、あの子を家まで送っていってやろう
ふとそんな親切心、好意が自然と生じてきた。充代が小学生の頃は何度か送っていってやったこともあった。暫く顔を合わせていなかったが、彼女は誠人を蔑視したり、差別したことはなかった。よく笑う、誠人を「おいちゃん」と呼ぶ、人懐こい子だった。
誠人は車のスピードを落としてゆっくりと近付いた。最初の供述だと「車に引きずり込んで連れ去るつもりで」となっていたが、それは取調べ官が誘導しつつ供述させたものだ。
いつもはそんなことしない。みんな、誠人を嫌っているので、車に乗れ等と言うと怒鳴られて石を投げられる。それを誠人は自分自身で知っている。だが、この時はいい気分だった。それに充代は誠人を蔑視したことはなかった。
「乗って行くか」
誠人は声をかけた。しかし充代は誠人をチラッと見ただけで、呼びかけを全く無視し、返事もしなかった。そして、足早に歩き出した。
(どうしてそんな風に反応したか、 彼女の心は今となっては分からない。年頃の女の子だ。大人の男の車に乗ることに抵抗があったかもしれない。
13歳だから、うまく取り繕って断れなかったのか、単に丘崎の顔を忘れてて「変な男」と思って逃げたのか、それとも、中2になるまでに周りの大人たちから丘崎は『丘崎の息子やから相手にしたらあかん。近づかんとけ』と言われていたのか、ただ集落の空気を感じとってそうしたのか。
だが、いずれにしろ丘崎誠人は、無邪気な少女がいつのまにか冷淡な世間という仮面を被っていたと受け止めた)
――俺をよそ者と思っているから無視しよる。返事もしやがらん。この女も一緒や。
ああああああああああああっ
ああああああああああああっ
もう許さん!!
それまでの嵩集落の人間から受けていたよそ者扱いと謂れのない差別の悔しさが爆発寸前になった。さっきまでのいい気分とこの現実の落差は誠人にとって絶望的だった。自分を無視した充代と嵩集落全体の人間に対する憎しみが一緒になり、頭の中が混乱状態に陥った。
――集落の者が一人居なくなれば、集落の全員が心配して、恨みが晴らせる絶好の機会や、今がええチャンスや!!
それまでの嵩集落の人間からよそ者として口では言い表すことのできない苦しみと差別を受けてきたことが交差した。頭の中は爆発寸前の混乱状態のままだった。後先のことを考える余裕等なかった。
誠人は充代の背後から時速30キロのスピードで近づき、そのまま車を衝突させた。ドンッと音がして、充代は物も言わずに転がった。ガードレールに衝突するとそのまま倒れこんだ。靴は片方脱げて転がっている。ガードレールに血糊がべっとり付いていた。
車をぶつけた瞬間、誠人の憎しみは雲散霧消し、現実に引き戻された。急ブレーキを踏み車を停める。慌てて運転席から降りて、道に倒れた少女を抱き起こした。あちこち擦りむいて血が出ている。頭からも血が流れていた。少女はハアハアと荒い息をしていた。
ああああああああああああっあああ、大丈夫かああっ
うわわわ、ははねちゃっははははねはね ちゃった。
ああなんでおれはなんで。こんな。
病院行かなきゃひどいケガケガひどい/
これがバレたらもう村にいられなくなる/
早く連れてってやらんと/
俺も家族も追い出される/
病院病院へ/
どうすりゃ/
病院へ早く病院/
いいんだどうすりゃどうすりゃどうすりゃどうす りゃどうすりゃどうすりゃどうすりゃどうすりゃななななんとかしなけりゃなんとか──
なんとかしなけりゃ
なんとかしなけりゃ
なんとかしなけりゃ──
病院へ連れていくことも脳裏をよぎった。だが、今までの集落でのことが次々と駆け巡る。自分が犯人であることが露見し、自分だけでなく家族までが村に住めなくなる。事件を持って逃げるしかない。そう考えた。
みみみ見つからない場所場所へ
見つかっ隠して追い出される殺して隠して殺し場所見つかったら探しヤバイ殺しヤバイ見つかったら死体場所隠す場所
どこどこどこどこがががが
丘崎誠人の自供どおり、村から10km離れた伊賀山中で、充代の白骨化した遺体が見つかった。 祖父の与力兼民生委員は、孫娘の骨壷を受けとった。
「やっとうちに帰ってきました」
彼は決して悪人ではなく、集落では皆から慕われる人格者だった。月ヶ瀬の人々も、名張葛尾の人々も、加古川西神吉町の人々も、それに山形新庄市の人々も、日頃から凶悪なはずもなく、ごくふつうの素朴な人々だったはずだ。そこに田舎事情の闇がある。
丘崎家は当然のように村から追い出さ れた。彼らの長く暮らした掘っ立て小屋の家も、すぐに取り壊されて更地になった。 丘崎家の人々は別の地に流れて居を構えた。貧しいままだったが、彼らは皮肉にも誠人の凶行によって35年にわたる呪縛から解放された。
http://ameblo.jp/matusyuka/entry-11238480746.html
月ヶ瀬村を訪ねた。あの事件の集落を見たくなったのである。青年が生まれ育ち、ついに捨てきれなかった故郷の村の風景を。うららかに晴れた暖かな朝だったが、柳生の里を抜けるうねうねとした山間の道は日も差さず、ひどく寒かった。
事件は1997年の5月に起きた。梅林で有名な村の中心部から川ひとつを跨いだ山間の集落で下校途中の中学2年の女子生徒(当時13歳)が行方不明となり、付近からタイヤのスリップ痕や女生徒の着用していていた靴やジャージなどが見つかった。二ヶ月後におなじ集落内に住む25歳の青年が逮捕され、自供から伊賀上野市郊外の峠で白骨化した遺体が発見された。
翌年、青年に対して奈良地裁は懲役18年の一審判決を申し渡したが、検察側がこれを不服として控訴し、2年後に大阪高裁により無期懲役の判決。青年は弁護団のすすめにもかかわらず上告をしないまま刑が確定し、去年の夏、収監先であった大分刑務所の独房内にて自らのランニング・シャツで首を縊って果てた。29歳だった。
事件は当時、いたずら目的の稚拙な誘拐殺人といったニュアンスで報じられたように思う。だが今年になって雑誌に掲載されたレポート(新潮45・7月号「虐げられた人びと」中尾幸司)や、裁判の係争中に弁護団の一人がある機関誌に寄せた文章(部落解放なら第12号「月ヶ瀬事件と差別」高野嘉雄)などに目を通すと、そこからまた、べつの風景が浮かびあがってくる。
青年は逮捕後、事件の動機として、集落の住民によるじぶんや家族への差別があったと供述した。月ヶ瀬は現在も与力制度といわれる昔ながらのしきたりが残っている村である。与力というのは同族組織より選ばれた村の複数の代表のことである。たとえば「区入り」という、村の一員として認められるためには二人の与力の推薦を必要とする。
B(部落)地区には与力制度というものがあり、地元民二人の推薦がない限り、区入りができない。区入りができないと区有林を利用する権利等はない。冠婚葬祭は与力が仕切ることとなっているため、又地区内での交際も与力関係の者同志での交際が中心であることから、与力がないと事実上村八分のようになってしまう。
被告人の母の法廷での証言によれば「地区民から、家が焼けたり、人が死んで葬式ができなくても、それだけは村で寄ってやってやる、それ以外はつきあわない、と言われた」というのである。
事件を起こした青年の家族は30年以上も前に隣村から移っててきたが「区入り」は果たしていない。村の民生委員を務める、かれがその命を奪った少女の祖父の計らいによって家族は、村はずれの日当たりの悪いじめじめとした傾斜地にかつては物置として使われていたトタン屋根とベニヤ板の壁のあばら屋に住みついた。
冬には隙間風に悩まされ、室内にはいつも鼠が走りまわっていた。
風呂は薪で、「下水道敷設の分担金が支払えなかった」ために便所はなく、外に掘った穴で用を足していた。
内縁関係にある青年の両親は、ともに日本人と朝鮮人の間に生まれたハーフであった。お茶の栽培農家がほとんどを占める村内にあって、二人は行商や日雇いの仕事で家計を支えた。
寡黙な父には愛人があり、気が強い文盲の母は子どもに金だけを与えて放任した。毎日、長女がおかずをつくり、それをみなが好き勝手な時間に食べた。会話もない、ばらばらの家族だった。
