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先に私は亀井氏の心中を楠正成の如し(後醍醐天皇の如しでもある)と書いたが、
とうとう「ユダの福音書」の様な有様になってしまった。
これは次のようなことである。
「ユダの福音書」はグノーシス派キリスト教の書物であったとされているのであるが、
そこではグノーシス派独特の厭世観と来世救済の論理で以て「ユダの裏切りとキリストの最後」が語られているのであるが、
キリストがユダに対し、「君は私を売る(ローマに)事によって救済を得られる」と語ったとして、ユダが売った事によって救済されたとしているのである。
亀井氏と亜紀子氏をキリストに例え、
ユダを自見氏や下地氏をユダに例えると、
今回の亀井代表と亜紀子氏の離党(除名)は、逮捕から磔刑に当る。
ユダの福音書においてはユダを非難してはいないので、
郵政改革法案が成立すれば、その事が「ユダが救済された」という事になる。
亀井氏にとって好都合だったのは彼が閣僚を抜けており、政権の役に就いていなかった事だ。
代表である自分と党の要職にある亜紀子氏が自ら離党する訳には行かない。
「責任者が自分から辞めるとは何事か!?」と世間からは見られる事になる。
それ故に、他人から首を切り落として貰わなければならない。
首切り役すなわちユダヤ役を自見氏と下地氏が担ったのである。
郵政改革法案が成立すれば、キリストすなわち亀井氏と亜紀子氏は名を残し、
ユダすなわち自見氏と下地氏は成立によって救済されるのである。
成立すれば万歳ではないか。
9日付けの日刊ゲンダイの記事において亀井氏は次のように言っている。
「これは自民、公明、民主による議員立法なんです。政府答弁も必要ないし、自然に成立する」
「(だから、連立に留まらなければならないという事はない)」と言うのだが、
これと同様の事を田中康夫氏も語っていた。
しかし、それは違う。
郵政改革法案は国民新党が牽引して造り上げ成立を目指してきたのだ。
国民新党が連立を放棄したら、それは即ち、消費増税法案反対を優先して郵政改革法案の
成立を放棄したと看做され、それにより、
民主党と自民党と公明党は郵政改革法案の成立への情熱を消滅させるだろう。
さらに国民新党が連立から離脱する事により、民主党と自民党の大連立への動きが再稼動し加速される事になる訳である。
それを阻止しないと橋下ファシズムの勢力拡大に焦る民主野田政権は同様に焦る自民と連立を組んで暴走に至るであろう。
従って亀井氏と亜紀子氏のキリスト的犠牲すなわち生贄は、自見氏と下地氏のユダ的裏切りと一対の関係においてのセットとして現在の日本の政情において必要とされるものなのである。
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