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メディアの表面的な報道とは違って、日中関係は水面下でゆっくり改善が図られていると思うが、人々が見る表舞台での出来事も重要である。
ソチ冬季オリンピックの開会式（日本時間今日深夜）は、幸か不幸か、西側諸国のなかでは日本のみが招待に応え、安倍首相が出席することとなった。
安倍首相はプーチン大統領とは会談を行うが、この間のいきさつから当然の流れだが、中国の習国家主席とは会談などの予定はない。
安倍首相はいつでもウェルカムだろうが、中国側はそのようなわけにはいかない。昨年暮れの靖国神社参拝も、事前に意図などの説明を受けたからといって容認できるものではないからだ。
そこでプーチン大統領に期待したい。（日本の外務省が陰で働きかけていることも期待）
南アフリカのマンデラ元大統領の葬儀では、オバマ大統領とイランのロウハニ大統領が握手する場面があった。
プーチン大統領が気の利く人なら、開会式の安倍首相と習国家主席の席を近くにし、握手はともかく、否応なく笑顔で会釈を交わさなければならないにしてくれるかもしれない。
もっといいのは、プーチン大統領が間に入って、開会式後に３人で軽いティータイムを共にすることだが．．．．．
ドラマチックな演出を選ぶのなら、開会式開始ぎりぎりで到着した安倍首相が歩いているときにつまずいて習国家主席にサポートされるような場面も悪くない（笑）。
今年秋のＡＰＥＣは中国がホストなので、そのときには日中首脳が会談することになるだろう。その会談のための地ならしとしてソチでの“日中首脳遭遇”はぴったりだと思う。
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ソチ開幕、首脳ら訪問 プーチン大統領 五輪外交、スタート
産経新聞 2月7日(金)7時55分配信
【ソチ＝佐々木正明】ロシアのプーチン大統領は冬季五輪が開幕する南部ソチで６日、中国の習近平国家主席と首脳会談を行い、五輪外交をスタートさせた。７日の開会式前後に、安倍晋三首相のほか、トルコのエルドアン首相ら近年、ロシアとの経済関係を強化する各国首脳とも会談する予定だ。五輪史上最高額となる１兆５千億ルーブル（約４兆４千億円）をかけて整備したソチは、ロシアの国力と勢いをアピールする格好の舞台となる。
報道によると、プーチン氏は中露首脳会談で、両国の首脳会談が今年５回計画されており「われわれの関係は全ての分野で良好だ。ますます発展していく」と強調。習氏は「ソチで輝く五輪の聖火は、貴兄の指導で繁栄に向かうロシアのシンボルだ」と応じた。
プーチン氏がソチを訪れる主要国首脳の中で、習氏との会談を最初に行ったことは、中国を重要視しているとの露側のメッセージであり、米国主導の国際秩序に対抗する中露の蜜月ぶりを世界にアピールする狙いも含まれている。
一方、ペスコフ露大統領報道官は５日、開会式には４４カ国の首脳らが訪れると表明した。プーチン氏は同日、ソチに各国首脳が集結することを活用し、シリアやアフガニスタンなど喫緊の国際問題を話し合う場にしたいと強調。「解決に向け、この機会を利用しなければならない」と述べた。
日本からは安倍首相のほか、２０２０年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相も出席する。７日は「北方領土の日」で、問題解決に向け強い意欲を見せる２人の現・元首相に対し、プーチン氏がどのような態度をとるのか注目される。
また、混乱が続くウクライナのコジャラ外相は、ヤヌコビッチ大統領が開会式出席を計画していると明らかにした。首都キエフではデモ隊と治安部隊の衝突で死者が出ており、ウクライナ野党第２党「ウダル」のクリチコ党首は「国家が危機的状況にある中で、五輪に行くのは誤りだ」と非難した。北朝鮮の金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長は６日、モスクワでマトビエンコ露上院議長と会談。その後、ソチ入りし開会式に出席する。北朝鮮は今回、参加基準を満たす選手がいないため選手団を派遣していない。こうした中での金氏の開会式出席の思惑をめぐり臆測を呼んでいる。
最終更新:2月7日(金)12時17分
