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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2014_01_10/127086221/
安倍首相、自分なりのアフリカ大陸発見を開始
特集: 論争クラブ
タグ: 政治, 論争クラブ, 解説, アジア・オセアニア, 国際, アフリカ, 日本関連
イリナ イワノワ 10.01.2014, 13:42
8日、安倍首相はアフリカ歴訪に出発した。この歴訪ではモザンビーク、エチオピア、コートジボワール、オマーンを訪問する。日本の首相がこの地域を最後に訪問したのは8年前の2006年、小泉純一郎首相が最後だったことから、今回の安倍首相のアフリカ歴訪は内外のマスコミの大きな注目を集めた。
有名なロシア人東洋学者であり、モスクワ国際関係大学で教鞭をとるドミトリー・ストレリツォフ教授は、この訪問には複数の重要な目的があるとの見方を示し、次のように語っている。
「まず、今、安倍氏の目の前にある課題は外交を活発化し、責任ある世界の大国としての日本の地位を強化することにある。民主党政権時代の外交はかなり混乱したものだった。安倍氏にとってはアフリカの路線も含め、就任一年目で確立した成功を強化することが重要だ。
ふたつめは、言うまでもなく中国とのライバル関係という要因だろう。中国は今、アフリカでの地位を固めるために積極的に行動しており、数カ国で展開されている日本との競争はかなり過激だ。当時に日本は過去10年、中国にむけ、自国の政治的、経済的立場を押し付けてきた。
3番目に、これは日本の経済的国益の問題なのだ。おそらく、資源外交にも話が及ぶだろう。なぜならいくつかの国は国際市場にエネルギー資源供給国として活発に進出しているからだ。日本はエネルギー資源の供給を多角化することに関心がある。」
中国の王毅(おう き、ヴァン・イー)外相はエチオピア訪問で声明を表し、安倍首相のアフリカ訪問には政治的な動機づけがあり、この地域で日本が中国と張り合おうとしていることを反映していると語った。だが、中国社会学アカデミーの専門家、張宏明(チジャン・フンミン)氏は、日本が支援を拡大することでアフリカにおける中国の影響力を抑えようとしても、その試みはうまくいかないとの見方を示している。それは、中国は1990年代にはすでにアフリカ支援を開始していたということをとっても、理由としては十分だろう。日本は中国とは支援額の面でも勝ち目はない。なぜなら中国ほど大きな財政手段を有していないからだ。だがストレリツォフ教授は、だからといって、日本はアフリカにおける地位争いから撤退する気はないだろうとして、次のように語っている。
「アフリカでは文字通り開発モデル競争が行われている。これはいわゆるソウトパワーの競争だ。中国は開発途上国としてポジショニングを行い、日本は先進国、西側としての立場をとっている。このためアフリカ諸国の前には常にどちらの開発モデルをとるかというチョイスがある。そしてこの場合、日本のプラグマティックな関心というよりは、むしろ日本が責任ある世界の大国として、どう国際問題に対処し、どんなポジショニングを行うかに焦点が当てられている。」
ストレリツォフ教授は、安倍氏がエチオピアなどの貧困国を訪問するということは、第1に日本の政治的権威を挙げる必要性から生じたものだと指摘する。現在日本は政府開発援助(ODA)プログラムをアフリカへと方向換えする意向を示している。
「日本のODAはエゴイスティックな性格を持つものであり、主として日本企業の利益に結びついたものであるとして、長年にわたって批判を浴びてきた。このため日本のODAは主に東南アジア諸国に向けられていたが、今、批判を考慮し、この状況を再解釈するプロセスがし進行しており、援助はアフリカへと送られようとしている。日本の援助はよりあて先がはっきりしたものとなり、まさにこれを必要とする人の元に届けられている。」
ところがストレリツォフ教授は、日本は経済状況が原因で、先進国にむけられた形式的な要求である、ODAがGDPの0.7%でなければならないという目標達成にこたえることができなくなっていると指摘する。今回の安倍首相のアフリカ諸国歴訪は、日本がアフリカ大陸のみならず、世界全体のなかで立場を固めるためのプロセスに端緒を開くかもしれない。このプロセスが成功するか否かは、日本が割く財政資源のみならず、日本企業も参加して行われるプロジェクトの質に、そしてこれを通して日本が自国の発展の経験をいかにうまくアフリカ諸国に見せ付けることができるかどうかにかかっている。
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(Le Premier ministre japonais en tournée sur le continent africain)
http://www.rfi.fr/afrique/20140109-le-premier-ministre-japonais-debute-une-tournee-africaine-fond-competition-chine
日本/アフリカ−記事発表:2014年1月9日木曜日09:28−最終更新:2014年1月9日木曜日09:29
日本首相のアフリカ大陸歴訪
安倍晋三首相(右)とエチオピアのハイレマリアム・デサレン首相が握手している。2013年6月3日、東京で開催された前回のTICADにて。