中学卒業後、青年は職を転々とするがどれも長続きしていない。測量事務所のアルバイト、土木作業員、警備員、左官見習い。大阪や東京の飲食店で調理師見習いとして働いたこともあったが、住み込みが性に合わなかったのか、ふらりとまた村へ舞い戻った。そんななかで車は、かれの唯一の安らぎの空間であったようだ。カーステでかけるのはドリカムやチャゲ&飛鳥。「特に初期のドリカムの、都市生活を楽しむ若者たちの屈託ないラブソングがお気に入りだった」(新潮45) 事件のひと月ほど前に買ったばかりの大型四駆「三菱ストラーダ」の走行距離は、事件後に売却される三ヶ月の間に5.300キロに達していた。
そして事件当日。ここでも修羅は、一見何気ない、のどかなごく当たり前の光景からその首をもたげる。
被告人が反抗に至った経過は以下のとおりである。
被告人は前夜、滋賀県内の、いわゆるソープランドに行き、5月3日の午前中に地元に戻ってきた。うららかな日だまりの中に車を停め、しばし仮眠をした後に目を覚ました。何となくウキウキした気持ちで車を運転していたところ、ふと見るとB地区に帰る途中の被害者が歩いていた。B地区まではまだ距離がある、坂もある、あの子を家まで送っていってやろう、ふとそんな親切心、好意が自然と生じてきた。
気楽な思いで「乗って行くか」と声をかけた。しかし被害者は被告人をチラッと見ただけで、呼びかけを全く無視し、返事もしなかった。その時の心境は、被告人の調書では、以下のとおりのものとされている。
「顔見知りの私が親切に声を掛けているのですから、せめて、お爺さんが迎えに来ますから結構ですとか、家が直ぐそこですので結構です等と断ってくれれば、私としては腹が立つことは無かったのですが、浦久保充代子さんが私の親切心を無視し、返事もせず、逃げるように足早で歩き始めたことで、私は俺をよそ者と思っているから無視しよる。返事もしやがらん。○○の者は俺を嫌っており、この女も一緒や等と思うと、それまでの○○の人間から受けていたよそ者扱いの悔しさが爆発寸前になったのです。
このようにして自分を無視した浦久保充代子さんとB地区全体の人間に対する憎しみが一緒になり、頭の中がパニック状態になったのです。そんな腹立たしい気持ちで車を走らせている時、完全に切れてしまい、許さん、車を当てて連れ去ってやろう、最低でも身動きできないようにしてやろう、B村の者が一人居なくなれば、村の全員が心配して、恨みが晴らせる絶好の機会や、今がええチャンスやと考え」
「待ち伏せしている間も私の頭の中は、親切心を無視された腹立ちと、それまでのBの人間からよそ者として口では言い表すことのできない苦しみを受けてきたこと等が交差し、とにかく頭の中は爆発寸前のパニック状態であり、後先のことを考える余裕等な」かったとされている。
青年は少女の背後から時速30キロのスピードで近づき、そのまま車を衝突させた。だが、いざぶつけてしまうと「憎しみは雲散霧消し、現実に引き戻され」(弁論要旨)、慌てて運転席から降りて、道に倒れた少女を抱き起こし後部座席に移した。少女はハアハアと荒い息をしていた。病院へ連れて行くことも一瞬脳裏をよぎったが、
「自分が犯人であることが露見し、自分だけでなく、家族までが村に住めなくなる.... 事件を持って逃げるしかないという気持ちになった。(少女を)発見されにくい場所へ連れてゆき、殺して死体を隠してしまおう」(冒頭陳述)
そして二時間後、伊賀上野郊外の山中で、はじめは四重の紐状にしたビニールテープで絞殺しようとしたがうまくいかず、手元に転がっていた人頭大の石(4.9キロ)を数回、少女の頭部に投げつけて絶命させた。死因は左頭蓋底骨折による脳挫傷であった。
事件をめぐる検察側と弁護側の争点は、当初、その動機にあった。検察側は殺された少女の下着が刃物で切り裂かれていたことから、事件は性的ないたずらが目的の誘拐殺人であり、青年は性的異常者であると主張した。それに対して弁護側はそのような性的異常の傾向は認められず、事件は青年の自供どおりに「被告人、被告人の家族に対する月ヶ瀬村住民等による差別の中で、被告人の鬱積した怒りが衝動的な形で暴発したものである」と反論した。
もうひとつは「差別」の問題である。一連の公判において、青年の家族を取り巻く村の旧弊さが浮き彫りになったものの結局、裁判所は「被告人のいう差別感情なるものは、何の咎もない中学二年生の被害者に対する本件の犯行動機として、ほとんど酌むべき事情にはならない」としてこれを斥けた。情状酌量の余地はないとして、検察側の求刑通り無期懲役が宣告されたのである。
月ヶ瀬事件で特徴的なのは、被告人は自白に転じた以降、終始一貫して自己の行為を弁解せず、正当化しようとはしていないことである。被告人は動機として月ヶ瀬村の住民による被告人及びその家族への差別があったことを供述しているが、それは何故に本件の如き犯行をしたのかという質問、追求があったため、「事実」として、その経過、内心の感情の推移を説明したのにすぎない。
被告人は当然償わねばならない責任はこれを受け入れるべきと考えており、自己の刑事責任を軽くするための一切の弁解、責任転嫁を拒否し、公判廷においてもただ「事実」としての自己の心情を述べたに止まったのである。
冬の月ヶ瀬は、さながら湖底に横たわった村のようにひっそりと静まりかえっていた。梅林近くのみやげ物屋は軒並み店を閉ざし、観光客の姿もまばらだった。昼寝をしているような観光会館にバイクを停め、置いてあった観光パンフを貰い、二階の展示室でかつてこの地を訪れた文人たちの梅林を愛でる書画をしばらく眺めた。
それから梅林の裏手にある尾山代遺跡に立ち寄った。茶畑の広がる丘陵地の斜面が小さな公園のように整備されていて、素堀りの住居と、その隣に四畳半ほどの鍛冶工房の建物が復元されている。室町期あたりに奈良の都の大安寺などに木材を供給していた職能民たちの集落跡だという。北風を避けたなだらかな南の斜面を三段に造成し、上段に前述の住居と工房、中段に食料を貯蔵した穴、下段をゴミ捨て場として使用していたらしい。どこまでも続く低い山並みを眺めながら、いにしえの杣人たちの日々の暮らしを想った。陽が雲間に隠れ、相変わらず寒かった。
ふたたび中心部の月ヶ瀬橋までもどり、橋のたもとで山頭火の句碑などを眺めてから、青年の生まれ育った集落へ向かった。
日当たりの良い高台に茶畑が広がり、20数戸のわずかな家々が尾根筋の平坦地に身を寄せ合った、のどかな山村の風景だった。人の姿はほとんど見えず、閑としている。集落全体を見わたすことのできる公民館と薬師堂の前にバイクを停めた。もう一方の高台にひときわ立派な土塀に囲まれた屋敷が、あれがおそらく亡くなった少女の家だろうと思った。
隣接する神社の珍しい石造りの神殿などをしばらく見物してから、寺の本堂を横切り、反対側の墓地へとゆっくりと歩をすすめた。
月ヶ瀬はいまも土葬であり、しかも埋め墓と詣り墓(石碑墓)という両墓制の形を残している。村はずれにある埋め墓に遺体を埋葬し、一定の期間祀った後は村に近い詣り墓へ霊魂を移し、以後はそちらへ詣でるのである。薬師堂の境内にあるのはその詣り墓の方で、ここから暗い雑木林の小径を20分も下ったところにあるという埋め墓も覗いてみたい気持ちもあったが、今回はあえて控えることにした。
集落の裏山の小高い山の上に位置する、乙若城跡という南北朝時代の史跡を訪ねた。史跡というにはお粗末な、草ぼうぼうの猫の額ほどの淋しい場所だった。青年もかつて子ども時分にここでひとり孤独な時を過ごしたに違いない、となぜか思った。逮捕前に青年がマスコミの「(行方不明の)少女を知っているか」との問いに応えて、「おなじ地区だから知っている。小学生の頃は通りがかりに車に乗せてあげたこともあった」と語ったという、そのことばを想起した。
幼い頃には無邪気にかれの車に乗り込んできた少女が、ある時から「世間」という得体の知れぬ皮をかぶり、他の大人たちと同様にかれに冷淡に背を向ける。鬼だ鬼だと言われ続けてきた者が、ついに本物の鬼となって復讐をした。だが所詮、本物の鬼には成りきれなかった。
http://www.geocities.jp/marebit/oni.html
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2) 奈良県 月ヶ瀬村
493:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 19:39:19 ID:???