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習近平主席がプーチン露大統領と会談
2014年02月07日14:28
習近平国家主席は6日、ロシアのプーチン大統領と同国ソチで会談した。プーチン大統領はソチ冬季五輪の開会式と関連行事への習主席の出席に心からの感謝と熱烈な歓迎の意を表明。習主席は中国政府と中国国民を代表してソチ五輪の成功を祈った。
習主席は「プーチン大統領の招待でソチ五輪開会式に出席することを大変喜んでいる。ソチ五輪はプーチン大統領がロシア国民を繁栄と富強へと導いていることの1つの象徴だ。ロシア側の入念な準備によって、今回の冬季五輪がハイライトに溢れる、忘れがたいスポーツの祭典となり、オリンピック事業の発展に新たな貢献を果たすことを信じている。ソチ五輪の成功と、両国選手の活躍を祈る」と表明した。
プーチン大統領は「習主席がソチ五輪開会式のためにわざわざ訪露されたことに、熱烈な歓迎と心からの感謝の意を表明する。春節（旧正月）は中国の人々にとって親戚や友人を訪ねる日だ。この時期の習主席による訪露は、親友を訪ねに来たということだ。習主席と中国の人々が良き新春と順調な午年を迎えることを祈る。ソチ五輪で中国の選手が良い成績を上げることを祈る」と表明した。
習主席は「われわれは引き続き巨大な潜在力を掘り起こし、新たな協力の成長源を育成し、戦略的大プロジェクト協力を順調に推し進め、ロシアから中国への原油・天然ガス供給の増加、石油パイプラインの拡張、合弁製油所の建設などのプロジェクトを期日通り実施し、原子力、電力、石炭分野の協力を拡大する必要がある。シルクロード経済ベルトと海のシルクロードの建設にロシアが参加し、これを両国の包括的・戦略的協力パートナーシップ発展の新たなプラットフォームとすることを歓迎する。われわれはすでに2014年と2015年の中露青年友好交流年活動の始動を共同宣言した。素晴らしく、水準の高いものにする必要がある」と強調した。
また「シリア化学兵器海上輸送合同護送活動への共同参加を始め、中露は重大な国際・地域問題で緊密に協力している。中露は今後、重大な国際問題で引き続き協議・協力を深化し、世界と地域の平和・安全・安定を共同で守るべきだ」と指摘した。
習主席はさらに「私とプーチン大統領は、2015年に世界反ファシズム戦争ならびに中国人民抗日戦争勝利70周年記念行事を共同で開催することを決定した。双方が関連行事を共同で成功させ、歴史を銘記することで後世の人々に警告することを希望する」と指摘した。
プーチン大統領は「露中関係は引き続き急速に発展し、顕著な成果を上げている。昨年、2国間貿易額は870億ドルに達した。私は2015年までに1000億ドルにまで引き上げるとの目標の達成に強い自信を抱いている。中国の対露投資が大幅に増加し、エネルギー、軍事、安全保障分野の双方協力が順調に進展し、国際問題で緊密な連携を保っていることを喜ばしく思っている。シリア化学兵器海上輸送合同護衛活動への両国軍艦の共同参加は、世界の平和と地域の安全に露中が共同で重要な貢献を果たしたことを示している。新たな1年において、習主席と引き続き緊密な交流を継続し、石油・天然ガス開発、原子力、航空宇宙、通信、人的・文化分野の協力を共同で推進したい。両国首相定期会談制度の働きを十分に発揮し、重大な協力プロジェクトを力強く推し進めることを希望する。ロシア側はシルクロード経済ベルトと海のシルクロードの建設という中国側の提案に前向きに応じる。ロシアのユーラシア横断鉄道と『1ベルト1ロード』を結びつけて、さらに大きな効果と利益をもたらしたい」と表明。
さらに「欧州のナチス勢力によるソ連など欧州諸国への侵略、および日本軍国主義が中国などアジア被害国の人々に対して犯した重大な罪が忘れ去られてはならない。中国側と共に努力して、世界反ファシズム戦争ならびに中国人民抗日戦争勝利70周年記念行事を成功させたい」と表明した。
両氏はウクライナ情勢、朝鮮半島情勢などについても意見交換した。（編集NA）
「人民網日本語版」2014年2月7日
http://j.people.com.cn/94474/8529041.html
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