AFP PHOTO / Toru YAMANAKA
記者 RFI
1月9日木曜日、安倍晋三・日本首相はアフリカ歴訪を始める。これで彼は、去年6月にアフリカの50カ国の国家元首・首相が横浜に集まった、日本−アフリカ・サミットで交わした約束を果たした。安倍晋三氏はオマーン、そして、モザンビーク・コートジボワール・エチオピアに行く。日本首相がアフリカを訪問するのは8年ぶりで、その背景にこの大陸における中国との競争激化がある。
報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル
安倍晋三・日本首相がアフリカの訪問先に納得させたいこと。それは日本には、アフリカの天然資源の開発により大きな関心を持っている、日本の巨大なライバル・中国よりも、より平等でこの大陸の利益により配慮したアフリカ開発支援政策を行えることだ。
日本の未来の繁栄は、アフリカの繁栄にますます依存するようになると、安倍晋三氏は確信している。2012年6月、第5回アフリカ開発のための東京国際会議(TICAD)の時、日本は5年間でアフリカに110億ユーロの融資による公的支援を発表した。
モザンビークに道路、エチオピアに地熱
安倍晋三氏はモザンビークで、自動車道路建設のために4億2300万ユーロの融資を発表することになっている。エチオピアでは、日本は地熱発電所の完成のために資金を提供するだろう。
日本首相には、50人の大企業経営者が同行する。「21世紀の半ばに向けてアフリカは発展の中心になっていく。だから今、私たちがアフリカに投資しなければ何が起こるだろうか?」と、安倍氏が彼らに語った。1つ確かなのは、日本は中国がアフリカ開発を独占するのを放っておかないだろうということだ。
タグ: 中国 - コートジボワール - エチオピア - 日本 - モザンビーク - 安倍晋三
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(A Abidjan, Shinzo Abe promet 90 millions de dollars d'aide à la Côte d'Ivoire: RFI)
http://www.rfi.fr/afrique/20140111-japon-cote-d-ivoire-abe-promet-90-millions-dollars-aide-ouattara
コートジボワール/日本−記事発表:2014年1月11日土曜日05:19−最終更新:2014年1月11日土曜日05:19
アビジャンで、安倍晋三氏はコートジボワールに9000万ドルの支援を約束する
1月10日、安倍晋三氏のコートジボワール訪問の機会に、アラサン・ワタラ氏は日本とウィン−ウィンのパートナーシップを願っていると明言した。
AFP PHOTO / ISSOUF SANOGO
記者 RFI
安倍晋三・日本首相は、日本の首相にとっては8年ぶりとなる、4日間のアフリカ歴訪を始めたところだ。1月10日金曜日、安倍晋三氏はアビジャンに到着した。土曜日午後、安倍氏はそこから空路でモザンビークに入り、その後エチオピアに行く予定だ。西アフリカの国家元首10人がこの機会にアビジャンを訪れ、日本−ECOWASサミットを開催する。
アビジャンで、安倍晋三氏はアラサン・ワタラ大統領の下でのコートジボワール経済の再建に敬意を表し、また、9000万ドル(430億CFAフランを上回る額)の支援をコートジボワールに約束した。
コートジボワールはビジネスパーソンを惹き付けたいと考えている。そのため、「私たちには、日本の民間投資は非常に重要だ。日本企業の質と競争力は理解しており、私たちは、日本企業とコートジボワールの双方にとって、ウィン−ウィンの取引になるという展望を持っている」と、コートジボワールのアラサン・ワタラ大統領は明言した。
日本の大企業経営者数十人が、自国首相のアフリカ歴訪に同行している。アラサン・ワタラ氏と安倍晋三氏は大統領府で2国間会談を行った後、ある大きなホテルで10カ国の国家元首に合流してサミットを開催し、日本と西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)15カ国の協力を主要な議題として話し合った。3億2000万人が住むこの地域は、いま日本との関係強化を願っていると、ECOWAS議長も務めているアラサン・ワタラ氏は確言した。
7カ月前、50カ国の国家元首・首相が参加した第5回アフリカ開発における東京国際会議(TICAD 5) の際、日本政府は今後5年間に、106億ユーロの公的支援を通じてアフリカの経済成長を支えると約束した。
タグ:アラサン・ワタラ - ECOWAS - コートジボワール - 日本 - 安倍晋三
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(Le premier ministre japonais en Afrique pour défier la Chine ?: RFI)
http://www.rfi.fr/emission/20140113-le-premier-ministre-japonais-afrique-defier-chine
今日の経済
2014年1月13日月曜日
日本首相のアフリカ訪問は中国に挑むことが目的か?