梅の観光地になってるから行ってみたらいいよ。 梅やさんがいくつかある。
こんなところで事件があったのかってしみじみ思うよ。
見えない何かで囲われた場所って感じ。
289 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/19(火) 08:16:13 ID:???
月ヶ瀬にドライブに行ったことある。 すっごく不気味で暗い雰囲気だった。
他にもあちこちのどかな田園地帯には行ったことあるけど、雰囲気が全く違う。
何かにとりつかれたような、とにかく気持ち悪い村だった。
悪霊や山姥でも住んでそうな村だったよ
749 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/11(木) 21:47:38 ID:???
月ヶ瀬付近の谷の道路沿いr82だっけ走ってると細い道があって、小さい集落に続いてたりするね
なんか暗い感じのする地域なんだよね
名阪国道の南北周辺は
751 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/11(木) 23:08:01 ID:???
東名阪辺りから行くと判るが JRに取り残された丹波方面は一種変わった空気してる 昔のままが残ってるような 非開放的と言うか いわゆる田舎だ
752 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/11(木) 23:20:34 ID:???
>>751
奈良市街地→柳生→月ヶ瀬
ドライブに行ったことがあります。 奈良には転勤で二年間滞在してました。
月ヶ瀬に近づくにつれ、怖くなりました。
白土三平の忍者漫画カムイの雰囲気がして、背後から手裏剣が飛んで来そうな恐怖感でした。 のどかな田舎の田園風景という感じじゃなくて、山ん婆とか化け物が住んでそうな恐ろしい雰囲気でした。
754 : 752 : 2010/11/11(木) 23:57:46 ID:???
そういえば 月ヶ瀬は三重の伊賀上野の隣だね。
伊賀上野といえば伊賀者忍者の里。
奈良市側の柳生は柳生一族の里だよね。
月ヶ瀬が時代劇の忍者っぽい雰囲気なのも納得。
290 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/19(火) 13:33:38 ID:lOMjkoom [1/1回発言]
月ヶ瀬村ってど真ん中に太い川があるんだけどさ、その川がダム湖みたいに深くてハンパなくでかいの。 バーベキューするような川原って感じじゃない。
あの深くてでかい川は自殺の名所かもね。 年柄年中自殺者の遺体が浮かんでそう。川の周りにはコンビニとか街灯とかはとにかく何も無くて、飛び込む人がいても誰一人目撃者がいないと思う。
梅林見学に車で行った自分は、あの川を見てたら何だか陰欝な気分になった。
真っ青に晴れた日だったのだけどね、空気が重たく感じられたよ。
296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 10:34:10 ID:AABLjX7e
ほんとあの村は異常な雰囲気が漂ってるよ。
俺は仕事とかで行くが横溝作品の舞台じゃないのかと思う時があるな。
ちなみに自殺の名所であり年間多数の自殺者が発生してる。
761:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 13:50:27 ID:MWeCSpx/
月瀬橋っていう赤い大きな橋知ってる?
橋の北側が中心部で、観光協会、梅林、役場がある。
川を挟んで橋の南側の山を奥へ奥へと進むと、細い道になっていき、うっそうとした薮になる。 その薮の中に丘崎のあばら屋があった。
258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/07(日) 17:44:01.59 ID:???
奈良市月ヶ瀬嵩っていう地域。
名張川に南北にかかる月ヶ瀬橋の南側地域が嵩。
嵩の細い道(地図に載ってないのでは?)をくねくね奥に入っていき、うっそうと草木が生い茂り日光が入ってこないところに丘崎のあばら家があったそうな。
同じ月ヶ瀬嵩で道路に面した小高い所に被害者中学生の家があるそうだよ。
135:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/14(月) 08:58:13 ID:LIHP0hsz
以前京都市内に住んでたとき、月ヶ瀬村にドライブに行ったことがある。
川とか梅林があってのどかな場所だったけどなあ。
でも、観光客にはわからないような、暗い部分があるのね。差別、古い因習、近代生活から掛け離れた極貧一家、・・・
格差社会がより一層進んでいる今、こういう事件が激増するかも。
358:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 02:06:05 ID:???
月ヶ瀬は梅林を見に行くところ。
住むところではないよ。
あんな閉塞感たっぷりのところなんてね。
360:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:29:34 ID:???
自分は奈良の中心街に住んでるけど、月ヶ瀬ってBだっけ?
そうだったとしたらこの犯人への非人道的な扱いも分る気がする。 そもそも未だに関西に差別が根強いのは、ある程度仕方のない現実なんだよ。
知人が車で走行中、いきなり窓を割られた事があった。 すぐに届け出て、しかもあきらかに犯人と思われる車両が見えるところにあったのに、警察は煙に巻くだけだったとか。 それは、その犯人が周囲でも有名な札付きのBだったためであったことが分った。 奈良ではBは何をしても訴えられない(関わるとえらい目に合う)特権階級。
最近ようやく行政での不正が色々発覚するようになってきたが、まだまだやりたい放題なのが現実だよ。 小学校から無駄な同和関連の授業を組み、過剰なまでに差別の事実を刷り込むのも差別を「商売」にしてBが暮らしていくため。 こんな環境だから、Bとはなるべく関わらないように刺激しないように常に気を使う。 自衛するためには転入者に出身地を訊ねたりするのもやむを得なかったりする。
自分達で「差別」を温存しながらも、低く見られていることに鬱憤を抱えたまま閉鎖的に生きていくB。 彼らなら更に弱い立場の者がいれば、嬉々としていじめをするだろうな。
148:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 13:00:02 ID:1Tklg+vP
月ヶ瀬村自体が、同和地区だってことですか?
山奥の川沿いの小さな村らしいけど。
149:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 14:18:38 ID:ZjhKLGj+
山奥の川沿い=まさしく
150:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 20:26:50 ID:2PZfVmfN
月ヶ瀬村の山高地区
405:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:55:18 ID:Ty1lbCVR
県境はB地区多し
319:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 16:37:08 ID:gxLrsi7V
月貸せ村って部落なん?
部落民が朝鮮人を差別したってことなん?
320:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 17:31:51 ID:???
言うまでも無いだろうw
関西方面は半島からの渡来人の末裔が多いから差別意識が強いんだぜ。
321:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 19:19:56 ID:gxLrsi7V
ふ〜〜ん、そうなんだ。
大昔朝鮮から渡って来た奴らが、20世紀に朝鮮から来た人達を差別するとはね。 同胞いじめってか!?
164:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/19(土) 07:41:28 ID:Zihyooab
大体において、月ヶ瀬の祖先は渡来人のくせに、流れ者朝鮮一家の丘崎を村八分ににしたのがこの事件の発端。
月ヶ瀬の奴らは未だに「差別なんかしてません」と、ほざいてる。
自分らが行った酷い村八分行為が、巡り巡って孫の死を招いたことを月ヶ瀬の奴らは思い知るべき。
146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 16:16:07.96 ID:???
月ヶ瀬はB地区?って事は月ヶ瀬の人達は他の町からは差別を受けてたって事?
