http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/739.html
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米国クラッパー国家情報長官の発言で笑えるのは、「欧州も含めた同盟国による米指導者へのスパイ行為も「もちろんある」」というものだ。
米国の情報機関がそういう事実を知りながら見逃してきたということは、大統領を意味する米指導者へのスパイ行為を同盟国の情報機関と連携して行っていたということに他ならない。まさか、最強の米国情報機関が、防諜能力が劣っているからスパイ行為を防げなかったと言い訳するわけにはいかないだろう。
「国家指導者の意図を探るのは、情報機関の基本だ」という発言を敷衍して、「自分たちに対する指揮権者である自国の指導者も含めて、国家指導者の意図を探るのは、情報機関の基本」というのなら、そんなものだとは思っているが、そこまで露骨に語られて、もオバマ大統領は何もできないのだろう。
「NSAがフランスやスペインで大量の電話通信データを蓄積したとの報道について、「完全に誤りだ」と全面否定した。長官は、「欧州市民から集めたものではない。北大西洋条約機構(NATO)加盟国と我々が、安全保障と軍事作戦のために収集した。(テロ関連の)通信情報は、同盟国と共有している」と説明した」というが、詰まるところ、“各国情報機関が連携して選挙された権力者を監視する世界”が築かれているということである。
スノーデン氏のおかげで諜報活動の概要が知れ渡り、その事実に対する居直りの発言を公にし、同盟国の情報機関までも一蓮托生の存在にしたことで、今後、大手を振って好きなだけ情報収集活動ができるようになったとも言える。
※ 参照投稿
「オバマ大統領は、メルケル首相に「私だってFBIやNSAに盗聴されているはずだからあまり気にしないでね」と言ったのかな?」
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/725.html
「英紙 世界の指導者35人が傍受対象:各国情報機関が連携して選挙された権力者を監視する世界 」
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/727.html
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同盟国首脳への通信傍受、米事実上認める
【ワシントン=山口香子】米情報機関を統括するクラッパー国家情報長官は29日、米下院情報特別委員会の公聴会で証言した。
長官は、「国家指導者の意図を探るのは、情報機関の基本だ」と述べ、米国家安全保障局(NSA)が同盟国の首脳を対象に通信傍受などの情報収集活動を行ってきたことを事実上認めた。
クラッパー長官の発言は、NSAがドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴した疑惑が報じられたことなどを受けてのものとみられるが、対象となる首脳の名前など情報収集活動の詳細には言及しなかった。一方で、クラッパー長官は、欧州も含めた同盟国による米指導者へのスパイ行為も「もちろんある」と語った。
一方、NSAのキース・アレクサンダー長官は同公聴会で、NSAがフランスやスペインで大量の電話通信データを蓄積したとの報道について、「完全に誤りだ」と全面否定した。長官は、「欧州市民から集めたものではない。北大西洋条約機構(NATO)加盟国と我々が、安全保障と軍事作戦のために収集した。(テロ関連の)通信情報は、同盟国と共有している」と説明した。
(2013年10月30日14時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131030-OYT1T00352.htm?from=main7
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