聞く(4分18秒)
2014年1月10日、コートジボワールのアラサン・ワタラ大統領は、アビジャンの大統領府で安倍晋三・日本首相を迎えた。
REUTERS/Luc Gnago
記者 ドミニク・バヤール
1月13日月曜日、日本首相がエチオピアに到着する。これはコートジボワール・エチオピアに続く、彼のアフリカ歴訪の最後の行程だ。アフリカが日本の指導者の訪問を受けなくなって8年、中国は今回の訪問を訝しんでいる。
中国にすれば、日本首相は、中国の影響を妨げるためにアフリカに来たのかも知れない。世界の工場・中国の後方基地と見なされているエチオピアで、安倍晋三氏が歴史的なアフリカ歴訪を終えるのは、中国に対する挑発だと中国政府は見ている。
外国貿易の数字を見ると、日本政府が目を覚ます時であることは確かだ。2012年のアフリカと中国の貿易は1800億ドルに達したのに対し、アフリカと日本の貿易はその7分の1の250億ドルだった。
アフリカ大陸が世界の他地域に示す魅力がますます大きくなることを意識して、米国やフランスは去年、この大陸との経済関係の再定義と活性化を試みたが、その一方で、日本は現在まで援助者としての役割に留まっていた。商業のパートナーになる、それが安倍氏が届けた大望でありメッセージだった。しかも、彼は日本企業のトップ50人を伴っていた。日本にはそうする理由がある。例えば、エチオピアで登記されている日本企業はたった1社だ。
日本は何を求めてアフリカに来たのか
日本の製造業の販路、というのは疑いないが、それでもまずは中国と少し似ていて、一次産品、特にエネルギー資源をもっと多く購入したいのだ。というのは、フクシマ以降、日本はエネルギーの供給元の多様化を模索しているからだ。これを背景にして、道路網の更新に有利な条件を得るために、安倍晋三氏はモザンビークに7億ドルの融資を約束した。それというのも、モザンビークはガスの有望な輸出国で、石炭の生産国でもあるからだ。
このように足取りを進めれば、日本が中国のライバルと思って貰うことは可能となるが、両国の力の差は比べものにならない。巨額契約に必要な資金を調達するための信用枠を与えることによって、中国企業は競争相手を容易に蹴落している。例えばエチオピアでは、2社の中国企業、中興通訊と最近では華為が、電気通信の分野で完全に君臨している。
日本がアフリカ諸国に見せられるカードはどんなものか?