さらにその人達が丘崎一家を差別してたって事?はらいせみたいな感じ?
149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 18:29:36.82 ID:???
>>146
月ヶ瀬全体が被差別部落なのではなくて、丘崎一家が住んでいた嵩という集落がそうだったということ。 だから被害者やその祖父や「与力」という住民組織のメンバーも被差別部落民で、社会の底辺層がさらにその下を差別する構造だったという認識でいいと思う
188:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/22(火) 11:28:07 ID:fD6W5uiH
チョンが、部落の子を殺した事件。
147:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 12:50:01 ID:2PZfVmfN
部落民に差別されてたんだろ。
288 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/19(火) 08:09:11 ID:???
丘崎一家が住んでた地域は月ヶ瀬の中のB地区(月ヶ瀬全体がBというわけではない)
で、そのBの奴らが自分らより更に下の丘崎を人非人扱いすることで憂さを晴らしてたんだよな。
底辺が最底辺を見下す構図。
69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/15(金) 22:19:43.18 ID:IUQJa6/D
丘崎はKで村人がBだよね。
「差別をなくそう」って綺麗事言いながら、自分たちは何をやったのか?、
と月ヶ瀬B民に俺は聴きたい。
489:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 06:04:24 ID:???
同和って差別されることには五月蝿いけど、差別することには寛大なんだねw
71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/15(金) 23:53:48.97 ID:???
底辺は底辺を叩きたがるもんだよ
士農工商からしてそう 汚い人間の業だね
救われんなぁ
406:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:20:06 ID:???
上でBがなぜ住所で分るかって言う人がいたけど、大抵その場に行って見れば分るよ。 明らかに他の地区と雰囲気が違う。簡単に言えばボロいし汚いし雑多。 もしくはいわゆる改良住宅だったりする。(ニコイチなど特徴のある建物が多いから一目で分る)
血が濃いので悪い血が…ていうのも、ただの風評ではない。 実際いとこ同士などの近親婚が多いので、視力などに明らかな劣性遺伝をもっている人が多くみられる。
親族や地区での繋がりが強く、本人同士の問題と安易にBと結婚などをすると、いざ関係が悪くなったら突然ヤクザまがいの人間が出てきて親族中に迷惑をかける事になったというのもよくある話。
「差別」自体は良くない事だと誰でも分ってるんだけど、Bに関しては実害が現実にあるんだから区別して付き合うのは仕方のない事なんだよね。
でも月ヶ瀬って本当にBなのかな?
村の変な制度やいじめ体質を見るとBっぽくはあるけど…
でも身近にこの犯人の家庭みたいな一家が住んでたら正直嫌だと思うんだよね。
極力関わらないようにするし、子供に「付き合うな」と注意するのも普通の対応だと思うんだが。
331 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/21(木) 08:07:54 ID:???
Bがばれて婚約が破談になった芸能人
女優のM・R(相撲取り貴○花との破談)
元ミス日本のN・K(名高○郎との破談)
歌手のN・A(近藤○彦との同棲中に自殺未遂)
彼女達本人は、自分がBの子孫だとは知らなかっただろうね。
好きな男が出来、いざ婚約という時に相手側に調べられて親がB出身であることが判明。
結果、一方的に婚約解消されて涙に暮れた…という感じだろうね。
N・A以外はその後、理解ある別な男と幸せな結婚したけど
N・Aは未だにショックが癒えずメンヘラ状態。
親がB地区を出て都会に住むようになった子供は自分がBの子孫であることを知らずに過ごしてる人が多いだろうけど、戸籍から祖先の出自を調べられたらBがわかっちゃうんだよね。
451:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:33:57 ID:R2RSZAbt
「部落」「部落差別」「同和」という言葉に敏感なヒトが多いのは確かだが、
これは、世間がそういう言葉を使用禁止にしたり、隠語にするところに原因がある。
昔、身分制度で「えた・ひにん」という最下層に属する人間が居たのは事実だが、
彼らは、処刑の後の死体処理、動物の屠殺、皮剥ぎなどの仕事に従事させられ、
ある特定の地区に住まわされただけである。それが「部落」だ。
今、そんな仕事をさせられている人間なんて居ないのに、その地区へ呼称だけが根強く残り、現在に至っている。 要は、「部落出身者がどうのこうの・・・」と言っているワケではなく、人間の中には、他の人間と差をつけないと生きていけない・・・というヤツが多く、「アイツは部落出身だ!」などと言って、その人間と「差」をつけること(つまり、自分はその人間よりは上なのだ、と思う)で、自分自身が生きる支えのようなモノにしているだけである。
413:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 10:41:32 ID:???
月ヶ瀬がブラクなんじゃなくて犯人がブラクなんで月ヶ瀬村の中で差別されていたってことだと理解していたのだが・・・
414:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 15:16:25 ID:3rjrpBBe
>>413
月ケ瀬全体がBなのではない。
月ク瀬の中の某地区(B)に、隣村の朝鮮人と日本人(B)の夫婦が引越してきた。
その夫婦の息子が犯人。
某地区住民(B)の女子中学生を、犯人が殺した。
つまり、Bの娘を、朝鮮籍の犯人が殺したってことだよ。
433:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 07:02:20 ID:???
丘崎が住んでいた嵩地区はB地区。
173:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/21(月) 04:05:46 ID:3JZ1lI3e
名張毒ぶどう酒事件なんかも奥西の家族に対する地元の連中の村八分行為が凄惨だった
地裁で再審開始決定が出た時の、地元の連中のコメント見たら吐き気がした
174:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/21(月) 09:36:22 ID:8WOPMAxt
>>173
名張毒ぶどう酒事件の現場(葛尾地区)も山奥の川沿いだね。
しかも、奈良の月ヶ瀬村、三重の名張葛尾には両方に同じ名張川が流れている。
差別で苦しめられた人間には、山と川が付き物だね。
山奥川沿いのムラって、いやな所だね。
175:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/21(月) 10:05:12 ID:8WOPMAxt
この事件が起きる3年前(1994年)に月ヶ瀬村にドライブに行ったことがある。 村を流れる川とか、上流のダムを見てたらすっごく陰鬱な気分になり、「この川は自殺の名所なのだろうか?」なんてなことを思いもよらず考えてしまった。
梅林や川、山など確かに自然は豊かなんだが、どことなく陰鬱さを感じさせる地域だった。
もしかしたらあの当時、丘崎とどこかですれ違っていたのかもしれない・・・
あの暗くて陰鬱で気分の滅入る山奥川沿い村に、陰惨な差別があるとは当時想像もできなかった。(北海道出身なので、被差別部落・朝鮮差別とかそういうことに全然ピンと来ないです)
169:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/20(日) 10:53:36 ID:J52YXR80
小学生時代に、放火の濡れ衣着せられて、皆からいじめられるのってさ、「フランダースの犬」のネロみたい。
ネロの場合は、アロアとか近所のおばさんとか味方がいて。コゼツの旦那も、最後にはネロへの猜疑心も消えて探してくれたけど。
このスレの犯人は最後の最後まで、信頼出来る人がいないまま、孤独死したんだね。
「自分は何のためにこの世に生まれてきたんだろう」って絶望感で一杯だったんだろうね。
401:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:55:02 ID:bBNPZW2M
こういう言葉は適切かどうかわからないけど
生まれてこない方が良かった人 っているんだなと思った。
153:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/18(金) 00:47:49 ID:gyEL9ih5
弁護士の奨める上告もしないで刑を素直に受け入れ、服役中は罪悪感で苛まれてたらしいですね。 罪の意識に耐え切れずに自殺。 自分で自分を死刑にしてしまったんですね。
コンクリ詰め犯や、栃木リンチ犯とは、えらい違い。(こいつらには死刑が妥当)
丘崎には服役して出所後、別な土地で人生ゼロからやりなおしてほしかったな。殺人犯とはいえ、境遇を考えると同情を禁じえない。
49:名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 23:59:01 ID:???
でも、こいつはレイプしてないんでしょ?
