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ロンドン(CNNMoney) 冬季五輪の開幕を間近に控え、ロシア・ソチでは準備が大詰めを迎えている。開催費用の総額は500億ドル(約5兆2300億円)となる見通しで、400億ドル(現在のレートで約4兆1800億円)だった2008年の北京夏季五輪を抜き、史上最も高額な五輪となる。
500億ドルという数字は12年のロンドン夏季五輪の3倍以上だ。
開催費用の大部分はインフラ整備に投じられている。07年に五輪開催権を勝ち取った当初、ロシア当局はコスト総額を120億ドルと算定していた。
競技会場の新設や交通網の整備、ホテル建設などに追われる中、インフラ整備のコストが予想を超えて膨れあがった格好だ。施設の多くは、18年開催のサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会でも使われる予定となっている。
こうしたインフラ整備の中でも高くついたのが、黒海沿岸の保養地と山間部を結ぶ高速鉄道の建設だ。工事の遅れも費用増大に拍車をかけることになった。
五輪開催の費用が当初の予想を大幅に上回ること自体は珍しくない。
英オックスフォード大学サイード・ビジネススクール特別研究員であるアリソン・スチュワード氏の試算によると、この手の大規模プロジェクトは平均して179%予算超過するものだという。
ただ、開催費用が当初予定の4倍まで増大した原因は、インフラ整備費の膨張だけではない。そもそも、比較的温暖なソチを冬期五輪の開催地とした時点で、奇妙な選択だった。
ソチは海辺の保養地であり、最も冷え込む時期でさえ10度前後にしかならない。そのため、暖冬に見舞われた場合に備え、大量の雪を備蓄しなければならなかった。
そもそもの見積もりが低すぎたのではないかとの見方も出ている。
スポーツ経済学が専門の米ウェブスター大学のパトリック・リッシュ教授は、「大幅な過小見積もり」の背景に、ロシア政府の入札戦略があった可能性を指摘する。
同教授は、国際五輪委員会の資金面への懸念を和らげ、開催への支持を取りつけるため、ロシア側の組織関係者が開催コストを過小に見積もっていたのではないかと推測する。
開催費用の最終使途は、大部分が不明瞭だ。近隣区域で攻撃が相次ぎ、治安に対する懸念が強まる中、警備費用がさらにかさむ可能性がある。
加えて、五輪開催準備を巡り汚職が蔓延(まんえん)しているという疑惑もある。
プーチン政権に批判的なことで知られるボリス・ネムツォフ元第1副首相は昨年、汚職疑惑を追及する報告書を公表。同氏は報告書内で、最終費用の60%(300億ドル)が横領されていると指摘、「ロシア史上最悪の不正」と評している。
http://www.cnn.co.jp/business/35042900.html
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