立派な建物を提供することはないにしてもと、中国からアフリカへの贈り物であるアフリカ連合本部のことを仄めかしながら、日本首相の報道官はBBCに、安倍晋三氏が火曜日、日本の産業ノウハウを活用してくれることを日本は願っていると表明する予定だと明言した。例えばエチオピアでは、地熱発電所の建設が数時間後に発表されることになっている。この政策は決して目新しいものでなく、西欧のパートナーたちがアフリカ諸国に対して同様の政策をとっている。
例えば、フランスの様々な中小企業と共同で、アフリカ最大のウインドパークがエチオピアで建設が進んでいる。米国も有利な立場にある。ボーイング社が、エチオピアにある自社のケーブル工場の能力を秋には2倍にすると発表し、航空業界を驚かせた。エチオピア航空は数カ月後に発注を行うと発表している。この国営航空会社はボーイングの編隊を刷新する予定だが、エアバスよりもボーイングを選ぶ可能性がある。このように、ボーイング社は言うなれば顧客の願望に先回りするわけだ。このような感じで事が運ぶのも、アフリカ市場である!
(以下、サムスン社とエアバス社の話題なので省略します:投稿者)
タグ:今日の経済 - 中国 - エチオピア - 日本 - 安倍晋三
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(Ethiopie: la visite de Shinzo Abe placée sous le signe de l'entrepreunariat nippon: RFI)
http://www.rfi.fr/afrique/20140114-ethiopie-visite-premier-ministe-shinzo-abe
日本/エチオピア−記事発表:2014年1月14日火曜日22:34−最終更新:2014年1月14日火曜日22:34
エチオピア:安倍晋三氏の訪問では日本の起業家精神が掲げられた
1月10日、安倍晋三・日本首相とエチオピアのハイレマイラム・デザレン首相、2014年1月13日、アディスアベバにて。
REUTERS/Tiksa Negeri
記者 RFI
1月14日月曜日、安倍晋三・日本首相は数日間のアフリカ歴訪を終えた。安倍氏は歴訪で、コートジボワール、モザンビーク、そして最後にエチオピアを訪問したことになる。エチオピアで、安倍氏はアフリカ連合を前にしてスピーチを行った。彼の目的はこの大陸の機嫌を取ることだった。アフリカでは、特に数年前から非常に活発に動いている隣国・中国と比較して、日本の存在感は殆どない。日本首相の訪問は今回8年ぶりとなるが、安倍氏も同様に、様々な紛争の解決に力を入れたいとの意欲と、この分野に2億3400万ユーロを支援するとの計画を表明することができた。しかし、エチオピアについて、勿論のことだが前面に押し出されたのは経済面だ。代表団には50人の企業家が参加していたのだから。
報告 RFIアディスアベバ特約記者、グレゴリー・プルティエ
安倍晋三氏はアディスアベバに到着すると、ちょうど50年前の東京オリンピックで金メダルを取った伝説のマラソンランナー、アベベ・ビキラ氏の家族に会った。日本首相は当時、学校でクラスメートからアベよりもアベベとよく呼ばれていたと話し、場を和ませていた。
それでも、ビキラの歴史的な勝利によって、日本はアフリカと特別に良好な関係を始める事は何1つなかった。それはエチオピアも同じで、エチオピアに登記している日本企業はたったの1社だ。そのため、どんなことでもやらねばならないが、首相はまず農業について強調し、この分野に500万ドル近い資金を投入する計画を表明した。また、福島原発の大事故の後、日本は資源の確保が必要となったことから、地熱エネルギーについても強調した。
しかしより一般的には、アフリカが、彼の野心的な経済政策・アベノミクスの主要なパートナーだということも、安倍晋三氏は強調したのだ。
民間分野に20億ドルの融資
「アフリカは現在、非常にダイナミックな発展を見せている。このため、光り輝くこの大陸はもはや国際的な支援の対象ではない。私たちの目的、それは、人的資源とインフラを開発すること、ハイテク分野のアプローチに限定せずに日本と交流を飛躍的に拡大させること、若者と女性も同じくらい勇気づけること、そして、農家の所得を向上させて新たな産業を興すことだ。日本の経験と智恵から着想を得ることは、アフリカにとって大きな利点となる。」
エチオピアのハイレマイラム・デザレン首相は、日本企業の受入を促進するためにあらゆることをすると確言した。日本は、5年前からアフリカ第1の経済パートナーとなっている中国に、すぐ追いつくというわけにはいかないが、それでも安倍晋三氏は、2012年に発表した額の2倍となる、20億ドルの融資を民間部門に行うと発表している。