53:名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/26(月) 00:43:44 ID:???
おかざきは性的なことは一切してないよ
裁判記録見れば書いてる
72:名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/11(火) 01:01:27 ID:+Bb5Rhk7
女子中学生がキツく無視したからだろ。
穏やかに断っていればこんなことにはならなかったのに。
140:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 01:06:54 ID:1Tklg+vP
親が無学でしかも日本国籍ではない極貧家庭に生まれてしまうって悲惨だね。
丘崎は、一生の中でおいしい物を食べるとか旅行に行くとか家族団欒とか、暖かい部屋で寝るとか普通の人の普通の生活を知らないまま命を閉じたんだろうね。
日の当たらない、ネズミと土ぼこりだらけで、トイレすらない、すきま風ふきすさぶバラック建てのあばら屋で、心も体も病みながら成長していったんだろうね。
村人達からの差別、村八分。 親も情けない親で。
丘崎を殺人犯へと追いやった原因は、村人と親にも責任があると思う。
142:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/17(木) 06:34:27 ID:1Tklg+vP
丘崎は過去に家を出て、住み込みで働いた経験がある。
しかし、朝起きられないのと能力が無いのとで、行く先々をクビになった。
自活への道をあきらめ、あばら屋に舞い戻り、母親から金をせびっては遊び暮らすようになった。
幼い頃から、我慢することを躾けられなかったんだろうな。読み書き計算も、出来たかどうか?
いい加減な親だから文房具も何もちゃんと用意してやらなかっただろうな。
87:名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/13(木) 21:35:08 ID:DRUEpIVH
丘崎の報道陣への逆切れぶりは異常だったね。
あれだと働いても同僚や客とトラブル起こすのは目に見えている。
303:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/26(火) 04:40:40 ID:Zzoc8oKv
マスコミの前で暴れてから、凄いフテブテしい全然反省していない極道と思ってたが本当は物静かな気の弱い、自殺しちまうような男だったんだな。ネットで読むまでまったく勘違いしてたよ
しかし、なんでK札はマスコミの前を逮捕直後に堂々とつれまわしたんだろ
普通はマスコミは遠いところからやっと映像取れるぐらいなのに
頭から服をかぶったりしてあげたりしてる
麻原クラスになると車の正面のほんの瞬間という気に使いようなのに
307:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 02:54:03 ID:W02/g6in
>>303
なんでK札はマスコミの前を逮捕直後に堂々とつれまわしたんだろ
それが差別なんだよ
月ヶ瀬の人たちは少しは反省しないとね
酷い差別が自分たちに帰ってきたんだからね
トイレもないような家だったら、誰か民生委員でも知らせてちゃんとしてやるべきだよ
穴ぼこだらけで臭い!っていうならね
308:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 07:59:39 ID:1p9ofrxo
ムラの奴らは丘崎一家を人間扱いしてなかったんだろ。
その辺の虫ケラと同等レベルにしか思ってなかったんだろな
335:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 18:22:35 ID:IQl2cStV
丘崎一家は飼われてたんだよ。 月ヶ瀬の住民に。
魂を売った見返りに、民生委員の被害者家族に生保かなんかを斡旋して貰ってたんじゃないの?
月ヶ瀬の住民も酷いが、丘崎の両親も情けない。
336:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 18:55:56 ID:CfnrJJBg
村民は何のために丘崎を飼ってたの?
飼うからには、飼う側に利益がないと邪魔な人間を飼ったりしないと思うが。
犬や猫などのペットは心を癒す愛玩動物だし、牛や豚などの家畜は乳や肉を売って利益を得る。
村民にとっての、丘崎一家を飼う目的は何?
343:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 21:39:03 ID:IQl2cStV
>>336
飼って住民のストレスの捌け口にしてたんでしょ?
男は虐げられ、女は性の玩具。
「人権を守れ」と立派なこと宣う部落民が人権を蹂躙してどうするんだよwww
344:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 22:31:36 ID:CfnrJJBg
≫343
なるほど、サンドバッグ&性処理の道具ね。
708:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/06(金) 23:27:51 ID:RqBVorhl
丘崎家は生活保護じゃねーよ。
両親は土方、姉は居酒屋勤め、
それ以外に母と姉が村人達の性処理の相手してて(売春)、
村人から飼われてたんだよ。
売春は暗黙の了解。 お互いもちつもたれつの関係。
76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/17(日) 22:41:27.66 ID:wYVT3CC/
一番の原因は母ちゃんが慰み者にされてたからじゃ無いのか?
77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/17(日) 23:10:51.60 ID:???
一番かどうか知らんが、歪むだろうなぁ、そりゃあ。
普通の風俗は基本的に、来たい客が楽しく遊んで、
女が金を得る商売と割り切れるからまだいいが、
丘崎の母ちゃんは差別されてただろうし、オモチャだもんな。
しかしそんなンが日常だった村って今も正常に機能してんのかね。
代わりのはけ口かありそうで嫌だわ。
645:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/14(水) 23:50:56 ID:???
差別・村八分して人格踏みにじっておいて、
一方では金で母と姉を肉便器にするなど、
自分らを都合よく飼い殺し扱いしていた村人達への復讐だな。
646:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/15(木) 00:35:55 ID:???
両親が隣村にいられなくなった理由…
母が村の有力者と出来ていたのが、奥さんにばれて追い出された。
しかし逆に、月ヶ瀬では村人達の肉便器になることで居住を許されてた。
女の穴を共有するのが月ヶ瀬の習俗。
673:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/17(土) 15:24:19 ID:???
しかし姉はともかく母親はかなりのオバサンだろ。
都市部ならマニアの客も付くだろうが、相手も歳がいってるにしても田舎でよく稼げたな。
年齢の割りにルックスはかなり良かったのだろうか?
674:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/17(土) 15:55:54 ID:???
>>673
外部からの見知らぬ客ではなく、
母親が20代の頃から関係が続く数十年来の馴染み客(村の衆)
事件当時の母親は50代後半だから、その頃は60代70代のじいさん相手にしてたんだろうよ。
不特定多数の客をとる都会の売春婦と同等に考えるな
732:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/10(火) 18:05:56 ID:VMVne5te
月ヶ瀬にドライブに行ったことあるけど。
山、川、梅林しかなくて、コンビニすら無くて寂しい所だった。
あんな所に住んでたら、鬱になりそう。 とにかく、山奥の超ど田舎。
ああいう土地の住民て、普段は何が楽しみなの?
あんな超山奥だと、家でテレビ見て晩酌するぐらいしか、すること無いじゃない。
734:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/10(火) 20:53:17 ID:???
>>732
月ヶ瀬住民の楽しみは、
自分以下の人間を見下して差別し村八分にすることが唯一の鬱憤晴らし
735:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/11(水) 02:15:18 ID:ae4eW/XC
>>734
で、酒飲んでセクスな。
736:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/11(水) 05:11:13 ID:???
>>735
で、チョンB女を肉便器にして中出ししてな
737:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/12(木) 02:13:16 ID:RMl7zJI0
>>736
で、また酒飲む
647:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/15(木) 00:48:06 ID:bn7G1Ow6 B、
チョン、差別、村のならわし、
肉便器、貧困、文盲、
あばら家、トイレ無し地面掘って排泄、山奥…
つくづく嫌な環境だなこりゃ
99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 18:17:00.33 ID:XckXsGMP
以前「新潮45」の記事で読んだんだけど、丘崎の家は便所がなくてその辺でする
もんだから、近所の人は「もう臭くてかなわんかった」と言っていたという。
215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 18:50:48.51 ID:???
丘崎家を「くそぅてくそぅて(くさくてくさくて)」と言ってた村の男
何の用事で丘崎家に行ってたのかな?wwww
丘崎の同級生とかじゃなくて、かなり年上の男のようだったけど
122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 05:28:55.21 ID:???
村に住まわせてやるかわりに丘崎母や姉を強姦してたんでしょ、村人が。
124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 07:53:37.84 ID:???
母や姉を性奴隷にしていたなんてどこソースよ?
