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もし米国でエドワード・スノーデンさんの裁判を開き、政府の人権侵害を暴露した内部告発行為を裁いたとすれば、それはスノーデンさんに対する政治的迫害になりえる。
ホワイトハウスや有力議員ら米国政府高官は最近、米国の広範囲に及ぶ監視プログラムの情報を漏洩して一時的にロシアに亡命している諜報機関の元職員に対し、恩赦を与えるべきではないとの見解を示した。
エドワード・スノーデンさんは、何百万人もの人びとのプライバシーの権利を侵害している違法かつグローバルなデジタル監視プログラムを暴露した内部告発者である。したがって、スノーデンさんが、米国によって迫害される可能性は高く、外国への亡命を求める理由がある。
米国高官が彼の恩赦を否定したことは、彼が米国で公平な裁判を受けられないとの懸念をより一層強める結果となった。もしスノーデンさんに対する訴追が米国政府による人権侵害の暴露を理由とするのであれば、それは、スノーデンさんの言論の自由を侵害するものであり、彼の政治的言論の自由をも侵害することになる。
ジョン・ケリー国務長官をはじめとした米国高官は、スノーデンさんを「裏切り者」と呼んでいて、米国でては公平な裁判を受けることができない、という重大な懸念が生じている。
米国政府は、スノーデンさんを諜報活動取締法に違反するとして告訴した。米国法では公益を理由とする内部告発に対する保護が定められているが、政府の告訴は、スノーデンさんが免責権限を主張することを封じるものだ。もしスノーデンさんが起訴され、有罪となった場合、スノーデンさんは一つの罪名につき10年までの懲役刑を受ける可能性がある。
公表されている情報によると、スノーデンさんが亡命者保護またはその他の国際的な保護が必要である可能性は非常に高い。保護の認定は、亡命国において、独立、有能かつ専門的な公的機関によって公平かつ満足のいく主張の評価がなされて初めて正式に可能となるものである。
スノーデンさんによる今年始めの暴露以来、アムネスティは米国政府に対して、デジタル監視プログラムによるプライバシー侵害の重大な脅威について対処するよう繰り返してきた。
米国の諜報機関が、米国および世界の人びとのプライバシーの権利を大規模かつ無差別に、そして組織的に侵害する許可を得るために、最大限秘密裁判所を利用してきた事実は、衝撃的である。
アムネスティ国際ニュース
2013年11月4日
http://www.amnesty.or.jp/news/2013/1114_4306.html
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