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トルコ:海底地下鉄、スルタンの夢が現実に (RFI)
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/755.html
投稿者 無段活用 日時 2013 年 11 月 07 日 18:57:20: 2iUYbJALJ4TtU
 

(Turquie: le métro sous-marin, un rêve de sultan devenu réalité: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20131029-turquie-marmaray-metro-sous-marin-japon-archeologie-seisme


トルコ/日本−記事発表:2013年10月29日火曜日14:15−最終更新:2013年10月29日火曜日21:14


トルコ:海底地下鉄、スルタンの夢が現実に


建設段階の時のマルマラ・プロジェクト。2009年4月にトンネル工事は完成した。
wikimapia.org



記者 ジェローム・バスティオン


10月29日火曜日より、ヨーロッパ・アジアの2つの大陸を分けるボスフォラス海峡の両岸が、海底地下鉄によって結ばれる。午後、アブドゥラー・ギュル大統領とレジェップ・タイイップ・エルドアン首相によって開通式が行われ、安倍晋三・日本首相も参加した。このプロジェクトには長い歴史がある。

マルマライ、この「世紀のプロジェクト」はここではこの名で呼ばれている。事実これは150年の夢で、早くも1863年には、オスマン帝国のスルタン・アブデュルメジト1世によって概略が示された。1990年代にこのプロジェクトが動き出し、実際には2004年の終わり、入札により日本のチームが事業者に選定されたことにより始まった。日本はまた、このプロジェクトの実現に必要な融資の大部分を保証した。

勿論、これが安倍晋三・日本首相が訪問した理由であり、安倍氏はトルコと日本の関係の緊密さを確認した。何よりもまず経済面で、そして、特にエネルギー面で(未来のトルコ第2の原発は日本が工事を行う予定だ)、そして、地震の危険予測の分野でもだ−マルマラ海では、科学調査船が定期的に作業をしている−。また、地震の被災者救援の分野もある。イスタンブールの東部で20,000人以上の死者を出した1999年の地震の時の対応で、日本は最初に現地に入り最大の働きをした国々の1つだった。


地震のリスクに対応している海底地下鉄

世界初の海底地下鉄の1つは日本人が作ったことを思い出す必要がある。それは50年代に遡るが、地震の揺れについて日本の長い経験やその分野での専門技術は、勿論誰でも知っている。

イスタンブールの街は今後数十年以内に、少なくともマグニチュード7.5の地震に見舞われるだろうと、全ての専門家たちの意見が一致していることが重要な論拠となり、このプロジェクトの建設は際立って危険であると考えられてきた。トルコの交通大臣によれば、ボスフォラスの下を通るこの地下鉄トンネルはマグニチュード8、いや9の衝撃に耐えることが可能だ。

これに活用された技術は次の通り。ボスフォラスの海底に管を置いた、というよりはむしろ、溝のようなものを掘って管を半分埋め込んだ。そのため、岩盤を掘削したトンネルにはなっていない。さらに、管を構成するいくつかの節々は、折れたり浸水することのないようジョイントで分離・接合されている。一部の建築家・技術者は安全性に疑問を投げかけているが、当局はきっぱりと語った。マルマライが壊れることはまずないと。


考古学的発見が遅れの原因

はぼ5年前、タイイップ・エルドアン首相はボスフォラス海峡を徒歩で渡り、そしてやっと今日、地下鉄が開業した。この遅れの理由は、この地下鉄の駅の掘削工事の際に為された、圧倒的に並はずれた考古学的発見だった。これは特に、ボスフォラスの入口の南の方のマルマラ海の側で顕著だった。


マルマライ地下鉄道の用地で、ローマ皇帝コンスタンティヌスが建設した古代の港の遺構が発見された。
AFP/Mustafa Ozer



エレウテリオンと呼ばれた港の全体が発見され、6〜11世紀に遡る35隻の船による独特の調和した景観が現れた。さらに、8500年前に遡る人間による生活の跡も新たに発見された。これはイスタンブールの最初の住民たちのものかも知れない。こうした出土物は全て1つの駅で展示されることになっており、そこは博物館となるだろう。


タグ:日本 - 交通 - トルコ



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(投稿者より)

RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。

ウィキによれば、マルマライ計画の最初の設計図が出来上がったのが1860年、アブデュルメジト1世が亡くなったのは1861年とのことです。

関門鉄道トンネルが"métro"(「地下鉄」)の範疇に入るか分かりませんが、この開通は1942年。尤も、イギリスでは、イングランドとウェールズの境界となっている河口をまたぐ水底トンネルが、1886年に開通しています。

マルマライトンネルの貫通式典が挙行され、あわせて、エルドアン首相などが参加して海峡を徒歩で渡る「徒歩ツアー」が行われたのは2011年2月ですから2年前です。トンネルの中を歩いたのであって、海の上を歩いたのではありません。

記者はRFIのイスタンブール特約記者。輪にかけたアバウトさに思えます。数字はご自身でもウラをとった方が良いと思いますが、日本の技術の話題もあり、この地に堆積する歴史の分厚さもあり、現地ならではの興味ある記事だと思いました。

大成建設がトンネル工事の主体となりましたが、トンネルの技術面の部分は様々な文書がネット上で見られます。私は「マルマライトンネル」で検索しましたが、好きな人には興味深いかも知れません。

ところで、下調べの作業中に見つけたのですが、東京外国語大学が運営する『日本語で読む中東メディア』サイトに、アラビア語・ペルシャ語・トルコ語による現地メディアの記事の日本語訳が数多く掲載されています。これまで存じ上げませんでしたが、かなり充実した内容だと思いました。



 

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