住民が毛嫌いしていたというのに、掘建て小屋でセックス?
128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 08:50:54.05 ID:???
>>124
それがしてたんだよ。 丘崎家のあのバラック小屋で。
執拗な差別と肉体関係、
それがこの事件を取り巻く村社会の不思議さと、陰湿さを際立たせている。
23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/06(日) 06:39:00.44 ID:???
あのじいさんってテレビで見た限りでは普通のいい人に見えたけど…
あの人も丘崎の姉母を肉便器にしてたって本当だろうか。
709:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/06(金) 23:34:14 ID:RqBVorhl
で、何故 民生委員の爺さんの孫娘を丘崎が殺したかって?
母親を肉便器にした張本人が、その爺さんだったからさ。
丘崎は、その怨みでジジイの孫娘殺したんだよ。
278 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/19(火) 03:56:25 ID:???
丘崎母親を肉便器にしてたのは、被害者中学生少女の祖父な。
乞食のような丘崎一家を月ヶ瀬に住んでもいいと許可し、物置小屋だったボロ小屋に住めるように持ち主に仲介を依頼したじいさん。
そこまで世話してやったのは母親の肉体が目的だから。
丘崎はそのジジイのことを心の底から憎んでた
648:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/15(木) 01:01:24 ID:???
犯人の両親に格安家賃の貸家を世話して住まわせ土方の職を紹介したのが、被害女子中学生のじいさんなんだよな。
犯人母と被害中学生じいさんの関係…
なるほどな。復讐の意味はそういうことな
284 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/19(火) 06:31:27 ID:???
ジジイと丘崎一家は親戚みたいな人間的付き合いじゃねーよ。
飼い殺しなのさ。
飼い殺しの意味わかる?
母と姉は村人達に肉便器にはされてたけど金銭はもらえず、せいぜいミカンかジュース程度。
住まわせてもらうことの代償が肉便器になること。
肉便器として扱ってはいても村の奴らは全員、丘崎一家を人間としては扱ってなかったのだよ。
例えて言うならホームレス女にオニギリ一個与えてHして、やり終わると唾を吐きかけ蹴飛ばしてゴミをぶつけるようなもん。
シベリア抑留で強制労働させられた日本人みたいな扱いと思えばいい。
739:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/12(木) 07:09:46 ID:???
小さい丘崎に、母親と民生委員の爺さんが見せつけながら、セックスしていてたんだろうな。
16 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/01/09(土) 19:05:12 ID:???
丘崎の母と姉は、村人達の肉便器にされることで村への居住が許された。
土地を持たず国籍にも問題のある乞食同然の一家にとって、それは生きていくためには仕方の無いことであった。
自宅に代わる代わる訪れる村の男どもに母と姉が体をまさぐられている間、子供だった丘崎誠人はその屈辱に堪えていた。
差別されている者ども(月ヶ瀬の中のB民)が、さらに自分達より下の者を虐げることで憂さ晴らしをしていた構図。 村の有力者の娘を殺害することで、丘崎誠人は長年にわたって鬱積していた恨みを晴らした事件。
66 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/01/29(金) 21:23:59 ID:cexANW65 [1/1回発言]
未だに前時代的な風習を続ける山奥の小さな集落。 まるで明治時代。
夜這いもひそかにまだ残ってそうだね。
弱者が女房娘を強者に差し出すことで、村に住むことを許されるみたいな…
やれやれ、つくづく陰惨な土地だね。
72 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/01/30(土) 12:58:24 ID:DXNYTpOb [3/4回発言]
しかし、関係持っておきながら人間扱いしないって酷い話だな。
情ってモンはないのか。
73 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/01/30(土) 15:02:06 ID:???
>>72
人間と認めて交際してたんじゃなくて、性欲処理だけのために利用してたんだろ。
東南アジアへ回春旅行する男みたいなもん。
東南アジア女性を養う気も入籍する気も無い。 マソコだけが目的。
丘崎母姉はただの肉便器にしか思われてなかった。
74 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/01/30(土) 15:41:55 ID:DXNYTpOb [4/4回発言]
>>73
なんか嫌だなぁ…
アヘアヘ腰振ってフィニッシュしておきながら人間扱いしないとは。
そんならヤギとヤッときゃイイのにな。
207 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/08/11(水) 19:40:41 ID:???
長女は村の飲み屋の人気者で中々セクシーだったそうだ。
その長女が外で垂れていたのを、張り込みのカメラマンが盗撮して、仲間内で画像をまわしたと、下品な話には事欠かない事件だったな。。。。
454:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:48:44 ID:???
そもそも同和地区内部での差別ってあるの?
455:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 22:02:42 ID:???
>>454
何世代も前からの土着民は仲間意識が強いのだろうけど。
丘崎一家はよそからの流れ者だし、しかも在日朝鮮人だからね。
村八分状態だったろうよ。
351:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 17:50:26 ID:???
少数の人間を生け贄にして集団の団結を計るのは昔からのやり方だからね
その生け贄に逆襲されるのもまた仕方が無いんじゃないの
200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 01:14:32.70 ID:???
村民達は丘崎一家を見下して差別していたくせに、実は逃げられないように飼い殺ししてたんじゃないだろうか?って。
無学で国籍の怪しい乞食一家が転居してきて、対等な仲間としては受け入れがたいけど、ストレス解消に役立つサンドバッグが出来たぞいいアンバイだなと。
村で放火や盗難事件が発生すれば全て丘崎に罪をなすりつけ、
セックスしたくなったら丘崎母姉で性欲処理して、
むしゃくしゃしたら丘崎にみんなで石をぶつけ…
いじめる相手がいなかったら村民達は困るんじゃないの?
丘崎の母は小学校すら行ってなくて文盲ってことだから、一般的な知識も情報もなかったと思う。 村民達に
「町に出てもおまえらの仕事あらへんで」
「村から出たらおまえら生きていけへんのや」
と巧みに言いくるめられてたんじゃないかって。
この一家は頭悪そうだし、生活設計とか将来の計画とか出来なさそう。 どうやったら村から出て行けて、町で人生再出発出来るかなんて考えつかなかったんじゃない?
もうどうでもよくなって、そういう生活から抜けだそうって気持ちすら持たなかったかもね。 学の無い情弱一家ってことでしょうね。 息子はヘタレだから、東京や大阪で行き詰まって帰郷してしまったし。
134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 09:35:22.30 ID:YAtNVMoT
丘崎母に旦那は居る。けれども未入籍の事実婚。
丘崎父も日本人と朝鮮人のハーフで流れ者。
丘崎が自殺した時は丘崎の両親は三重でひっそり暮らしていた。
貧困な両親には墓を建てる金がなく、丘崎の遺骨は両親の家に置いたまま。
けれど、当時で両親は70代半ばくらいだったので、今は生きているかどうか…
丘崎姉は未婚で子を産んでいる。子の父親は誰だか明らかにされていない。
もしかすると関係を持っていた村の誰かの子かも知れない。
事件後、月ヶ瀬には居られなくなり、大阪に移り住んだらしい
133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/10(日) 09:27:59.36 ID:YAtNVMoT
新潮文庫の記事によると、母親は文盲。
突然疳癪を起こしたりすることからみても知的障害か、あるいは精神障害を患ってたような感じではある。
最初は自分の祖父が婆さんと間違えたみたいにドサクサに紛れて夜中に手をつけたらしいことを匂わせる記述もある。
丘崎母にとって、自分が生きるためには犬猫のような交尾は必要、かつ当り前であって、そこに倫理観やら羞恥心やらの価値観はなかったのかも知れない。
教育を全く受けてないのだから、猿やイノシシと同じで野生のまま…
だから村中の男と関係を持つことに、悔しいだとか悲しいという感情を抱くことなく
生きる為に交尾を重ねていたのではなかろうか。
539 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/02(火) 10:09:23 ID:???
