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記事入力 : 2013/12/10 11:02
「旧ソ連のような共通の敵が不在、米中対立は激化する」
学術会議「中国の国家戦略」
米国との衝突を避け、相互信頼を基盤として互いの戦略的核心利益を尊重しよう−という中国の「新型大国関係」は実現困難、という見解が韓中の専門家から出された。
成均館大学の成均中国研究所は9日、600周年記念館で国際学術会議「中国の国家大戦略と中国の夢」(本紙・韓中友好協会後援)を開催した。出席者らは、中国の防空識別圏宣言で米中間に緊張が走る中、今後も覇権をめぐる両国の争いは続くだろうと指摘した。
張睿壮・南開大学教授は「中国と米国は、共通の敵があるときは関係が良好だ」と語った。両国の関係が良かった1980年代にはソ連という共通の敵が存在し、2000年代には対テロ戦という共通の目標があったため協力が可能だったという。張教授は「しかし現在は共通の敵が消えてしまったため、両国の間で対立が激化する可能性が高い」と語った。
パク・インフィ梨花女子大学国際学部教授も「北東アジア地域で米国と中国の利害関係が衝突している」と指摘した。米国は韓国・日本との同盟を強化し、太平洋地域の安全保障を確保して中国の成長を安定的に管理し、既存の利益を守ろうとしている。これに対し中国は、東アジア地域をリーダーシップ発揮の試験台にしており、米国中心の安全保障構造の中で戦略空間を広げようとしているのだ。
この日の会議では、中国の防空識別圏宣言により地域で緊張が高まっていることと関連し「韓国とは対話で問題を解決していくという原則を守るだろう」との見方が示された。黄大慧・人民大学教授は「防空識別圏や排他的経済水域で一部重なっている部分があるが、両国関係が良好なので対話による解決が可能だろう」と語った。金興圭(キム・フンギュ)誠信女子大学教授も「中国の北東アジア外交では、何よりも韓国との関係が重要」と指摘した。
一方、中国で懸案として浮上している政治改革をめぐっては、韓中の研究者の意見が割れた。北京大学の政治発展・政府管理研究所の所長は「西欧式の選挙制度を中国にそのまま移植するのは、歴史的・文化的・社会的に限界がある」と語った。一方、ソウル大学国際大学院の趙英男(チョ・ヨンナム)教授は「中国の体制優越論が中国内部で起こっているが、社会改革だけで当面の課題を解決するのは困難。中国は民主化改革を積極的に模索すべき」と指摘した。
金承範(キム・スンボム)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/10/2013121001389.html
- 中国の夢とアメリカン・ドリームは通じ合うことができる:日中韓が揃って米国に擦り寄るという奇妙でおぞましい世界 あっしら 2013/12/11 14:51:11
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