タグ:エチオピア - 日本 - 安倍晋三 - アフリカ連合
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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2014_01_17/127417797/
東京VS北京 暗黒大陸めぐる一騎打ち
タグ:政治, 中国, 解説, アジア・オセアニア, 国際, アフリカ, 日本関連
イーゴリ シレツキー 17.01.2014, 14:27
© Photo: The Voice of Russia
日本と中国の対立は新たな舞台に移動した。北京と東京は、アフリカ大陸で力比べをすることになったのだ。今年早々、中国の外務大臣、日本の首相が相次いでアフリカを訪問し、大盤振る舞い攻勢に出た。安倍晋三首相はアフリカの友人たちに140億ドルの投資を約束したほか、中国のワン・イ外相は200億ドルに上る金額を申し出た。
中国の外相がアフリカを年始に訪問することはすでに伝統になっており、エチオピア、ジブチ、ガーナ、セネガルを訪れたほか、南スーダン紛争の当事者らとも会談した。新国家主席就任後初となるこの訪問によって、アフリカ諸国における中国の立場は強化された。
中国のアフリカ戦略に対する見方には様々なものがある。例えば、アフリカ研究所のタチアーナ・デイチ専門家は、中国の支援額は唯一最大のものだと指摘している。
−もちろん、アフリカはそれを評価しています。欧米諸国でさえ、中国と競争するのは容易なことではありません。多くの場合、欧米諸国の支援は何らかの政治的条件と引き換えのものです。中国はそれがなく、すべての国々と協力しています。つまり「内政には干渉せず支援する」というものなのです。
最近7年間、中国はアフリカ経済に約500億ドルをつぎ込んでいる。セネガルにおいては、輸出の99%が中国向けの魚となっている。さらに国内においては顕著で、中国の専門家らが電力網や港湾開発に携わっている。2007年からChina Henan Internationalは大都市トゥバにおける道路、運河、電力、水道の開発を一手に請け負っている。しかもすべての費用は中国からの借款で賄われている。他のアフリカ諸国においても同様だ。
アフリカにおける日本の立場はいまのところそれほどではない。安倍晋三首相のアフリカ訪問は8年ぶりのものだった。しかし日本政府は中国に対抗する野心的な世界大国としての地位の強化を計画している。モスクワ国立国際関係大学のドミトリー・ストレリツォフ教授は、この場合、経済的な目標は二の次だろう、と推測している。
−アフリカにはもちろん開発モデルの競争、そしてソフトパワーの競争があります。中国は自らを発展途上国と位置づける一方で、日本は先進国であり、欧米であるわけです。ですからアフリカにとっては二つの経済モデルから選択肢なくてはなりません。この場合、日本の実利というよりも、日本の大国としての責任という話になってくるでしょう。
アフリカ諸国にとってはまずもって経済というものが最重要になる。そうなれば中国は明らかに優勢なのである。
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(投稿者より)
ロシアの声とRFIの各サイトに掲載された記事です。仏文和訳には間違いがあるかも知れません。ご容赦下さい。
記事では、安倍氏のアフリカ訪問には「中国との対決」というニュアンスが強調されています。確かにそのような側面はあるとは思います。
アフリカはかつて英仏など西欧諸国の植民地で、経済的な繋がりは今でも強いのですが、そこに去年、東京でのTICAD5で日本がインフラや農業などの整備を提案し、さらに米国がオバマ氏の訪問で送電線網の整備を提案しています。先進国が連携してアフリカとつきあっていこう、という動きがあるように見えます。
一方で、中国はアフリカ諸国とは、独立時からの非同盟諸国の枠組みがあり、中国は現地のニーズに則した支援を素早く行うということで、現地から好評を得ているようです。
数年前までは、日本がODAの減少などによりアフリカへの存在感を減らし、逆に中国の存在感が増す、という状況の中で、アフリカ支援について中国との連携を模索する議論があったと記憶していますが、最近の国際情勢の中では、アフリカの開発について先進国が示すモデルと中国が示すモデルの2つがあるようで、現在、先進国の中で気前よくお金を出せるのは日本だけですから、今回の訪問が注目されたということかも知れません。
上手くまとまらないのですが、そのようなことを考えました。
今回の安倍首相訪問について、外務省サイトに報告があります。
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