丘崎一家は出ていかなかったんじゃなくて、出ていけなかったんじゃないかと思うなぁ。 村の人達が出ていかせなかったというか。
つまり、集団の中で敵を設けると集団がまとまりやすく一致団結するみたいに村に丘崎一家という「最底辺の敵」を敢えて設けて、村の結束を強固にする役割にしてたのかな、と。
事実、村の男たちが丘崎家の女を共有することで秘密を共有し、ボヤ騒ぎが起きた時も
最終的に丘崎のせいにして問題が収まってる。他にも水面下ではいっぱいあるんじゃないか。 B地区特有の世間に対しての鬱憤も、丘崎一家をサンドバック代わりに解消してた気もする。
でも万が一、丘崎一家がいなかったとしたら、自分もターゲットにされるかもしれないというある種の恐怖感さえ生まれてくる。 いじめのターゲットを設けることでその他がまとまり、設けてる間はとりあえず自分は安心みたいな学校や職場のいじめの構造と全く一緒な感じがするんだよなぁ。
結局、あの村にとって丘崎一家は必要悪だったように思う。 丘崎一家には
「この村にいるからこそ家にも住めて仕事ももらえ、食べることが出来るんだ」
と言い続けて見えない恐怖に怯えさせれば、簡単に御することは出来そうだし。
541 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/02(火) 12:34:37 ID:???
>>539
同意。
精神的圧力と物理的圧力で丘崎一家は、村から逃げられないようにされてたと思う。
仮に逃げようと思ったにしても日中はばれるから夜中に逃げるしかない。
しかし街灯の無い真っ暗な山奥から徒歩でどうやって奈良市内の町まで出る?
あんな山奥から徒歩ではとても無理。
一家が夜逃げを決行して歩いて逃げるたとしても、途中で誰かに気付かれ村人達に連れ戻されリンチ等の制裁を加えられそう。
じゃあ夜逃げではなく、普通に「町に引っ越したい」と正式に言ったとて許してはもらえなかっただろうね。 役場は転出手続きを拒否し、バスは乗車拒否するかも。 家財道具を運ぶトラックも出してくれない。
>>539さんが言うように、
「町に出たってお前ら住む場所も仕事もあらへんで。
お前らはこの村にいるからこそ、家に住めて仕事させてもらって食べていけるんや」
とか言いくるめられそう。
542 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/02(火) 14:05:25 ID:aAvPWP8W [3/4回発言]
>>539
考えられますね なんか村の連中に洗脳されてそう。
長い期間、屈辱受けてメタメタに傷つけられていたら逃げようとか嫌だとか言う考えないかもね
もういいや みたいな。まして、子沢山でお金もなければ絶望的でしょうね。
丘崎父は、以外と人のいいところあるかもね。
しかし、この村の男ども最低だね 読めば読むほどむかついてくる
家族で住んでる家に押し寄せて肉体関係なんて・・ 丘崎父は、どんな思いだったんだろう。 丘崎姉は初めての時、どんな思いだったんだろう。
265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/12(日) 21:06:55 ID:???
家を買えるお金がない
かといって新規に家を借りる時に必要になる保証人がいない
犯人をかばうつもりはないが村民が悪い
286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/18(土) 09:46:03 ID:???
>>265
全く当たってる。他から来た人には猫なで声、しかし中へ入ってみるとイジメ体質。
村八分制が根強く子供にまで染み透っている。
660:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/17(土) 00:41:27 ID:???
引っ越せばよかったとも思うけど
こういう村の人がおいそれと引越しさせるものなのかも疑問。
憂さ晴らしのための差別の生贄として丘崎を逃がさないような気もするけど
村人相手に売春できた辺りも、「そういうため」に用意されてた感じがしてならない
自分より下を置けば安心できる、またそういう対象があると村をまとめやすいし
ところでこの被害者宅には「座敷牢」があったって話だけどw
家族にそういう人がいて、それを閉じ込めるためのものね
253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/24(火) 22:22:10 ID:nC9t4TrN
丘崎が勤めをやめて竪穴式住居に舞い戻ってきたのは母親と姉と近親姦関係にあったからだろう。
姉の子供というのは実は丘崎との間に出来た子供なんだよ。
丘崎逮捕の前からその噂は立っていたし、村人もその事実をほのめかすようなことを言っていたけど、丘崎の母親と姉は村の公衆便所だったので村人もあまり語りたがらないんだな。
殺された娘の家からは檻が出てきたな。
殺された娘の兄というのが精薄でずっと檻に閉じ込められて生きていたと言うんだな、それが発覚するのを恐れて殺された娘の家が捜査に非協力的だったので逮捕が遅れてそのうちに事件が(意図的に?)報道陣にリークされてTVが丘崎の家に押し寄せたというのが真相。
ここまでは報道関係者なら誰でも知っている。
俺も当時現場行ってたからわかる。
ダム工事のあとにあの村に住み着いた朝鮮人は丘崎の家だけではなくて他にも数軒あったらしいのよ、家も残っていたから結構最近まで住んでいたらしいんだけど、どこに消えたのか誰も言わないのよ。
丘崎の親父が「みんな殺されてしもうた」みたいなことを言っていたけど誰も追及しないでうやむやになってしまったな。
その家族がどこに消えたのかはわからないのだけど、失踪したのは親だけで遺棄された子供は村の家のゴミ箱を漁ったり、ネズミみたいなもんを焼いて喰ってたりしてしばらく村にいたらしい。
これ昭和60年代の話だよ。
戸籍も無い奴隷みたいなのが、あの村にはまだいるんじゃないかって話もあった。
昭和30年代までは農奴というのは東北とかにいたらしいねえ。
543 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/02(火) 14:38:43 ID:???
平成の時代にあっても
白装束で樽の棺桶を運ぶとか
与力制度が残るとか
不気味な村だね
544 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/02(火) 19:15:40 ID:???
丘崎父は丘崎母と世間一般でいうところの恋愛関係らしきもので事実婚に至ったわけではなく、押し付けられたんじゃないだろうか、と個人的には思ってる。
両方とも朝鮮人の血が混じってるし、小屋も二軒は用意できないし、
「二人とも似たようなもんだし、いいから一緒に住んどけや」
みたいな。 村人からすれば、分散してるより一か所にまとまってくれてた方が管理しやすいし。 子供だって丘崎父の子かどうかも分からないし、丘崎以外の子が池沼かどうかも分からないけど、さすがに村の男が堂々と家に入ってきて当り前のように家族に手をつけられたら、丘崎父の立場としては居た堪れないだろうね。
だけど村の人に反抗するわけにもいかず、結果的に愛人の元に逃げた、て感じかも。
丘崎母を受け入れたのではなく、受け入れざるを得なかった、そうするより他に道がなかった、またそれ以外の道を探す能力もなかったのが丘崎父と言う男なんじゃないかなと思ってみたりみなかったり。
337:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 19:03:46 ID:dZk7MMd1
田舎の村社会って、陰湿で怖いな。
河瀬直美さんも、この事件のような村社会の闇に迫って欲しい。
36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/10(木) 18:44:08.55 ID:???
月ヶ瀬村は丘崎に復讐されたんだよ。
住民たちがこの犯人の母親や姉妹を性欲処理の道具として蹂躙して来たという事件記録が、ネット上で大分消えている。
http://2chnull.info/r/archives/1191711689/1-1001
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/archives/1262165480/
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1296636852/
http://mimizun.com/log/2ch/archives/1127680911/
571 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 19:07:51 ID:???
夜ばいは主に西日本の農村に根付いた風習で高度経済成長期直前まで続いていた。
都市部には遊郭(赤線)があるけど山奥の農村には無いからね。
女房の妊娠中とか独身青年の性欲処理。
山奥の農村では性風習が開放的だったってこと。
569 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 18:06:48 ID:gMNnjzq5 [3/5回発言]
長女や母と関係もった村のキモ男たちはどういうつもりなんだろう
昔から、その近所に住んでたわけで下手したら親族やらも住んでいるわけでしょ
風俗店へ行くって考えはないのかね 安くて近所で済まされる場所みたいな感覚なのか
お金はどのくらい払ってどのくらいの頻度、人数だったのだろうか
私が思うには、シャワーなんて浴びないで汚い手と臭い息でスボンだけ下ろしてサーッと。 金額にして千円くらい。
「今日は五百円に負けろよ。柿持って来てやったんだからよ。」
みたいな。
570 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 18:45:46 ID:???
>>569
山奥の村って夜這いの風習があったから、自分の亭主や息子・兄弟がよその女と交わってもあまり気にしないんじゃない?
戦前の山奥では長男の嫁が妊娠しない場合は次男と嫁を交わらせして、跡取りを産ませたとか聞くよ。
月ヶ瀬の男達は丘崎母と姉には現金は払わなかったらしい。 あくまで
「俺達が相手してやってるおかげでお前ら一家はこの村に住めるんやからな。感謝しろ」
の上から目線。 ただでやり逃げの奴もいただろうし、物を持って来てもせいぜいミカン3〜4個か、缶ジュース2本程度。
月ヶ瀬村からソープのある町までは車で遠方まで行かないといけないし、金がかかるから丘崎母姉で済ませてたんだろうね。
それこそ、>>569が言うように
村の男は服を着たまま、ズボンを少しだけずりおろして大急ぎで処理って感じで。
572 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 19:14:39 ID:???
>>569
人数や頻度までは知らないけど、男どもは重ならないように男どうしで示し合わせてたのでは?
夜這いにもルールがあったそうだよ。
権平は月曜日、熊八は火曜日、杉作は水曜日ってな具合にさ
573 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 19:18:38 ID:gMNnjzq5 [4/5回発言]
じゃあ血筋とかわかんないよね。
代々あの一族は●の血筋を引くサラブレッドでなんてよく言われてるのも実はいい加減なのだろうか?
津山殺しもヨバイが発端ですよね。
574 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 19:37:24 ID:???
>>573
跡取り息子は身内の血縁で産んでたそうだよ。
長男の嫁不妊
↓
嫁が次男と交わって出産
又は、長男が次男(三男)の嫁と交わって生まれた子供を実子とする
明らかに亭主との間に出来てない子供も一応は出産してばあさんとか親戚が預かって養子養女として育ててたそうだよ。
「私のお父さんとお母さんはどこ?」
と聞かれたら、もう死んだよと嘘でごまかす。 農村は働き手がたくさんいる方がいいから、他人の血の入った子供でも大事に育ててたんだって。
578 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 20:01:37 ID:gMNnjzq5 [5/5回発言]
一族間で血縁を結んだ場合、障害者が産まれる確率が高いと聞きました。
昔は婦人科で検診してエコーで見るなんてなかったから、産婆さんが殺したりしたんでしょうね。
夏江は、自宅で産んだのかな。誰も産後を手伝ってくれず。汚い鼠が這いずる埃だらけの家で。 村のババアどもは、自分の旦那とやってるような女をケアするわけないよね。
579 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 20:52:50 ID:???
>>578
昔は奇形が生まれたら、産婆さんか母親が処理(間引き)してたそうだね。
知的障害児は三歳ぐらいにならないと判明しないから、そういう子は倉や座敷牢に閉じ込めたり、崖から突き落としたりしてた。
581 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 22:49:47 ID:???
次女と三女の体が村人に手をつけられなかった理由を知りたい
考えられることとしては
かなりの醜女、超肥満体、病弱、知的障害、身体障害
マジで理由は何だろうね?
586 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/05(金) 00:26:34 ID:UuTsfdSX [1/1回発言]
>>581
次女も三女もやられてたんじゃないかな 未成年だからさすがに面には出なかったわけで
だって村から逮捕者が出ちゃうし
母や姉のを昔から見てたら、結構抵抗無いのかも
村の鬼畜ジジイどもが、手をつけないとは思えないなあ
まだ生きてるんでしょ 鬼畜ジジィどもは 許せないね
583 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 23:26:01 ID:???
長女と次女三女は歳が離れているのかもよ。
長女と誠人は一回り程度の年齢差っていうから13歳ぐらいの差と仮定して。
本に書いてある母親と長女が村人達と昵懇云々は誠人が少年時代のことだから
誠人が12歳のとき長女は25歳
次女が誠人の2歳上と仮定すると14歳で、
三女が誠人の2歳下と仮定すると10歳
村にはたまたまロリがいなくて熟専は40代母親の体で遊び、
成人女好きは25歳の長女で遊んだって感じ?
誠人が25歳で殺人事件起こした頃は、母親は60代で長女はアラフォー。
さすがに村人達もその頃には、母・長女のくたびれた体に飽きていて
若い愛人作ったりソープに行くようになってたのかもね。
725 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/11(木) 01:21:05 ID:???
丘崎誠人がもし今も生きてたとしたら38歳で、
長姉は一回り違うので現在46歳、
母親は現在70歳と思う。
事件当時(1997年5月)
誠人25歳
母親57歳
長姉33歳
肉便器にされてたのは、丘崎の出生前〜少年時代らしいので、
母親がまず最初に肉便器にされてて(30代)
母が40代になった頃には20代の長姉も手をつけられてたみたい。
584 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/04(木) 23:35:04 ID:???
金と時間惜しさに以前は丘崎母・長姉で済ませてきた男どもも汚い家での性欲処理がだんだん不快になっていって途中でやめちゃったのかもね。
それより金を出して綺麗な部屋で綺麗な姉ちゃんと一緒に風呂に入ってサービスしてもらう方がいいやと…
587 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/11/05(金) 00:32:57 ID:???
丘崎が25歳で事件を起こしたことを考えると、B地区と言えど通常の教育を受けた、丘崎と同世代の男達はやっぱり同世代の女達や、他地区や他県で就職して普通に恋愛するだろうな
丘崎でさえ車も持ってるんだから、もちろん他の若い男達も持ってるだろうし
昔の因習そのままに、丘崎母や姉に肉欲をぶつけてきたのはその上の世代、つまり丘崎母と同世代、もしくはそれ以上の年齢の男達かもしれない
そう仮定すると、まだ子供だった次女三女に手を出すには年を取り過ぎて幸いにも手をつけられずに済んだ、て可能性も考えられるわけだ
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/archives/1262165480/
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335 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/21(木) 21:07:55 ID:???
正直、丘崎が本当にどんな生活をしていたのか想像するしかないんだけど、
小学校に上がる前あたりまでは、無邪気に皆と遊んでたんじゃないかな
小学生になり、少しずつ社会性が出てくるあたりから徐々に友人が離れて行き、
自らも自覚が生まれ、周囲との壁が年々厚くなっていったんじゃないかな
他人と話すのも苦手だったようだから、当然、彼女なんていないと思う
そう思うと、丘崎にとっての風俗は、通常の男性の性欲処理とは異なってくる
初めて自分に触れてくれ、話を聞いてくれ、笑顔を見せてくれる人がいる場所がソープ
つまり丘崎はそこで恋人、友人、仲間に会ってたような感覚だったんじゃないか、と
たとえ金銭が絡もうと、その時自分の欲するものが全てあったのが風俗だったように思う
丘崎は風俗からすぐには自宅に帰らず、しばらく車中で時間を過ごしたようだけど、
それが人生で一番平和で充実した、唯一の穏やかな時間だったとするならば、
その時にたまたま通りがかった被害者には、幸福感に包まれたまま声をかけたんじゃないかな
で、被害者の態度で最悪で最低な日常を残酷に突きつけられてしまう
不幸なことに、少女は差別や悲惨な生活、惨めな自分を象徴するアイテムになってしまった、と
336 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/10/21(木) 21:44:11 ID:zn/McJqG [1/1回発言]
何となく平和的でイイ気分の時に被害者に無視されてかなりショックだったんだろうな。
顔見知りだし、以前は屈託なく言葉を交わしていた被害者に無視されたことが。
893 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/12/15(水) 22:31:59 ID:StAqrXdb [2/2回発言]
丘崎の人生で幸せと感じたのはソープでのほんのひと時だけだろうね
それ以外で幸せな時間はなかったのだろうな
惨めだったろうな
http://mimizun.com/log/2ch/archives/1262165480/l100
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